GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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君と歩いた青春

 ねえ、アルベルト…。
 あのドミノ作戦ってやつ、孔明はそれなりの成果を上げたみたいに言ったけど…私は失敗だったと思うんだ。
 だって、我が組織にとって…いや、私にとってもとても大事な君を失うことになってしまったんだから。
 おまけにあの男ときたら、君の命ばかりか私の片目まで奪っていってしまった…。
 あのときの私の気持ちは…どんな酒でも癒せないだろうね。

「セルバンテス、もういいのか」
 心が癒えるまでには少し時間がかかったけど、歩けるようになったら真っ先に樊瑞のところへ出かけた。
 まだ腕を吊った私を見て、彼はとても不安そうな表情だったけど。
「んー、まあ、寝てばかりいるわけにもいかないからね」
「しかしその目は」
 やっぱり心配されちゃった。
「ああ、これね…ゴーグルが代わりをしてくれるから、大丈夫、見えるよ」
「まだ休んでいてもいいのだぞ?」
「そういうわけにもいかないでしょ。そうでなくとも…ひとり失ったんだから」
 私の言葉に彼は口をつぐみ、顔を曇らせる。
 当たり前だ。
 樊瑞にとってもアルベルトは旧友のひとりだったんだから。
「そうだ。サニーちゃん、どこかな。君のところにいるって聞いたんだけど」
「サニーなら中庭にいるだろう」
 樊瑞は私の肩を叩いた。
「なにか言葉をかけてやってくれ。私の前では涙ひとつ見せんが…」
「わかってるよ」
 中庭へ向かうと彼女は花を摘んでいた。
 アルベルトに捧げる花ではないだろうけれど、自室の花瓶の花を毎日取り換えていると聞いた。
「サニーちゃん」
 私の声に彼女は顔を上げ、以前と変わらぬ顔で微笑んでくれる。
「おじさま、もうお怪我はよろしいのですか」
「うん、もう大丈夫だよ。あとはこの腕だけだ」
 私はポケットからとても美しい装飾の為されたシガーケースを取り出した。
 アルベルトが愛用していた代物。
「これをね、サニーちゃんに渡さなければと思ってね」
 彼女は私からシガーケースを受け取ると、大事そうに両手で抱きしめる。



「ごめんね」
 私の言葉に彼女は首をかしげた。
「君のお父さんを…助けられなくて。寂しい思いをさせてしまった…」
「いいえ」
 彼女は顔を上げて、やっぱり笑って見せる。
「父のことはいつだって覚悟してましたし、私には、ほら、樊瑞のおじさまも、セルバンテスのおじさまも、ほかのみなさまもいらっしゃるから寂しくなんかありません」
 君が強い子だっていうのは知っていたけれど、涙をこらえた赤い目で笑って見せるんじゃないよ…。
 でもその言葉で私はどれだけ救われた気持ちになるか。
「おじさま」
「なに?」
「あの、私のような子供がこんなことを言うのは生意気でしょうけれど…父のことを気にしないでください。父の仇を取るとか、そういうことは…」
 ああ、私はなんて罪深い人間なんだろう。
 こんな幼い少女に、仇なんて言葉を使わせてしまうなんて、さ。
「ふ、ふふ…大丈夫だよ、サニーちゃん。おじさん、意外に臆病だからね、敵討ちなんて怖くてできないよ」
 冗談めかしてごまかしたけれど、君は知っていたんだね。
 私の心の中には、アルベルトを斃したあの男の影が常にあることを。

 アルベルト、見えているかい?
 あれが大怪球という代物だよ。
 君を斃し、私が斃すべきだったあの男は、あの大怪球を止めるために命を投げ出したのだよ。
 あの男を屠って、君への供物にするつもりだったのに…私の目の前で納得のいかない逝き方をして…これじゃあまるで私が道化みたいじゃないか。
 だから私は、私の持てる能力のすべてであの大怪球を止めようと思うんだ。
 それにしても皮肉なものだね。
 敵である国警と我々が、躍起になってあれを止めようというんだから。
 ああ、勘違いしないでくれよ。
 べつにあの男のために、ではないし、地球のため、なんて大義名分でもない。
 私は、私の使命としてあれを止めるのだよ。
 ねえ、アルベルト…また君に逢えるんだね。
 向こうで逢えたら…そうだな、以前にやったブリッジの勝負を決めよう。
 それから君に預けた私の片目も返してもらわないといけないし。
 最期は、君のシガーケースから失敬した一本をくゆらせながら逝くとしよう。
 アルベルト…また盟友と呼んでくれるかい?

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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