GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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喫茶室にて

――シフトが変わって、朝の仕事はもう慣れた。
 夜勤明けの人たちに濃いめのコーヒーを出したり…ここは下級エージェント専用だから気遣いもしなくていい。
「ふああ…コーヒー…」
――ここは場所が違うのではありませんか?ヒィッツカラルドさま。
「ん?」
――特A級以上の方の喫茶室は…。
「君は…いや、別にどこでもよかったんだが…」
――でしたら、なおさらラウンジのほうが…。
「ここでいい…君がいるなら余計に、だ」
――仕方がありませんね。
 ちょうど人の空く時間ですから、どうぞ。
 ここにくる者にとって、あなたは恐れ多い存在でしょうから。
「…いつ、こっちへ?」
――ひと月ほど前です。
 今までは夜のシフトでしたので、朝の仕事になったのはつい最近ですわ。
「そう、か…私の部屋の壊れたエスプレッソマシーンに感謝しなければ、だな」
――どうぞ。
「…」
――お口にあいませんか。
 ここの豆は上質ではありませんから、風味も少し損なっていると思いますけど。
「…君が淹れたエスプレッソというだけで…私には十分なんだ」
――相変わらずお上手ですわね。
 あの頃も、私が淹れたエスプレッソを飲んで…そのお口で女性を口説かれたのでしょう?
「君も相変わらず辛辣だな…これを飲んでいると、君が三年前、私の人生に紛れ込んできたことを思い出す…」
――不思議ですわね、ずっと昔のことのように思えますのに、まだ三年しか経っていないなんて。
「三年間は…回顧するには十分な時間だよ」

――今も覚えている。
 未練のように…ヒィッツカラルドさまの好みは。
 朝は強めのエスプレッソ、午後からはカプチーノで…就寝前にはコーヒーじゃなくてブランデー。
「やあ」
――お部屋のエスプレッソマシーンはまだ直らないのですか。
「捨てたよ。美味いエスプレッソならここでいくらでも飲める」
――安い豆でも、ですか?
「そうだな…たとえどんな豆だとしても、君が私の好みに淹れてくれているから美味いんだろう」



――なぜ、そう思われるんですの?
「部下にね、テイクアウトさせたんだ。それをひと口もらって…確信したんだよ」
――私がまだヒィッツカラルドさまのことを思っていると?
「そんな自惚れはしない。でも…実際のところはどうなんだい?」
――さあ、どうでしょう…。
 どんなに私が思っていても、ヒィッツカラルドさまはいろんな方のことを思っていらっしゃいますから。
「そうだな…あの頃は、どれだけ罪を犯してもバラの花束を渡せば君は許してくれる…そんな勘違いをしていた」
――幼い私はずっとごまかされ続けて…。
「それに気づいた君は、紛れ込んできたのと同じように私の人生から去っていった…」
――捨てられるより、自分から去ったほうがヒィッツカラルドさまもお心が痛まないかと思いまして。
「君に対して、そんな思いを持ったことは一度もなかったよ」

――私とヒィッツカラルドさまのことを薄々感づいた同僚から、シフトを変えてもらったらどうかと提案された。
 でもそんな必要はない。
 なぜなら…もう恨みも嘘も薄れて、私はただのエージェントとして接しているから。
「やあ」
――あまり入り浸っていらっしゃると、上の方から叱られますよ?
「ふふ、上も私が君目当てに通っていると知って、なにも言わんよ」
――私を?私のコーヒーを?
「両方!」
――ふふ、相変わらずですのね。
「私は君にあの頃のことを許してもらおうとは思っていないし、君とよりを戻そうとも思っていない…なによりそれはいちばん、君が望んでいないことだと知っているからね」
――そうですね。
「だから…ひとつだけ願うとしたら、君に新しい恋人ができて、君の淹れるコーヒーがその男の好みの味になるまで、私がここに通うのを許してほしいんだ」
――またずいぶんと…難しいことをおっしゃるのね。
「明日、国警の梁山泊を奇襲することになっている…それを終えて帰ってきたら、君の返事を聞かせてほしい」


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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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