GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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White Snow

 今夜はクリスマスイブだというのに、小さなサニーの家は寒々としていた。
 いつもは樊瑞と暮らす家だが、通いのメイドはイブということで、サニーの夕食と明日の朝食を支度したらさっさと帰ってしまった。
 時代物の暖炉には薪もたくさんくべてあって燃え盛っているし、その暖炉があるリビングには天井に届きそうなくらい大きなクリスマスツリーが飾ってあって、その下にはBF団のみんなが送ってきたサニーへのプレゼントが山積みになっている。
 暖炉の脇のコルクボードにも、きれいでかわいらしいクリスマスカードがピンで留められないほど飾ってあるけれど、やっぱりサニーの心は晴れなかった。
 せっかくのイブなのに、サニーのほかにはだれもいない…でもひとりきりの夜なんて今に始まったことじゃない…サニーは浮かびそうになった涙をぐっとこらえた。
 そろそろ外は日が暮れ始めて、薄暗くなってきた。
 曇った窓に指で落書きをすると、水滴の向こうに昨日から降った雪でサニーの作った雪だるまが、こちらを見ているような感じがしてちょっと怖くなる。
 その雪だるまの向こうからだれかが歩いてくるのが見えた。
 郵便屋さんが、ひどく遅れたクリスマスカードでも届けにきたのだろうか?いや、いくらなんでもイブの当日にカードを送る人間なんていないし、郵便屋さんの配達時間だって終わっているはずだ。
 やがてそのだれかは、玄関のステップを上がりベルを鳴らす。
「はーい」
 サニーはなんの疑惑も持たず、玄関を開けた。
「メリークリスマス」
 そこにレッドが立っていた。
 いつものスーツ姿ではなく、ざっくりと編んだ暖かそうなセーターに赤のマフラーと、サニーが見たこともないカジュアルな格好をしている。
「レッドさま?レッドさまだよね?」
 本部で見るのとはかなり違う、マスクもつけていないレッドに困惑してサニーは尋ねる。
「ああ、私だ」
「どうしてサニーのおうちへ?」
「今夜はイブだろう?ずっと任務で出かけていたから、プレゼントを直接渡しにきた」
 レッドは小脇にきれいなリボンのついた箱を抱えている。
「ありがとう!」
「それから…サニーと一緒にイブを過ごそうと思ってやってきたんだ」
 唐突な申し出にサニーは戸惑ったが、玄関先では寒いからレッドを中へ通した。



「おお、暖かいな」
 レッドは笑いながら頭に積もった雪を払い、大事そうに抱えていた箱をツリーの下へ置いた。
「もしかして…樊瑞のおじさまに頼まれたの?」
「いいや。私は私の意志でここへきた」
「でもね、でも…樊瑞のおじさまは、今日は本部で大人の大事な会議があるって言ってたの。レッドさまはいかなくていいの?」
 心配そうなサニーの頭をくしゃくしゃと撫で、レッドは笑いかける。
「じゃあ私はきっと子供なんだろう。ともかく今日、私は呼ばれなかった。子供だからサニーとイブを楽しむことにしたんだ」
 レッドの言うことはよくわからないが、とにかくサニーはひとりぼっちじゃなくなってうれしくなり、女主人としてお客さまのレッドをもてなさなきゃと思い始めた。
「あのね、ごちそうがあるの。今、準備してくるから一緒に食べましょう」
「ほう、そいつはすごいな。お相伴にあずかろう」
 しかしサニーは知らない。
 レッドが、そのセーターの下に包帯で巻かれた深い傷を隠していることを…だから彼は招集されなかったのだ。
 サニーは甲斐甲斐しくレッドをもてなし、食事が終わってからはボードゲームに興じたりして楽しい時間を過ごした。
 夜が更けてくると、サニーはカードを持ったままでうつらうつらし始める。
 レッドが時計を見れば子供はとっくに寝ている時間だ。
「サニー、そろそろ寝る時間だぞ」
「いや…寝ない。だってサニーが寝たらレッドさま、帰っちゃうもん」
「寝ないとサンタがきてくれないぞ」
「サンタさんよりレッドさまのほうがいい」
「サニーが寝るまでついていてやるから」
 渋るサニーを説得し、レッドはベッドまでついていってやった。
「ねえレッドさま、来年のイブも遊びにきてくれる?」
「そうだなあ…ふふ、退屈な会議に出るよりサニーと過ごしているほうがいいかもしれんな」
「レッドさまがずっときてくれたらいいなぁ…そうしたら寂しくなんかないし、心強いし」
「外の雪だるまはボディガードではないのか?」
「あれはお友だち」
「なるほど」
 まぶたの重くなってくるサニーの手を握りながら、絵本を読むように話してやる。
「じゃああいつに私のマフラーをしてやろう。そうしたらあいつは私と同じくらい強くなってサニーを守ってくれるぞ」
「そう…なったら…いいな…」
 小さなつぶやきが寝息に変わるのを確かめてから、レッドはそっとサニーの手を離し静かに寝室を出た。
 この家の鍵を外からかけることなど、レッドにとっては容易いことで侵入者などないよう厳重に戸締りをする。
 それから約束どおり雪だるまにマフラーをしてやったとたん、足元がぐらついてレッドは雪だるまに倒れかかった。
「ハ、ハハ、こ、こんなところで倒れるわけにはいかんな…来年のイブを約束…したのだから…」
 白い雪だるまが赤く染まった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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