GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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jealousy?

 幽鬼が任務から戻ってきた。
 少々厄介な仕事は肉体だけでなく精神をも疲れさせることがある。
 とりあえずゆっくり休ませてほしいと思いながら、飛空艇のハッチを開けるのを一瞬ためらった。
 セルバンテスが任務や表の仕事で留守にしていてくれたらいいのだが…と思う。
 もしも本部に滞在していたら、退屈しのぎとばかりに帰ってきた幽鬼にまとわりついて、セクハラまがいの悪戯を仕掛けてくるに決まっているから。
 それでもいつまでもこんな場所でぐずぐずしているわけにもいかないので、意を決して飛空艇から降りた。
 あの迷惑千万の歓迎はない。
「…留守か…」
 なんとなくほっとして本部内へ足を踏み入れ、当のセルバンテスを見かけた。
 反射的に身構えて…すぐに必要ないとわかった。
 なぜならセルバンテスはその横に端正な顔立ちの少年を連れていたから。
 セルバンテスは幽鬼の視線に気づくとこちらをちらとながめ、軽く手を挙げただけでまた少年と談笑しながらいってしまった。
「新しい…部下、か?」
 何気なく発した言葉に、任務の報告書を携えた幽鬼の部下が、自分への質問かと勘違いして答える。
「あ、はい。最近…ひと月ほど前にセルバンテスさまが抜擢した少年エージェントだそうで…。どんな能力を持っているのかは知らされていませんが、とにかくお気に召したようでしょっちゅう連れ歩いていらっしゃいます」
「マスクをしていないのは珍しいな」
 あまり冗談が好きではない部下は、ひどく真面目な顔で言い切った。
「口さがない者の話では、セルバンテスさまはあの顔がお気に召したのだと。美女に飽きられて次は少年に興味を持たれたのだと下種なことを申す者も」
 部下の言葉を幽鬼は手で遮った。
「よせ。それ以上は眩惑を貶めることにもなりかねん」
 部下は素直にそれ以上の発言をやめ、後はサインするだけの書類を幽鬼に渡して下がった。
「なんにしても…俺にちょっかいをかけてこないのは歓迎だ」



 孔明がなにを考えているのかは知らないが、今はこれといった任務はないと言われて本部で過ごす日が一週間近く経った。
 今までならば本部にいるとセルバンテスがからかってきて、一刻も早くどちらかが出かける用事はないだろうかと思ったものだったが…不思議に幽鬼は退屈な日々を過ごしていた。
 セルバンテスはといえば、やはりあの少年をそばに置いて、なにやら楽しくやっているらしい。
「お退屈でいらっしゃいますか」
 書類の決裁も済ませてしまい、指先でペンを弄んでいる幽鬼に、部下がコーヒーのカップを差し出した。
「別にそんなことはない」
 コーヒーをひと口飲んで、あまりいい豆ではないと感じた。
 それから、セルバンテスのせいで口が肥えたのだと苦笑する。
 騙されてセルバンテスの部屋へ連れ込まれて、コーヒーやお茶を飲まされてからかわれたり、温室で果樹の世話をしているところを強襲され、その口にリンゴを突っ込んだりしたのがひどく昔のことのように思え、実のところそうやってふざけていたのが本当は楽しかったのだとさえ思い始めていた。
「…退屈…だな」
 そんな毎日が急展開したのは数日後のこと。
「セルバンテスさまがあの者を処断したとの報が入ってまいりました」
 幽鬼を起こしにきた部下が、ごく普通のことのように報告する。
「処断…殺したのか?」
「はい」
「なにがあった」
 幽鬼の身支度を整えながら、部下は極めて冷静に答えた。
「国警ではないどこかの諜報部の諜報員だったそうです。支部の責任者を騙し本部へ入り込み…セルバンテスさまのお傍付きになったときはさぞ喜んだことでしょうが」
「情報を手に入れようとして、いきなり十傑に近づけたのだから当然だろうな」
「それにしても…いったいどんなミスをしてセルバンテスさまにばれたのでしょうか」
 上着を受け取りながら幽鬼は事もなげに言う。
「眩惑に気づかれたんじゃあない。眩惑は最初から知っていて傍に置いていたんだ」
 そう言われて部下は深くうなずいた。
「そのセルバンテスさまからお茶のお誘いがまいっております」
「承知した。馳走になろう」
 幽鬼は間髪を入れずそう言ってセルバンテスの私室へ向かった。

「さすがだな」
 その言葉が、紅茶の葉に対してのものかセルバンテスの読みに対してかは聞かず、セルバンテスは微笑んだ。
「お褒めにあずかり光栄だよ」
 幽鬼は頬杖をつきながら、ほんの少し不機嫌な顔になった。
「ひとりで解決するつもりだったんだろうが…あまりうれしくないやり方だったな」
「そう?」
 紅茶のおかわりをカップに注ぎながら、セルバンテスはあることに気づいて身を乗り出した。
「あっ、もしかしてやきもち妬いてた?ねえねえ、あの子に妬いてたの?」
 しかし幽鬼はそれには答えず、ぷいとそっぽを向いて自分の表情も気持ちも、湯気の向こうに隠してしまった。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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