GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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約束

 12歳のサニーがはにかみながら残月に頼んだのは、泳ぎを教えてほしいということ。
 それくらいのことなら、わざわざ残月の手を煩わせずともエージェントあたりに言えばよいのだが、本人としては泳げないのを知られたくないようだった。
「お忙しいのは、重々わかっているのですけど…」
 サニーはサニーなりに、将来実戦に出たときのことを見据えて話しているのだろうとは思う。
 いくら水中呼吸の魔法が使えても、果たして敵ともみ合った状態で海へ放り出されてそんな余裕があるかはわからないし、なにより泳げたほうがいいに越したことはない。
「よかろう。私でよければ…では、地下のプールで…」
「いえ、あの…」
 サニーが遮った理由に気づき、残月は微笑んで言い直した。
「では海へ出よう。最初は浅い場所から…」
 部下のエージェントにだって知られたくないのだ。
 地下のジムにあるプールあたりで残月に教わっているのは、もっと知られたくないだろう。

「私、まだ顔を水につけられなくて…」
 情けない顔でそう言うサニーに残月は首を振る。
「顔をつける練習ならば、自室の洗面台ででもできよう。もしも海へ放り出されるようなことがあれば、なるべく水面から顔を出して向かう方向を見なければならぬ」
「あ、はい」
「体力を取られず、長時間泳げるように稽古するとしよう」
 浅いところで残月に手を引かれてぽちゃぽちゃやっているときはよかったが、いよいよひとりで泳いでみるという段階になって、サニーは溺れてしまった。
 すぐに残月が助けに入ったため大事には至らなかったが、水への恐怖心が植えつけられてしまいそれきり泳ぎを教えてくれとは言わなくなった。
 ちょうど父親を失った時期にも重なり、残月も無理に誘おうとも思わなかった。



 泳ぎのことなど忘れかけていた残月のところへ、17歳のサニーがやってきた。
 今度は少し微笑みながら、また泳ぎを教えてほしいのだと言う。
「どういう風の吹き回しかな」
 少し茶化して尋ねると、サニーはやはり微笑んで口を開いた。
「海の映像を見ましたの。海の中ってとてもきれいで…泳げなければ潜ることもできないのでしょう?」
 以前とはずいぶん趣旨が変わったようだが、残月もちょうど手が空いたところだったので笑って承諾した。
 年頃の娘は自分の水着姿がどんなに妖艶かを気づきもしないで、あのころにはもっていなかった浮き輪を抱えてやってくる。
 残月としても、そんな姿のサニーを部下のエージェントなどに見せるのは惜しい気がした。
「足のつかないところは、まだ少し怖くて…」
 はにかんで言い訳をしながら海に足を入れてくる。
 本部周辺の海は、水の透明度も高く、サニーの腰くらいの高さのところまで歩けば、小魚がひらひら泳いでいるのくらいは容易に見えた。
「顔はつけられるようになりましたのよ」
 得意げにそう言って、同じように頭を沈めた残月に鮮やかな色の魚を示す。
「ならば、あとは…泳ぎがうまくなって潜水ができるようになれば、ダイビングも楽しめよう」
「そのときは、残月さまもご一緒に?」
「ああ。私でよければ」
 スーツの男と水着の美女では釣り合いが悪いかと思いながらもそう提案すると、サニーは満面の笑みではしゃぐ。
「うれしい!約束ですわよ。私が泳げて潜れるようになったら」
「沖へ船を出して」
「サンゴやきれいな魚をたくさん見るって!」

 頬に当たる冷たい水で意識が戻った。
 途端に、胸や脇腹に激痛が走る。
…敵と…相手は確実に斃した…どうやら相打ちになったらしい…。
 残月は残ったわずかな力でずるずると這い始めた。
「…約束を…果たさぬままだったから…戻らねば…ならぬ…」
 腕から、足から力が抜けていく。
 薄れていく意識の中で、サニーの眩い笑顔が浮かんだ。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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