GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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サニーちゃんの帰還

 樊瑞はいつものように執務室に入り、いつものように仕事を始める。
 サニーがここを出て、そろそろ半年になろうとしていた。
 最初は心配していた樊瑞だったが、周囲の人間からの意見や仕事に忙殺され、いつしかサニーのことはふとしたときに思い出す程度になっている。
 今日ももうしばらくで日が暮れる…窓の外をながめ、仕事を切り上げるかと思ったときだった。
「は、は、樊瑞さま!」
 転がるような勢いでエージェントが執務室に飛び込んでくる。
「何事だ、騒々しい。国警のスパイでも入り込んだか」
「さ、さ、サニーさまが…」
「サニーだと?」
「サニーさまがお戻りになられました!」
「なに!」
 樊瑞が怒鳴るのと、世話係のエージェントに付き添われてサニーが部屋に入ってくるのは同時だった。
「おじさま、ただいま戻りました」
 屈託のない笑顔でそう言い、少し重そうなバックパックを下ろす。
 樊瑞の頭の中で、今までのことがぐるぐると回り、なにも言葉にできない。
 サニーはそんな樊瑞をよそに、しゃがんでバックパックの中身を取り出しながら話し続けた。
「本当にいろいろなところを回ってきました。そしていろいろなものを見てきたんです」
 サニーの声がなんだかずいぶん遠いところから聞こえてくるような気がする…自分は今、とても十傑衆リーダーとは思えないような間抜けな顔をしているのだろうとぼんやり考えていた。
「…おじさまには、おじさまの故郷のお酒をと思ったのですが、私は未成年だし、途中で面倒事になっては旅を続けられないと思って…」
 我に返ったのはそんな話をしたときだった。
「サニー!」
 おそらくその場にいただれもが驚いて動きを止めたほどの大声だった。
 まだ樊瑞の声が反響する部屋の中で、ただひとりサニーだけがきょとんと樊瑞を見ている。
「はい?」



 いったいどれだけ自分が心配していたか、いったいどれだけのエージェントに心配させたか、ほかの十傑がどれだけ気にかけていたか…それらを一気にまくし立てて叱ろうと、握りしめた拳を震わせていた。
 しかし…少し日に焼けて、出ていったときより背が伸びて、なによりもずいぶんと精悍な顔立ちになったサニーを見るうち、樊瑞の中でなにかが消えていく。
 大事にしすぎたのだろうか…この娘もいずれは十傑に名を連ねることになるだろうに、世界を見せることなく過ごさせてきてしまった…。
「…おかえり」
 身体中の力を抜いた優しい笑顔でそう言えば、サニーもまた微笑んでみやげ話の続きをしようとする。
 サニーが次から次へと、それこそ魔法のようにバックパックから取り出したものを説明していると、なにやら部屋の外がにぎやかになった。
「サニーが戻ってきたそうだな」
 先頭を切って現れたのはカワラザキと幽鬼、その後ろにレッドと怒鬼と残月が続く。
「…じいさま、なぜ…」
「なに、サニーが戻ってきたのはめでたいが、お主が大きい声で叱ってなけりゃいいがと思ってきたのだよ」
 サニーはもう樊瑞のほうを向いてなくて、ほかの若手たちと見てきたものの話で盛り上がっている。
「あれは自分の意志で旅に出て、自由や世界というものを知った…今さら説教したところで止められるはずもなかろうよ」
 カワラザキは愉快そうに笑う。
「成長したのはサニーだけではなさそうだな」
「ふん」
 樊瑞は軽くそっぽを向き、拳で机を叩いた。
 その音に、全員が樊瑞を見る。
「さて御一同、せっかくサニーが戻ってきたのだ。今宵はそろっての夕食会としようではないか」
 だれにも異存はない…ただひとり、サニーをのぞいては。
「え、え?夕食会ですって?大変!私、まだ戻ってきたばかりでまだ汗も流してなくて…それにこの服だって埃まみれで…」
「それくらいの時間はある。ゆっくり支度をしてから食堂へきなさい」
 樊瑞の言葉にサニーは喜んでうなずいた。
「ただし、だ」
「はい?」
「旅の疲れが出たからと寝入ってしまって、我々を待ちぼうけさせてはいかんぞ」
「はい!」
 サニーは笑顔の一同を見渡して元気よく返事をすると、大急ぎで部屋を出ていった。
…まずはなにからみんなに話し始めようかしら…。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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