GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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G(ジジイ)T(タフ)

 学生の幽鬼は、カワラザキに誘われて、セルバンテスが用意してくれた避暑地の別荘へきている。
 もうこの頃になると、一般的な勉強にも飽きてきて、本部での訓練だとか簡単な任務に出るほうがおもしろくなっていた。
 しかしカワラザキにしてみれば、孫同様に暮らしてきた幽鬼が少し長い休みを取れれば、たまには一緒に過ごしたくなるらしい。
 誘う言葉にちょっとだけ寂しさを隠しておけば、幽鬼はそれをちゃんと気づいてカワラザキに同行してくれるから、というのも読まれているとは気づいていないが。
 なんにしても猛暑だの酷暑だのが好きではない幽鬼にとっては、退屈な場所であってもこの避暑地というのはありがたかった。
 そして幽鬼を誘った肝心のカワラザキが、ほとんど別荘にいないことが少々気にはなったけれども。

「幽鬼さま、カワラザキさまをご存じありませんか」
 まだ涼しい午前中に、朝食が済んで間もなくカワラザキの姿が消えたらしい。
 この別荘の中で一番涼しいリビングのソファに寝っ転がって本を読んでいた幽鬼に、使用人(もちろんエージェントの扮装だが)がおずおずと尋ねてきた。
「知らんな。散歩にでも出かけたんじゃないのか」
「しかし…」
「子供じゃないんだ、いらん心配をするな」
 自分が今までカワラザキに使われてきた言葉で返す。
 野生の動物に襲われようが、老人と見くびって強盗や一般人に絡まれようが、退くようなカワラザキではない。
 本に目を戻したとき、不意に玄関のあたりから爆音が響いてきた。
 使用人と幽鬼は顔を見合わせ、何事かと玄関へ出てみる。
 真っ赤なオープンスポーツカーの運転席に、サングラスをかけたカワラザキが座っていた。
 いつもはきちんと撫でつけられている前髪をわざと乱雑にし、派手なシャツに身を包んでいる。
「…じいさま」
「おう」
 言葉を失う幽鬼を、サングラスを少しずらしてながめながら言った。
「セルバンテスに言えばもう少しましな車を用意してくれたんだろうが…こんな田舎のレンタカーじゃこれが精一杯だったな」
「いや、車じゃなく…」
「ふん、こいつでちょっと出かけて女でも引っかけてこようかと思ってな…退屈すぎていかん。お前もくるか?」
 唐突な言葉が次々と飛び出してきてなにも言えない幽鬼だったが、首はちゃんと横に振っていた。
「そうか、じゃあな」
 使用人に別の財布を持ってこさせ、それを受け取るなりカワラザキはまた轟音を響かせて出ていってしまった。


 その轟音が帰ってきたのは、夜もけっこう更けてからだった。
 すでに自室に引き上げていた幽鬼は、カワラザキの車を窓から見下ろす。
 確認できるだけで、ブルネットと金髪の女の腰をそれぞれ抱えながら、ふたりに嬌声を上げさせてカワラザキが家の中へ入ってくるのがわかった。
「…いいこと、なんだろうな」
 体力も精神力も人並み外れているカワラザキに敬意を表してそんなことをつぶやきながら、幽鬼はこれから一戦始まって女の意識が自分の脳に間違って流れ込んでこないようにシャットダウンした。
 翌朝、今度は小さなクラクションの音で幽鬼は目を覚ました。
 少し寝過ごしたと思いながら窓の外を見れば、昨夜の女たちが今はタクシーで帰っていくところだった。
 送っていくつもりはないのか、それとも珍しく疲労困憊して自分が動けなくなったか…幽鬼はカワラザキの顔を見てやろうと食堂へと降りていった。
「今朝は遅いな」
 カワラザキはすでに食卓についていて、幽鬼より先に朝食をすませたらしく、コーヒーを飲みながら新聞を読んでいる。
「…タフだな」
「お前とは鍛え方が違う」
 にやりと笑って新聞を畳み、コーヒーのお替りを求めた。
「楽しそうでなによりだ」
「…仕事と変わらん」
 それで幽鬼の寝ぼけた頭が完全に覚めた。
「どっちもある情報局の女だ。思ったよりガードが浅くてこっちがびっくりするほどだったが…まあ知りたい情報も引き出せたからよしとするさ」
「どうやっ…」
 若さの勢いでそう尋ねようとして、昨夜の釣果だと答えられそうで押し黙る。
「それにしても、だ。あそこの情報局ももっと、こう、尻の大きくて情熱的な女を雇ってほしいもんだな」
「昨夜のはお気に召しませんでしたか」
 コーヒーを注ぎにきた使用人が笑顔で言う。
「悪くはなかったがな…さて、今日は仕事のことなんか忘れて、違う女を誘うとするか」
 コーヒーを飲み干し、車のキーを弄びながら出ていくカワラザキを見送りながら、幽鬼は自分には赤いスポーツカーなんて似合わないし、似合いたくもないと思った。

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ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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