GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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じいさまができちゃう クマ・ジイ おでかけ

 小鳥のさえずりが聞こえてくるが、まだ窓の外には朝もやが漂っている。
 熟睡している幽鬼の頬を柔らかいものが撫でていた。
「う…ん…」
 すりすりと撫でていたものが、ぽむぽむと叩くようになり…突然重いパンチが幽鬼の頬に減り込んだ。
「ぐあっ!」
「めーし、めーし」
 思わず目を開ければ、幽鬼の上に乗っかったクマ・ジイが短い手をバタバタさせている。
「メシって…まだ夜明け…」
「メシ」
 老人の朝は早い。
 無邪気な表情ではしゃいでいるが、中身はカワラザキ。
 実験のためだからカワラザキはぬいぐるみになっていること自体が任務だが、幽鬼はここでぬいぐるみの世話をしているくらいなら、と孔明や樊瑞が書類整理を押しつけてくるので、昨夜だって日付が変わってからようやく寝られたのだ。
 しかしここでクマ・ジイの機嫌を損ねるのは得策ではない。
 幽鬼は眠い目をこすり、しぶしぶキッチンへ向かった。
(スクランブルエッグとトーストでいいか…)
 ぬいぐるみなので箸は持てない。
 フォークやスプーンなら、BF団が開発した便利グッズがあるので、必然的に洋食が多くなるがクマ・ジイはあまり気にならないようだ。
 できあがった朝食をトレイに乗せてリビングに運ぶと、クマ・ジイが飛びはねて待っている。
(…仕草はかわいいんだよな…)
 でも中身はカワラザキ。
「めーし、めーし」
 トーストを頬張り、スクランブルエッグをひと口食べて…クマ・ジイがふと黙り込んだ。
「幽鬼にもひと口やる」
「え?俺はいいよ」
「いいから、いいから」
 スクランブルエッグを乗せたフォークを差し出してくる。



 意外な申し出に幽鬼は戸惑ったが、せっかくなので口を開けた。
「あーん」
 スクランブルエッグを食べて…次の瞬間、幽鬼はキッチンへ走り込んでいた。
「し、塩と砂糖間違えた…っ」
 水で口をゆすぎ、怒りにまかせてクマ・ジイを振り返る。
「だから!まずかったんならちゃんと言えと!」
「身を持って知らしめる…それがカワラザキ家の家訓よ」
 はた迷惑な家訓もあったものである。

「そういえば、今日は本部へいく日ではなかったかな」
 朝食後の葉巻をくゆらせながら(もちろん両手で抱えて)クマ・ジイが、キッチンで後片付けをする幽鬼の背中に話しかける。
「ああ、そういえばそうだった…って、じいさま、なんか汚れてないか」
「あー、お前より先に起きたときに、ちょっと街中を散歩してな」
「…それ、目立つだろ…」
「だあれもおらんかったわい。で、野良犬に追いかけられてな」
「転んだのか」
「まさか!返り討ちにしてやったわ。やつは今ごろ道路のゴミよ」
 心の中で野良犬に同情する。
「じゃあ…風呂にするか」
 バスルームへ連れていき、バスタブの中に立たせてソープをつけ、スポンジで洗っていく。
「丁寧にやれよ。ああ、毛並みに逆らってこするのではない」
 あまりの口うるささに腹が立ち、顔のあたりは念入りにこすってやった。
「こ、こら、あぶぶぶ…」
(これくらいしても罰は当たらんだろう)
 全身が泡だらけになったところで、今度はシャワーで洗い流していく。
 熱湯にしてやろうかとも思ったが、あとの仕返しが怖いので適温で我慢した。
「綿はすぐに乾くが、表面はちゃんとドライヤーで乾かすのだぞ」
 言われた通りにしてやると、クマ・ジイはまっすぐ姿見へ駆けていき満足そうに鏡の中の自分を見る。
「ふほほほ、やはり儂のようなイケてるジジイは、クマになってもイケ・クマよのう」
 これを連れて出かけなければならないのかと思うと、幽鬼は軽い頭痛を覚えた。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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