GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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ねこ ねこ こねこ

 その騒動は孔明の執務室で起きた。
 何気に席を立った孔明の足の下で「にゃあ」と小さな鳴き声が聞こえたのだという。
 当然のことながら、執務室には猫の入れるような隙間はない。
 孔明は驚きのあまり椅子ごと転倒し、部下のエージェントがあわてて捜索したが猫の姿はどこにもなかったらしい。
「で、なぜ俺が呼ばれたんだ」
「知れたこと」
 椅子から転倒した際に強打した腕をつるした状態で、孔明は幽鬼に鋭い視線を投げかける。
「動物のこととなれば、一番お詳しいのは幽鬼殿ですからな」
「それで俺になにをしろと言いたい?」
「猫とそれを離した不届きものを探していただきたい」
 不機嫌にそう言い放った孔明を、幽鬼は鼻で笑う。
「と言いながら、本心では俺が猫を隠していると言いたいのではないか?」
 孔明は答えない。
「まあよかろう。貴様に見つかって迫害されては猫も気の毒だからな」
 孔明が猫を処分するつもりでいるのは明白だ。
 ならば孔明よりも先に見つけて保護してやらねばなるまい。
 幽鬼が執務室を出たところで、報告書でも提出にきたのか、残月と行き当った。
「白昼の、暇ではないか?」
 人手は多いに越したことはない。
「時間があると言えばあるが…なにか起きたか」
 幽鬼がほんの少し面白おかしく話してみせると、残月は苦笑しながら協力を申し出てくれた。
「それにしても…たかが猫で驚くとはよほど猫が嫌いらしい…まるで独裁者のようだな」
「ほう、それはなぜだ」
 幽鬼の問いに残月は煙管の煙を吐きながら答える。
「古来、偉人の中にも傲慢であったり独断な者は、えてして猫が嫌いのようでな…同族嫌悪かもしれぬが猫の気ままさが許せぬそうだ。そう思うとその猫、孔明へ意趣返しに現れたのかもしれん」
「孔明からその話を聞いて、俺がまず思い出したのは童謡だな」
「童謡?」
「ねこねここねこ、どこへいってきた?ロンドンまで出かけて、女王の玉座の下のネズミを脅かしてきた…子供のころによく聞いた詩だ」
「ほう…」
 残月は納得したようにうなずき、少し意味ありげな笑みを浮かべた。
「暮れなずむと童謡とは、不釣り合い以外の何物でもないな」
「なんとでも言え。メイドが英国の出だったからそういうものをよく聞かされて育っただけだ」



 それからふたりはまずどこから探すかを話し始めた。
「猫を飼っていそうな人間となると…」
 以前はセルバンテスも猫を飼っていたが、その猫はすでにない。
「サニーが部屋でこっそり飼っているというのが有力か」
「いや、それはなかろう」
 残月の言葉に幽鬼は怪訝な顔をする。
「もしサニーが猫を飼っていれば魔王が知らぬはずはないし、あのように足繁く私の図書室へ読書に現れんだろう」
「なるほど…すると素晴らしきかレッドあたり…」
「奴らが小動物を愛でるとは思えぬ」
 それもそうかと幽鬼が口ごもったとき、残月がなにかを思いついたようだった。
「それより暮れなずむが猫の思考を読み取って飼い主を探すことはできぬか」
「猫が特定されていなければ俺でも無理だ。下手にやれば全世界の猫の意識が流れ込んでくる」
 ふたりはまた考え込んでしまう。
「激動のじいさまが…ということはないか」
「じいさまも生き物は好きだが、隠して飼うなどはせんな。それなら私邸で堂々と飼う」
「直系なら…ああ、血風連が管理するだろうから逃げ出すはずなどないか」
 やがて残月は一番肝心なことを思い出した。
「猫を特定していないとさっき言ったが…その猫はどのようなものなのだ?」
「むっ?」
「孔明は、その猫の鳴き声を聞いただけで、色も模様もなにも伝えなかったのか」
「そういえば…」
 そして幽鬼は思いついた。
 猫ではないが、猫の姿になれるものの存在を…。
「まさか…!」
 ふたりが顔を見合わせたそのとき、通路にゆらりと影が差して、その影はBFの姿になった。
 ふたりは恐れ多いとあわてて膝を折る。
 BFの横には、孔明を脅かしたであろう存在が寄り添っていた。
「…僕が命じたんだ。ちょっと脅かしてこいとね。まさかあそこまで驚くとは思わなかったけど」
 そう言ってBFは思い出すように目を細める。
「恐れながら申し上げますに、なにゆえそのような児戯をなされたので?」
 残月の問いに、BFは小さく笑って言った。
「古来の偉人と同じだよ…僕も、気まますぎる者には我慢ならなかっただけだ」
 そしてこれ以上の問答は無意味とばかりに、現れたときと同じように消えてしまった。
 ふたりはもう一度顔を見合わせて、孔明にどう報告したものか考え始めた。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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