GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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秋の気配

 基本的にすべての書類は一度カワラザキのところへ送られ、その中で樊瑞が処理すべきと判断されたものは樊瑞に回されて、それ以外、もしくはカワラザキが自分で処理すべきと思ったものは残される。
 朝一番に回ってきた書類に目を通し、てきぱきと…作戦や任務に関するものはすべて樊瑞行となるからたいした時間はかからない。カワラザキが処理するのはもっぱら組織内や人事に関することが多かった。
 書類を何件か残し、ほとんどを樊瑞のところへ持っていかせる。
 残った書類は、配属に関する不満と設備の改善…それを精査して決済のサインをし、これらは孔明のところへ持っていかせた。
 そして…最後に残った一件の書類を何度か読み返し、小さくため息をついた。
「これを樊瑞に処理させるには、荷が重かろうな…」
 それからメガネを外し、卓上の電話を取り上げた。
「カワラザキだ。素晴らしきはいるか?…ふん、そうか。目が覚めたらでいい、儂のところへくるように伝えてくれ。ああ、大丈夫だ。今日は一日ここにいる」
 それからパソコン内のファイルを開き、一人のエージェントを照会し始めた。
 ヒィッツカラルドがカワラザキのところへ現れたのは、それから数時間も経ってからだった。
「任務から戻って寝ていたところをすまんな」
 ヒィッツカラルドは疲れた様子も見せず、余裕で笑って見せながらカワラザキの前に用意された椅子に腰かける。
「なんのなんの。じいさまからの呼び出しならどんな状態だって参上するさ。今だって世話係のエージェントがすぐ起こさなかったから叱ってきたところだ」
「…急ぎではないからな…あまり部下につらく当たるのではないぞ」
 部下思いのカワラザキならではの言葉にヒィッツカラルドも肩をすくめた。
「了解した」
 それから足を組んで楽しそうに尋ねてきた。
「それで?じいさま直々のお呼び出しとはなんだね?よもや任務に関することではないと思うが」
 そう考えたのは、今までに任務とはいえやりすぎた殺戮など樊瑞からは注意されたことがあるが、カワラザキからの叱責は一度もなかったからだ。



「きてもらったのはほかでもない。このことだ」
 カワラザキは先ほど残した書類をヒィッツカラルドに見せた。
 そこには女性エージェントのことが書いてあり、その上司から提出されたものだった。
「ああ…思い出した。確か…ロスの支部にいた女性だ。一緒に食事したな」
「食事だけではなかろう」
 カワラザキの鋭い言葉にヒィッツカラルドはまた肩をすくめる。
「まあ、子供ではないからね」
「お前に捨てられたと仕事にならんらしいな」
「いやな言い方をするね。一夜限りと割り切っていたはずだ」
「お前はそのつもりでも向こうはそうではなかったようだ」
 含みのある物言いにヒィッツカラルドは苛立った。
「じゃあ…別れる前に殺してくればよかったと言うのか?こんなふうに…!」
 ヒィッツカラルドが指を鳴らした瞬間、カワラザキの背後にあった花瓶が真っ二つになって落ちた。
 しかしカワラザキは一向に動じない。
「じいさまだって若いころはたくさんの女と浮名を流したと聞いている。あんたはどうだったんだ!」
 いきり立って椅子を蹴倒し顔を近づけてきたヒィッツカラルドを、少し詰るように見つめた。
「…お前は女を見る目がない」
「なん…だと?」
「遊ぶなら後腐れのない女を選べ。そうでなかったら…きちんと始末をつけろ」
 ヒィッツカラルドは再び指を、今度はカワラザキの目の前に突き出した。
「…お小言はもうたくさんだ…いくらじいさまでもそれ以上言うなら…」
「やれやれ」
 カワラザキは小さくため息をつき…ヒィッツカラルドが指を鳴らすより遥かに速く、カワラザキの拳がヒィッツカラルドの頬にめり込んでいた。
「ぐ…っ!」
 勢いで吹っ飛んだヒィッツカラルドは、ドア横の壁に叩きつけられその場にずるずると座り込む。
 そんなヒィッツカラルドを見もせず、カワラザキは椅子に掛けてあった上着に袖を通した。
「今回だけはお前の尻拭いをしてやる。だが、二度目はないからな」
 そうして愛用の帽子をかぶり、ヒィッツカラルドの横を通って出ていってしまった。
 残されたヒィッツカラルドは、震える拳で床を殴りつけた。
「くそっ!くそ…っ!」
 廊下へ出たカワラザキの横に、ゆらりと影のように幽鬼が寄り添ってくる。
「お呼びで?」
「すまんな、お前の力を借りたい」
「お安い御用だ」
 そうして連れだって女性エージェントのいる支部へと向かった。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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