GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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あく の そしき

「それではサニーさま、おやすみなさいませ」
 世話係のおねえさんがそう言って、寝室を出ていってしまうと、サニーちゃんはぱちと目を開けました。
「サニーは知ってるもの。サニーはあくのそしきのいちいん、なんだって。だから悪いこといっぱいするの。まずは夜更かしからよ」
 そうつぶやいて、大事なぬいぐるみのウサちゃんを連れ、ベッドから抜け出してこっそり着替えました。
 寝室の向こうからは、樊瑞のおじさんと世話係のおねえさんの話し声…サニーちゃんは頬を膨らませます。
「大人はずるいんだから。きっとサニーが寝たあとでおいしいもの食べたり、楽しいお話をしてるんだわ」
 いよいよサニーちゃんの心の中で、悪いことをしようという気持ちが固まります。
 しかしこのドアを開けたら樊瑞のおじさんはすぐサニーちゃんに気づいて、また寝室に逆戻りになってしまいます。
 こっそりと窓を開けて、いったん中庭へ出て、もう一度建物の中へ戻ってきました。
 おじさんたちはなにも気づいていません。
「今夜は夜更かしだけじゃないもん。もっと悪いことしちゃうんだから」
 そうして、かねてから気になっていたあの部屋へいってみることにしました。
 夜だからか、いつもは厳重に警備しているエージェントの姿も見えません。
 サニーちゃんは、ひときわ立派なドアの前で一度深呼吸しました。
「おじさまたちは、いつもこのお部屋で大事なお話をするって言ってたもん。きっと楽しいことがたくさんあるんだわ」
 でも…この部屋に入ったら怒られないでしょうか?
 サニーちゃんの頭を怒鳴るアルベルトがよぎりましたが、あわてて首を振って消します。
「だって今日のサニーは悪い子だもん!ねっ」
 左手に抱えたウサちゃんに確かめます。
 それでもおそるおそるドアを押しあけて…すごく緊張したけど、部屋の中には優しそうなおにいさんがひとりいるだけでした。
「ごっ、ごめんなさい!」
 反射的に謝ってしまったサニーちゃんを、おにいさんは笑って手招きします。
「君は…サニーちゃんだよね。どうしたの?こんなところへやってきて…」
 そこでサニーちゃんはおにいさんに、正直に話しました。
「そうなんだ…」
 おにいさんの目が、本当の悪い人みたいに細くなります。
「じゃあ…僕と一緒に、たくさん悪いことしようか…?」
 サニーちゃんはおにいさんの目を見ながらうなずきました…。



 十数分後、ふたりは…高級な焼肉屋さんにいました。
「…いいの?」
 上質なカルビとか高そうなハラミとかを焼きながら、おにいさんはサニーちゃんのお皿にお肉を入れていきます。
「いいのいいの。僕も悪いことしたくてしかたなかったから…貯金おろしていい肉食べちゃうくらいしちゃうよ。ほらほら、冷めるとおいしくないから」
 おにいさんに促されて、サニーちゃんもお肉を食べ始めました。
「おいしーい」
「やっぱりいい肉は違うよねー」
 悪いことをしているという気持ちがあるせいか、余計においしいような気がします。
「おにいさん、お酒飲まないの?悪い人はお酒飲むのよ」
「うーん、でもお酒飲んじゃうとこれから悪いことできないからね」
「そうなの?」
「そうなんだよ」
 ふたりでおなかいっぱい食べて…おにいさんはサニーちゃんとウサちゃんを連れてレジに向かいます。
「あ、カードで」
「かしこまりました」
 それからふたりはちょっとすてきなフルーツパーラーに入りました。
「ここのパフェね、すごくおいしいんだって」
「ほんと?」
 ふたりともあれだけたくさんお肉を食べたのに…とても豪華なパフェを注文して食べてしまいました。
 おにいさんはそこの支払いもカードで済ませました。
 そしてふたりはおもちゃ屋さんのショーウィンドウの前を通りかかりました。
 ショーウィンドウの中には、かっこいいロボットやかわいらしいぬいぐるみが飾ってあります。
 おにいさんの目が、また悪い人みたいに細くなりました。
「ねえ…サニーちゃんは魔法が使えるでしょ?あのウサちゃんとこのウサちゃんを魔法で取り換えちゃうって、悪いことはどうかな?」
 それはドロボウという名の悪いことです。
 サニーちゃんはちょっと迷って…だって今持ってるウサちゃんは小さいころから一緒だったから、もう汚れて古くなってしまっているのです…首を振りました。
「おや、新しいウサちゃんいらないんだ」
「このウサちゃんはただのぬいぐるみじゃないの。サニーのアイボウなのよ。悪い人だってアイボウは裏切ったりしないものなの」
 それを聞いておにいさんはにっこり笑いました。
「そうだねえ…僕も仲間は大事だな」
「でしょ!」
「じゃあ、そろそろ帰ろうか」
 サニーちゃんは自分の部屋の窓のところでおにいさんと別れ、小さなあくびをして自分のベッドにもぐりこみました。

「ふーむ…なぜサニーの部屋に焼肉の匂いがするのだ…?」
 しばらくしてサニーの様子を見にきた樊瑞のおじさんが不思議な顔をします。
 そしてサニーちゃんは楽しい夢を見ているようで、小さく笑っているみたいでした。
 あれは…楽しい夢だったのでしょうか?
 そして同じころ。
「なっ、なぜ私の銀行口座が…!カードですと?カードなど使った覚えはありませんぞ!」
 孔明のおじさんがわめいていますが、これは悲しいかな、本当のことでした。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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