GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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猫を拾いました(3)

 翌日にはもう、幽鬼はカワラザキの手でBF団本部へと連れてこられていた。
「ここ、どこだ?」
「お前が出会った、いちばん大元の飼い主がいるところだ」
 カワラザキが婉曲な言い方をするより先に、幽鬼はBFの存在を嗅ぎ取っているようだった。
「カワラザキ殿、その子供ですかな?興味深いものとは」
「ああ、そうだ」
 幽鬼は突然現れた孔明に、ほんの少し威嚇の体勢を取ったがカワラザキになだめられた。
「普通の子供にしか見えませんが」
「BFがお認めになった子供だ」
 一瞬にして孔明の表情が変わる。
「ふむ…ならば、確かにいろいろ調べてみる必要がありそうですな…準備いたしましょう」
 孔明が消えてから、幽鬼は楽しそうにカワラザキを見上げた。
「今のだれ?」
「BF…お前が出会った方の腰巾着だ」
「仲悪いだろ?」
「なぜそう思う」
 幽鬼は意味ありげに笑う。
「あれ、狐だから。狸のじいさまと仲悪いの、当たり前だ」
 カワラザキが通路に響くほどの大声で笑った。
「これはいい。やつは狐か!」
 しかし幽鬼の得意げな表情は長く続かなかった。
 孔明の配下である医療班のエージェントが、幽鬼を抱えて連れていってしまったからだ。
「みぎゃああああ」
 結局、幽鬼がカワラザキの元へ戻されたのは二時間ほどもあとだった。
 本部にあるカワラザキの私室で、幽鬼はひどく不機嫌な顔でラグに座り込んでいる。
「そろそろ機嫌を直さんか」
 そう言われてもぷいとそっぽを向くだけ。
「なにがいい?温めたミルクか、それとも上等のオイルサーディンか」
 それでも幽鬼は拗ねて丸くなったままである。
「やれやれ」
 カワラザキはため息をついて幽鬼のそばに屈み込み、頭を撫でてやった。



「そんなに怒るほどひどいことをされたか」
 幽鬼にしてみれば、よくわからないまま研究室のようなところへ連れていかれ、ほぼ拘束された状態で採血だの脳波だのと身体中を調べられて痛い思いをしたのだから当然だ。
 カワラザキが、なにか気晴らしになるもの…と考えていると、不意に幽鬼が身体を起こした。
「どうした?」
「ちょっと…いってくる」
 扉を開けてやると、幽鬼は俊敏に部屋を飛び出していってしまった。
 このあたりが猫特有の気紛れだろうかと、カワラザキは後を追わなかった。
 やがて十数分ほどして幽鬼は上機嫌で戻ってきた。
「お、機嫌が直ったようだな」
 カワラザキも楽しそうに言って、幽鬼のために用意したミルクを差し出してやる。
「…あってきた」
「だれに」
「あの…きれいな人。透明な感じだったけどあの人だった」
 カワラザキは別に驚きもしなかった。
「どうだった?」
「じいさまの言うこと聞けって。あと、自由にしていいっても言われた」
「そうか」
 また頭をくしゃくしゃと撫でる。
「では、まず最初の命令だな。そのミルクを飲んで身体を温めて…そこのヒーターの前で寝ていろ」
「うん、わかった」
 応接用のソファに腰かけ、温かいミルクに口をつける。
 それから思い出したように付け加えた。
「さっき、虎、見た」
「虎?」
 カワラザキは少し考えて、先ほどの孔明と同じく、幽鬼はだれかを動物に例えているのだとわかった。
 思いつく限りの人間を考えるが、だれが虎に相当しているのかわからない…そこへ樊瑞が入ってきた。
「じいさま、戻っていたか。お?お主は先ほどの…」
「あっ」
 虎がだれのことかわかったカワラザキは、また部屋を揺らすほどの大きな声で笑った。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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