GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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冷静と情熱と

 草間はそれまで忙しくキーボードを叩いていた手を止めた。
 今日で三日…この研究室は静かなものになっている。
 普段なら、あの白いスーツの男がなんだかんだと話しかけてにぎやかなものなのだ。
 草間にしてみれば、セルバンテスのおしゃべりは耳障りなものではないし、たまには冗談を言ってその場の雰囲気を和ませてくれるものでもある。
 だから…三日もあの声が聞こえないとなると、それはそれで少し寂しい気もした。
 時計は深夜を指している。
 助手のエージェントはすでに全員帰らせた。
 この時間では、もう大作も眠っているだろうが、せめて明日の朝食を一緒にできたらと思い腰を上げる。
 なにしろセルバンテスが三日もいないということは、彼をもうひとりの父親のように慕っている大作にとっても寂しいことだろうから、今度は自分がいてやらねばとも思った。
 研究室のドアを開けて…その前に音もなく立っていた男の姿に気づく。
「君か…」
 アルベルトが自分に用のあるはずがない。
 だとしたら、ここへきた理由はひとつだけだ。
「セルバンテスくんなら留守だよ」
「百も承知だ」
 間髪を入れず返ってきた言葉に、草間は首をかしげた。
「では…私になにか用かね?」
「貴様は…」
 アルベルトは一拍置いてから言葉を続ける。
「奴をどう思っているのだ」
「どう、って?」
「奴はずいぶん貴様を慕っているようだ」
 草間が小さく笑った。
「彼は…私のスポンサーであり、助手であり、監視者だ。ほかにどんな気持ちを持てと?」
 アルベルトは草間の目をじっと見つめてくる。



 自分の前に立ちふさがりながら、それ以上なにも言わない…草間はそこでようやくアルベルトの求めている答えに気づいた。
「そうだな…少し、愛しいという気持ちがあるかもしれない。そうでなければベッドをともになどできないからね」
 アルベルトの目が見開かれる…わかりやすい男だと思った。
「ずいぶんとストレートな反応をするんだね。私はてっきり…彼と君はすでにそういう仲なんだと思っていたんだが」
 否定をしないところを見ると、アルベルトとも寝たことはあるようだ。
 もちろん草間はそれを非難したりしない…セルバンテスは自分だけのものではないのだから。
 だがアルベルトはそれを認めたくないのかもしれない。
「…だから知っていると思ってた。彼は首筋のあたりがとても敏感だとか、あのときに自分の名を呼んでほしがったりするとか、をね」
「貴様…っ!奴を侮辱するつもりか!」
「とんでもない。そういうところがかわいいんだとほめたつもりなんだが…ああ、そうか。君は知らなかったというわけか。彼のそういう一面を」
「いいかげんにしろ!」
 アルベルトの手が草間に向けられる。
 その能力を以前セルバンテスからよく聞かされていた…アルベルトが本気になれば自分など簡単に屠れると。
「嫉妬しているのかな?私を殺したければそうすればいい。だが…君は上層部に叱られるだろうし、場合によっては彼にも嫌われるかもしれないね」
 そのあたりに関してはアルベルトも冷静だった。
 この男を殺すことがどんなに容易いか、しかしそれに伴うリスクの大きさを理解していた。
 ゆっくりと手をおろし、そっぽを向いたままで立ち去ってしまった。
 草間はほんの少しほっとして胸を撫で下ろし、自分用にあてがわれた部屋へと歩き出す。
 本当に嫉妬したのは自分のほうかもしれない…そう思うと無性にセルバンテスが憎くも思えた。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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