GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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イマジナリードール

 暦の上では秋になったが、浜辺はまだまだ夏の気温だ。
 白い砂浜を、片手に人形を持ったパーカー姿のサニーが歩き、その少し後ろを不愉快な表情でパラソルやバッグを持ったレッドが続く。

 事の起こりは1時間ほど前のこと。
 ようやく任務から戻ってきたレッドがサニーの部屋を訪れると、サニーは待ち構えていたようにレッドそっくりの人形とソファに座っていた。
「海にいきましょ」
 なんのためらいもなくそう言われ、レッドはため息をつく。
「私はたった今、戻ってきたばかりなんだぞ」
「わかってるわ。だからこそ一緒に出かけたいんじゃないの」
「少し休ませ…」
 レッドがそう言いかけてソファに座った瞬間、サニーはにっこり笑って人形を抱いた。
「あなたがいない間、私がどんな気持ちでこのお人形を抱いてたと思って?」
「む?」
 不敵な笑みを浮かべているがかわいらしく作ってあるとはいえ、マスクもスーツもちゃんとレッドと同じ…なんだか照れてしまう。
「このお人形…魔法がかけてあるから、あなたに連動してるのよ」
「はぁ?」
 サニーはやはり笑いながら人形の腕を軽く曲げてみる。
「あだだだだ!」
 自分の腕に痛みが走ったことで、その人形の意図を知った。
「海へいくでしょ?」
「お、おま…」
「一緒にいってくれないんなら、十常侍さまにお願いしてこの子に命を吹き込んでもらっちゃうぞー」
 そんなことになったら、自分の知らないところでなにをされるかわかったもんじゃない…レッドは了承するしかなかった。



「このあたりにしましょ」
 レッドにパラソルを立てさせパーカーを脱げば、サニーは太陽のようなオレンジ色の水着をつけていて、レッドは思わず目をそらしていた。
「あなたの場所はここね」
 運んできたクーラーボックスの上に人形を座らせ、自分はビーチチェアへ腹ばいになった。
「オイル塗ってー」
「お…」
 反論したかったが報復が怖いので黙り込み、言われるまま背中にオイルを塗ってやる。
 白く滑らかな肌にめまいすら覚えるが…いや、これは疲れのせいかもしれない。
「泳ぎましょうよ」
「私は疲れている。ここにいるからお前は泳いでくればいい」
 サニーに代わってチェアに寝転びそっけなく言う。
「あっそ」
 サニーはそれだけ言って人形を持ち、海へと向かった。
 しばらく波と戯れるサニーを見つめながら、レッドはぼんやりと考えていた。
 疲れているはずなのに同行したのは、本当に魔法にかかった人形が怖かったからなのか…あのサニーをほかの男に見せたくなかったからではないのか…。
「ま、どっちでもいいか」
 独り言をつぶやいて軽く目を閉じる。
「ねー、こないのー?こないんなら、この子沈めちゃうぞー」
「わー!」
 陸にいるのに溺れたような感触を受け、レッドはあわてて飛び起きる。
 少し頭をかいてあくびをしながら、しぶしぶサニーのところへ歩き始めた。
「えへへ」
 膝まで水につかったサニーは、濡れた人形を胸に抱きしめてレッドを迎える。
「お前なぁ…」
 両頬を柔らかなもので挟まれているような感覚…それは任務先でも何度も感じていたものと似ていた。
 あの人形はレッドをからかうためのものではなく、レッドのいない寂しさを紛らわせるためのもの…レッドはサニーから人形を取り上げた。
「魔法を解け。もう私がいるんだからいいだろう」
「うんっ」
 サニーは笑ってうなずき、口の中で呪文を唱える。
 レッドは人形を持って波打ち際へ戻り、そこに人形を座らせた。
「とうわけで、お前はもうお役御免だ。そこで私たちを見ていろ」
 ぽつんと残された人形は、手を取り合って沖へと泳いでいくふたりを、不敵な笑みを浮かべたままで見つめていた。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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