GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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勝手にしやがれ

 最近やけに前髪が目に入る。
 昨日の任務が終わったら髪を切ろうと考えていた。
「あら、髪型変えたのね」
「うふふ、昨日のお休みを利用して、ちょっと有名な美容室へいってきたの」
「すてきね。教えてよ」
 そんなことをおしゃべりしながら、女性エージェントが通り過ぎていくのを横目で見送った。
 何気に自分の前髪を引っ張ってみる。
 よくよく考えてみれば、幽鬼は今まで美容室など出かけたことがない。
 伸びたら部下のエージェントに適当に切らせていただけ…今回もそれでいいかと思ったがカワラザキの言葉を思い出した。
「お前も年頃なんだから、少し洒落っ気があってもよかろう」
「…出かけてみるかな…」
 今にして思えば、どうしてそんなことを考えたのか。
 
 一般人を装ったラフな服装で、そう大きくもなく、客が全くいないわけでもない美容室を選び、入る前に一度深呼吸をしてから足を踏み入れた。
「いらっしゃいませ~」
 店内を見回して一瞬固まる。
 女性の美容師ばかりならそれはそれで緊張するが、この店にはなぜか男性の美容師ばかり。
「え…あ…」
「こちらへどうぞ。今日はどうなさいますか」
 回れ右をして帰ろうとしたのを、髭面で小太りの熊みたいな男に捕まって、半ば襟首をつかまれるようにして椅子に座らされた。
 座るなりケープをかけられて鏡の中の自分と対面する。



「お客さん、初めてね~。今日はカットかしら?」
 美容師はその風貌には似合わぬオネエ言葉で幽鬼に話しかけてくる。
「あ、あの…」
 これでも世界を震え上がらせる能力を持ったエージェントなのだが、苦手な場所ではやけにおとなしくなってしまう。
「…カット」
 それだけ言うのが精一杯だった。
「カットね~。あらあらすごい癖っ毛ねえ。ちょっと我慢してよ」
 ブラッシングで髪をとかすたび軽い痛みが走る。
「長さはどれくらい?」
「…ちょっと短め」
「じゃあ全体的に短めね」
 言葉はオネエだし風貌もだが、ハサミを持たせたらさすがに一流の美容師らしく、見事な腕前で幽鬼の髪を切っていく。
「希望の髪型があったら言ってくれていいのよ」
 別の美容師がヘアカタログを持ってきたが、幽鬼は断った。
「…今ので、いい…」
「ところでお客さん、なにしてる人?今日は平日だし~、ん~自由業にも見えないわぁ」
 延々と続きそうなおしゃべりにうんざりする。
「ねえ、お客さんの髪色、すっごく黒いから重く見えるのよ。思い切ってカラーリングしてみない?」
「か、カラー?」
「明るい目の栗色なんてどうかしら。きっと似合うわよ」
 断ろうとするが押し切られ…小一時間後、鏡の中には見知らぬ自分がいた。
「アタシが思った通り!似合うわぁ…髪を切って明るくしたらカッコよくなったわよ。女の子が放っておかないんだから!」
 幽鬼の気持ちとは裏腹の軽快なおしゃべりに殺意すら湧く。
「ありがとうございましたぁ~。またいらしてね~」
 帰りにも愛想がよかったのは、幽鬼がVIPしか持てないクレジットカードで支払いしたからかもしれないが。
 ともかく、幽鬼は二度と一般の美容室になど行くまいと決めたのだった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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