GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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策士と魔女と:祝え!

 孔明の執務室に詰めているスタッフは4名。
 表向きは孔明に3名、サニーに1名がついている形になっているが、実は全員が「女王サニーのしもべ」である。
 おやつや昼食を執務室で一緒にとることもあるが、いちおう下級エージェントなので専用の食堂で食べることもある。
 今日も4人そろって社食(組織だけど)で少し遅めの昼食をとっていた。
 その4人の頭を、孔明の羽扇がぽんぽんと軽く叩いていく。
「あ、孔明さま」
「なにか御用で?」
「書類ならできております」
「残りは休憩後に」
 なぜか順番にしゃべるこいつらにいらっとするのも無理はないが、孔明は懸命にそれを抑えて尋ねた。
「呑気にラーメンすすっとる場合ではありません…サニー殿はどこへいきましたか」
 悪いほうにしか考えない孔明は、サニーが留守なのはなにかよからぬことを企んでいるとしか思っていない。
「あ、サニーさまなら」
「そろそろひな祭りとおっしゃって」
「確か御実家のほうへ」
「ひな人形を取りにいかれたはずです」
「ひな人形?」
 おうむ返しにそう言ってから、孔明はぽんと手を叩いた。
「ああ、桃の節句ですな。執務室に飾るつもりですかね」
「それはそれで」
「にぎやかに」
「華やかで」
「よろしいのでは」
 4人のしゃべりにいらいらっとしながらも、孔明は休憩が終わり次第戻るように伝えて、執務室へ向かった。
 アルベルトはそういうことに無頓着だったが、扈三娘や樊瑞は伝統を重んじたし、やはり女の子ということで幼いサニーにカワラザキが与えた、立派なひな人形があるとは聞いたことがある。
「大事な調度を壊されてはたまりませんからな」
 サニーがひな人形を飾るとして、場所が邪魔だと孔明好みの調度を壊しかねないことを知っているのだ。
「あら、孔明さま」
 孔明が戻ってみると、サニーはちょうど持ってきた箱を開いて、ひな壇を作り始めているところだった。



「おじいさまから贈られたこのひな人形、とても立派なもので実家のほうでは毎年飾っていたのですが、説明書を何度見ても毎回飾り方を忘れてしまいますの」
 そう言いながら笑う姿は、実に愛らしい娘らしく、孔明はつい声をかけてしまった。
「なにかお手伝いできることがありますかな。ああ、なんでしたら休憩が終わればエージェントも戻ってきます。なんでしたら全員で…」
「大丈夫だと思いますわ。もしものときは…十傑のみなさまに魔法をかけてひな壇に上げてしまえば…!」
 それは実におそろしい企みである。
「わっ、私は!私はそのひな壇に敷く、赤い毛氈でけっこうですからっ!」
「まあ、孔明さまったら。それは血まみれになって折りたたまれてもいい、ということですかしら?」
 今、さらっと怖いこと言ってのけましたで、このオンナ。
 さすがにサニーも冗談だったらしく、一瞬の沈黙が支配したのち、エージェントが戻ってくるのを待つことにした。
 それからは説明書を見ながら、書類整理中の孔明を除く全員で、なんとかひな人形を飾り終えた。
「さあ!今からはひな祭りよ!本来は女の子のお祭りだけどみんなでお祝いしましょう!」
 そうしてサニーは前日から作ってあった、ひな祭り用の料理を出してきた。
「お昼はすんだと思ったから、おもちでしょ、あられでしょ、それから白酒」
「おお、これは」
「全部サニーさまが」
「作られたので?」
「実にすばらしい」
 褒められればサニーだって悪い気はしない。
「ありがとう。でもいろいろなレシピを見たけどあられは難しそうだったから取り寄せなの。でもおもちはなんとか作れそうだったから、食紅を混ぜてね、三色できれいにできたと思うのよ」
 それらもひな人形に供え、別に用意してあった菓子類を全員に分け始める。
「はい、孔明さま」
 小さな三色の菱餅にちょっとカラフルなひなあられ、それから白酒が差し出された。
 毎回サニーの食べ物に痛い目にあわされている孔明としては躊躇してしまう。
 だが全員が同じものを食べているのだし、ひなあられは取り寄せだと言っていたのだからまず無害だろう…孔明はあられをひとつ口に放り込んだ。
 上品な甘さが口の中に広がり、孔明も満足する。
 ふたつみっつ食べたところで少し喉が渇き、白酒もいただこうと手にしたとき、サニーの話が聞こえてきた。
「ネットで調べたらね、白酒というのはアルコール分がちょっと高いんですって。だから私は酔ったら困るから甘酒をいただくわね。みんなはお酒は大丈夫でしょうから…」
 孔明はなるほどと思いつつ、自分もこの程度では酔わないだろうと口をつける。
「で、孔明さまもお仕事中で酔ってはいけないと思って、孔明さまのは白の絵の具を溶かしたやつなの」
 孔明、マーライオン状態。
 口の周りを白くした孔明は執務室から飛び出し、あふれる涙を拭おうともせずBFの部屋へ向かって駆け続けた。

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ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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