GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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アルベルトと戴宗

冬の北京、人々が混雑する中を戴宗はお気に入りの酒を買い、上機嫌で支部に戻ろうとしていた。
ふとすれ違った男…黒のコートに白のマフラーという恰好はこの街で大して珍しいものではない。
だがその男が醸し出している雰囲気は、とても一般市民とはかけ離れている。
(なんだ、この感じ…)
エキスパートだからこその嗅覚だろうか…戴宗は人込みに紛れるその男をつけてみることにした。
男はまっすぐ前だけを見つめ歩いていく。このままいけば国際警察機構の北京支部に着くはずで、この男が支部にとっては招かれざる客であることはすぐにわかった。
男が角を曲がる。戴宗も気づかれぬよう曲がった…はずだったのに、男の姿がない。
「…いねえ…?」
「儂を探しているのか」
頭上から聞こえた声に身構えたときにはもう遅かった。
凄まじい衝撃を腹から鳩尾にかけて食らい、石壁に叩きつけられた戴宗は気を失ってしまった。
「フン、あっけないものだ」
男は建物の壁から張り出していたネオンサインから飛び降りると、戴宗の髪をつかんでそのまま姿を消した。

戴宗が目を覚ましたのは、頭からかけられた自分が飲んでいるのよりもずっと強い酒の匂いのせい。余計に頭がくらくらする。
どこかの小さなビルの一室で、戴宗は椅子に縛り付けられていた。
「やっと目が覚めたか」
目の前に立っているのは、あの男だった。
「九大天王、神行太保戴宗とはどんなものかと見にきたが…貴様のような若造とはな」
相手が自分のことを知っているとわかり、戴宗の全身が総毛だつ。
「てめェ、なにもんだ…」
「フン、儂の名すら知らんか。儂は衝撃のアルベルト」
もちろんその名前は知っている。BF団十傑集のひとりだ。
「俺もなァ、有名な衝撃がそんなおっさんだとは思わなかったぜ」
唇を歪めてそう言うが、アルベルトはそんな挑発には乗らなかった。
「では死に行く前に儂の顔を見られて喜ぶのだな。ついでにおもしろいものも見せてやろう」
アルベルトは窓を開け、なんの躊躇もなく指先から衝撃波を放った。
少し離れたところにある建物が一瞬にして破壊され瓦礫と化す。そして道行く人は落下してきた瓦礫に逃げ惑った。
「てめェ、なんてことしやがる!」
「なんてこと、とは愚問だ。我らBF団はこれが生業でな」
戴宗に見せ付けるように再び衝撃波を放つ。悲鳴と怒号が戴宗の耳を打った。
「やめろ!」
戴宗は縛られていた縄を打ち切り、アルベルトに襲い掛かった。
だがまだ最初に食らった衝撃波の余韻が残っているらしく、自分の身体が上手くコントロールできない。アルベルトは戴宗の攻撃を難なく避け…腹に強烈なパンチを見舞った。
痛みにうずくまったが戴宗はふと考える。
…アルベルトはなぜ衝撃波を打たなかったのだろう。あの距離でまともに食らっていれば間違いなく自分は死んでいた。最初から殺すつもりならなぜ…?
まるでその考えが伝わったかのように、アルベルトは少し乱れた前髪をかき上げ取り出した葉巻に火をつけて言った。
「貴様は一瞬で殺してしまうには惜しい。だが貴様が眠っている間に作戦がひとつ失敗して撤退することになったのでな、貴様と遊んでいる時間はないのだ」
「ふざけんな!」
叫ぶと同時に振り上げた拳が、アルベルトの腹にめり込んだ。
アルベルトは腹を押さえて少しよろけ、それでも唇に笑みを浮かべた。
「さすがだな…次に会う楽しみができたというものだ」
ビルの真下に車のブレーキの音がした。ほとんど同時にアルベルトが窓から飛び降りる。その車に乗って逃げるつもりなのだろう。
追いかけようとして戴宗が窓に駆け寄ったときには、すでに姿はなかった。
戴宗は唇を噛み締め叫んだ。
「次なんてねェ!」

しかしこのふたりの因縁は続くのだった。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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