GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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サニーちゃんのぼうけん

 サニーは目を覚ました。
 そっとカーテンをめくると、まだ夜は空けていないが今日が快晴だと思わせる空が見える。
 さっきまでの寝ぼけ眼が俄然輝き始め、今日こそかねてからの計画を実行に移す日だと決意した。
 クローゼットの奥にしまってあった少し大きめのバッグを取り出し、いつもと違う服装に着替える。
 BF団が開発したフードつきのパーカーは、寒さにも暑さにも完全に対応できる優れものだし、同じく開発されたスニーカーは、軽くてどんなに歩いたって疲れない。
 ネットで購入したキャップをかぶり、変装にもならないけれど眼鏡をかけると、どこにでもいそうな14歳の少女が鏡の中にいた。
「完璧…!」
 満足げにうなずき、少し明るくなり始めた外へと、窓からこっそり出ていった。

「サニーはどうした?今朝は遅いのではないか」
 いつまでたっても起きてこないサニーを案じて、樊瑞が部屋へやってきた。
「そう…ですね。見にまいります」
 世話役のエージェントが時計を確認してサニーの寝室へ入っていく。
「わああっ!」
 ほどなく聞こえてきた声に寝室へ飛び込もうとした樊瑞を、同時に寝室から出てきたエージェントが引き止める。
「どうした、何事だ」
「い、いえ、樊瑞さま、お入りにならないほうが…」
「なにを言っている。サニーになにかあったか」
 そして樊瑞は、大きく放たれた窓から入る風にひらひらと揺れる、ドレッサーに貼られた一枚の紙を見つけた。
『出かけてきます。帰りはいつになるかわかりませんが、心配しないでくださいね』
 そんな一文のあとにサニーお得意の似顔絵が描かれたメモ…樊瑞は力任せにそのメモをドレッサーからむしり取った。
「全員を集めよ!」

 世界を自分の目で見て、知ることはとても大事なことだと母から言われた。
 父はそんな世界を股にかけて飛び回っていた。
 だからサニーは旅に出ることにした。
 組織の誰かとではなく、自分の足で、そして自分の目でいろいろなものを見るために。
「わあっ、きれーい」
 まずは憧れだった、長い長い貨物列車の途中にある、屋根のない貨物車にこっそりと乗り込んだ。
 山間の森の中を進んでいく列車から見た朝焼けを、携帯型ゲームに模した端末で写真にとる。
「ブログアップ、と」
 この先になにが待っているのかはわからない。
 でも…カワラザキが見たテキサスの夕陽が、残月が赴いたエメラルドグリーンの海が、レッドの故郷の桜が…十傑の皆が聞かせてくれた場所がサニーを呼んでいる気がする…!
 端末で次の町を確認したサニーは、駅が近づいて列車が速度を落としたら下りることに決めた。
 まずは…そう、ヒィッツカラルドが以前教えてくれた、このあたりで有名なおいしいハンバーガーを食べなきゃ。



 すぐさま部下のエージェントに命じて、サニーの捜索に当たらせた樊瑞だったが、行方が知れないためにまさしく雲をつかむような事態になってしまった。
「ずいぶん苛立っているようだな、樊瑞」
 報告書を届けにきたカワラザキが苦笑しながら立っている。
「…じいさまか」
 樊瑞はカワラザキに椅子をすすめ、事の次第を説明した。
「サニーは、いくつになったか?」
 カワラザキは穏やかな声音で尋ねる。
「13…いや、14か。まだ14で家出など…」
「樊瑞、お主はいくつで家を捨てた?」
 カワラザキの言わんとしていることに気づき、樊瑞は声を荒らげる。
「サニーは儂らとは違う。まだ14の娘だ」
「降りかかる火の粉を払う術くらい我々も教えてきた。それにサニーは衝撃の娘であり、いずれは十傑に名を連ねるようになる」
 自分の心配はどうやってもカワラザキには伝わらない…そう思い、樊瑞は憮然とした表情で黙り込んだ。
「まあ、お主は甘いということだ」
「どこがだ」
 そこへカワラザキの部下が書類を持って入ってきた。
 労をねぎらい、受け取った書類に目を通したカワラザキは楽しそうな表情になる。
「…サニーはこの日のためにちゃんと準備しておったようだな。旅に出て成長する…そう決意していたサニーに気づかんかったあたりが甘い、ということよ」
 樊瑞は完敗というように椅子に身を投げ出した。

 魔法を使うのは反則だとわかっているが、いつものようにエージェントや十傑の誰かと一緒にいるわけじゃない。
 自分の身を守るときは、自分の能力を最大限に利用することも大事。
 とはいっても、子供と侮って昼日中からホールドアップを要求してきた強盗に、野良犬を呼び寄せて助けてもらった程度だけど。
 ふと樊瑞のことを思い出す。
 今ごろ心配して、取りかかってる仕事にもほかの十傑への指示も上の空で、孔明やカワラザキに怒られているんじゃないかと考えてくすくす笑う。
「まだ帰らない。もっといろんなものを見て、いろんなものを食べて、いろんなものを知って…一人前にならなきゃ。一人前になっておじさまやみんなの、少しでも力になれるように」
 そうしてさっき友達になった野良犬とともに、太陽の沈む方向へ向かって歩き始めた。
 次は夕日の写真を撮らなきゃ。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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