GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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夏の別れ

 知らせは突然飛び込んできた。
 レッドの里の長老が病に倒れ、次の長老が決まるまで暫定的にレッドが里を統括するのだという。
 忍びの里はBF団に全面協力しているわけではなく、あくまでも契約上のつながりだけ。
 このような事態になって契約が解かれれば、当然レッドとのつながりもなくなる。
 レッドは長老の命令で本部で過ごした十年近くを振り返るように、あちこちを見て回り最後にサニーのところへやってきた。
 ほかのエージェントの目もあるので、通路の奥の行き止まりへ連れ出した。
「なによ、こんなところへ連れてきて」
「最後だから…少し話そうと思って」
「最後なんだから、なおさらこんな場所はムードがないでしょ」
 サニーはちょっと唇をとがらせて抗議し、すぐレッドの好きな笑みを浮かべる。
「いつ帰るの?」
「明日だな…早ければ今夜にも立つかもしれん」
「そっか…最後のディナーもできないのね」
「すまんな」
 めったに聞くことのないレッドの詫びに、サニーは思わず噴き出した。
「いやだ。そんなこと言うの、あなたらしくないわ」
「そうか」
 こうやってサニーが笑ってくれることに、正直レッドはほっとしていた。
 泣きじゃくって、しがみつかれたら…冷徹なはずの自分の心が揺らいでしまいそうだったから。
 しばらく笑ってから、サニーはうつむき加減になって尋ねた。
「…もう、帰ってこないの?」
「わからない」
 忍びの里が再びBF団と契約を交わすしかレッドが戻ってくることはない。
 それに…。
「機密保持のために私の記憶は消されるそうだ。十数年分だから時間がかかるな」
「…私のことも…忘れてしまうのね…」
「さあな」
「帰ったらきれいな女の人と結婚して…幸せになるわよ」
「お前はどうなんだ」



 サニーはうっすらと目に涙を浮かべていたけれど、顔を上げて無理に笑った。
「私だっていい人を見つけてみせるわ。あなたよりもっと優しくって、ずっといい男で…それで、それで…」
 その言葉にレッドもにやりと笑う。
「私よりいい男などいるものか」
「あら、私くらいになれば言い寄ってくれる方はたくさんいるのよ」
 すました顔でそう言うサニーに、レッドの表情は優しげなものに変わった。
「そうだな…お前はもっときれいになるだろう」
「な、なによ。そこはいつもみたいに笑いなさいよ」
「いつか…もしも戻ってきたとしても、お前はもうほかの男のものになっているかもしれんな」
 別れを告げようと肩に伸ばしてきたレッドの手を、振り払うようにサニーはその場にしゃがみこんでしまった。
「もうなんにも言わないで!私に触れないでよ!やっと…お別れが言えそうなのに…またあなたを追いかけてしまうでしょ!」
 レッドは茫然として言葉を失う。
「私の心を傷だらけにして…自分は全部忘れちゃうなんて…」
「傷つけるつもりは…」
「傷つかない失恋なんて、あるわけないでしょ!」
 レッドはサニーを無理やり立たせると、きつく抱きしめた。
「忘れない…絶対に忘れない…私の心にも傷を刻み込んだお前を忘れたりするものか…。そして必ず戻ってくる。
いつになるかわからなくとも、私は必ずお前のところへ戻ってくる…」
「でも記憶はなくしてしまうわ…」
「話してみる。再びの契約のことも含めて…」
 サニーはレッドから離れ、こぼれる涙をぬぐった。
「ま、またからかって…私はねえ!あなたにもう会えないと思ったから…!」
「私もさっきまではそのつもりだった。でも…お前は私のものだと考えたら、必ず取りにこなければと考え直したのだ」
「人をモノみたいに言わないで!」
 レッドのポケットから電子音がする。
「…時間だな」
「…うん…」
 サニーは両手でもう一度赤い目をこすって涙をぬぐい、腰に手を当てて不敵に笑った。
「私がおばあちゃんになる前に、絶対に迎えにきてよ!」
 レッドは苦笑してうなずき…呼び出しで去っていくサニーの後姿を見ながら今後のことを思って目を伏せた。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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