GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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魔王、走る

 世界征服を目指す秘密結社に正月もなにもあったものではない。
 だからこの日も、樊瑞は普通に午後のお茶の時間を優雅に楽しんでいた。
 小さなノックの音がして、おずおずと入ってきたのはサニー。
「あの、樊瑞のおじさま…サニー、聞きたいことがあるのですけど」
 もう12歳になり、たいていのことは樊瑞の持つ蔵書で調べるサニーが、珍しいこともあるものだと樊瑞は優しく尋ねた。
「かまわんとも。なにが知りたいのかな」
 サニーはなんの屈託もなく、ようやくの謎が解けるというように言った。
「あの、姫始めとはなんのことでしょう?どのような事典にも載っていないものですから」
 樊瑞の口から午後のお茶が勢いよく噴出した。
「だ、だ、だれがそんなことを…」
「小耳に挟みました」
 それはまだサニーの知ることではないとたしなめてしまうのは簡単だが、そうするとこの好奇心旺盛な少女はほかの十傑に尋ねないとも限らない。
「うむ、それは難しい言葉だな。今から私も少し調べるとしよう。サニーは私の調査結果を待っていなさい」
 口から出まかせとばかりにそう言えば、サニーは満面の笑みでうなずいた。

 樊瑞は急いで私室を出ると、そのような言葉を発しそうな輩を見つけるべく探し始めた。
(おそらく中年ズか青年ズの仕業であろうが…ええい、サニーにそのような言葉を教えるとはただではすまさぬ)
 最初に向かったのは、女たらしで有名なヒィッツカラルドの部屋。
「なんだね混世魔王、新年を迎えた早々に険しい表情で」
 バスローブ姿で出迎えたヒィッツの横にある、わずかに開いた寝室のドアを見やればすでに一戦交えたあとのようである。
「素晴らしきよ、ワシは貴様がなにをしようとかまわぬが…サニーを巻き込むのは許さぬ」
「は?いったいなんのことだね?」
 そこで樊瑞がこれこれしかじかと説明すると、ヒィッツはクスクスと笑った。
「なるほど。そんな風雅な言葉があるとは知らなかったな。だがその言葉を教えたのは、誓って私ではないね。第一、あのお嬢ちゃんは私の範囲外だし…それならオイルダラーのほうが怪しいんじゃないかね?」
「なになに?私とサニーちゃんがどうしたって?」
 ヒィッツの言葉が終わるか終わらぬかのうちに、当の本人が乱入してきた。
「探す手間が省けたわ、油成金。サニーにおかしな言葉を教えたのは貴様か」
「え?え?おかしな言葉ってなに?」
 仕方なく再び樊瑞が説明すると、珍しくセルバンテスが腕を組んだ。
「新年の行事みたいなものだねえ…なら、あえて言わせてもらうけど私の国にもそんな言葉はないし、私の国の暦では新年はまだ先の話だよ」
 ならば、と樊瑞が考え込めばセルバンテスがヒントを与えてくれた。
「そんな風情のある言葉は日本出身じゃないかな。しかもサニーちゃんをからかうとなれば…」
 思い当たるのはマスクの男。樊瑞は駆け出した。

「なんだ魔王、なぜいきなり私に古銭剣を向ける?」
「知れたことだ。以前から思っていたが貴様には仕置きが必要らしい」
 訳もわからず仕置きと言われてもレッドは納得がいかない。
 説明を求められて樊瑞は正直に、サニーの疑問と日頃の行いを話してやった。
「そのヒメハジメとやらはなんだ?新しい菓子か?」
「なに、貴様姫始めを知らぬのか?」
「知らぬ。で、そのような名前の菓子はどこにあるのだ」
 よく考えたら、この女には一生縁のなさそうな男がそのような言葉を知っているはずはなかった。
「すると…このような言葉を知っているのは、あの黒覆面かっ!」
 なおも菓子を求めるレッドを置き去り、樊瑞は古式床しい言葉をたくさん知っている残月を強襲した。
「こら、煙管男っ!」
「新年早々、ずいぶんな言われ方もあったものだが…何用だ、魔王」
 そろそろ息が切れ始めた樊瑞が残月に事の次第を話すと、残月はいつもと変わりなく煙管の煙を吐き出した。
「魔王よ、常識で考えてみるがよい。我々が知らぬ風情のある言葉、知りそうなのは激動や十常寺あたりのようだが、あのふたりにそのような言葉と縁があるようには思えぬ。ならば残るのはあとひとりではないか?そう…サニーの父親だ」
「あ、アルベルトかーっ!」

 後にサニーが樊瑞に語った話。
「あの日、珍しく頭の中にお父さまの思念が流れ込んできたのです。そこで『今日は姫始めだから』とか考えていらっしゃって…それでなんのことかしらと調べてみたのです。で、おじさま。どういう意味ですの?」
(あれかっ、あの国警の男とかっ)
 樊瑞は新しくサニーが淹れてくれたお茶を飲みながら話してやった。
「うむ、どうやら新しい菓子のようだな」
「まあ、ステキな名前。カワラザキのおじいさまに買ってきていただきましょう」
 かくして今度は樊瑞がカワラザキから叱られる羽目になるのだった。

*Comment

めっちゃワロタ 

こんばんわ~。
十傑集の名前で検索してこのブログを見つけました!

去年ジャイアントロボにはまりました♪
十傑集の名前で検索してこのブログを見つけました!
これから、ちょくちょく読みに来ますのでよろしくお願いします♪
  • posted by BF団スキー 
  • URL 
  • 2008.01/11 21:12分 
  • [Edit]

はじめまして 

>BF団スキーさん
 はじめまして~、検索からようこそ!でございます。
 こんな感じでバカネタばっかりやっているブログですが、これからもよろしくお願いいたしますね!
  • posted by 姜ママ 
  • URL 
  • 2008.01/15 22:22分 
  • [Edit]

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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