GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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セカンド・ラブ

 太陽は下の端を水平線に触れさせていて、あたりをオレンジ色に染めながらも完全に沈むにはまだまだ時間がかかりそうだ。
 それでも海での時間を楽しもうという人間はほとんどおらず、ここがBF団のプライベートビーチということもあって、サニーは安心して砂浜に腰を下ろした。
「よいしょ」
 打ち寄せる単調な波の音は、頭の中を空っぽにするのにちょうどいい。
 ついさっき、振られた。
 意を決して打ち明けたのに、小さいころからの憧れの人は、サニーのことを妹のようにしか思ってくれず、恋愛という感情とはまったくかけ離れていた。
「…嫌われてないだけ、ずっとマシよね」
 これからも兄として自分を支えてくれるかと問うたとき、残月は微笑んで承知したと言ってくれたのだから、普通の失恋よりはずっとずっと恵まれているんだと考える。
「はぁ…でも明日っから、どんな顔してあえばいいんだろ…」
 思わず浮かんだ涙を、オレンジ色の空を見上げてこらえた。
「初恋は成就しないものっていうし…次の恋はきっと、もっと素敵な…」
 そんなことをつぶやいたとき、ふと人の気配を感じて振り向く。
「泳ぎにきたわけでもないだろうが…なにをしている?」
 レッドが立っていた。
「別にぃ…ちょっと気分転換。今夜も仕事だし」
 興味なさそうに視線を海へ戻したサニーの頬に、なにか冷たいものがあてられる。
「なっ、なに?」
「食べるか?」
 レッドがアイスバーを差し出した。
「あら、お気遣いありがとう」
「どういたしまして。お姫さまが元気になれば幸いだ」
 くすくす笑いながらアイスバーの袋を破る。



「わぁ、チョコアイス!」
 子供みたいに無邪気に喜んで、サニーはアイスバーをひと口かじった。
「チョコアイスが好きなんだな」
「チョコもアイスも、女の子の好きなものよ。そのふたつが一緒になったら最高じゃない?」
 少しの間があってから、レッドが口を開いた。
「白昼となら?」
「んー、チョコアイスかな」
 間髪を入れずに答えたのは、レッドが本当は慰めにきてくれたのだと薄々感づいたから。
 昔からこの男は、サニーの元気がないときなどからかうような態度を取りながら慰めてくれたりした。
 このチョコアイスだって、高級なものではないが、子供のころから食べなれている味だ。
「…白昼が哀れだな。チョコアイスに負けるとは」
「あははは」
 サニーはアイスの最後のひと口を食べて…その棒に焼きつけてある文字を見た。
「では私となら、どうだ」
 レッドの言葉にサニーは思わずそちらを見た。
 レッドがいつになく優しそうに微笑みながら、目だけは真剣にサニーを見ている。
「ふふっ」
 サニーは声を出して笑い、アイスの棒をレッドに差し出した。
「これ、あげる」
 それから立ち上がってスカートの砂を払った。
「私、もういくわね」
「おっ、おい!答えるつもりはないのか」
「教えなーい」
 少し浮かれた足取りで戻っていくサニーの後姿を見送り、レッドは「あたり」の文字がある棒を手の中でもてあそぶ。
「…これが、答えか?」
 遠くからサニーの鼻歌が聞こえてくる。
…二番目の恋は、案外近くにあったらしい。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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