GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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続・或るをんな

 久しぶりに本部へ戻ってきた彼は、あの女の姿がないことに気づいた。
「おい、あれはどうした」
 直属の部下であるエージェントは、少し困った表情で報告する。
「カワラザキさまがお留守のあいだに精製プラントで事故がありまして…あの女はそれに巻き込まれました」
「死んだのか」
「いえ、生きております。ただその事故で神経を傷つけまして、足が少々不自由に。日常生活に支障はありませんがここで作業を続けるには困難かと」
 彼は葉巻を取り出し火をつけさせた。
「…そうか」
 深々と煙を吐き出し遠い目をする。
「それから」
 彼の反応をうかがうようにしてエージェントが続けた。
「あの女、身ごもっておりました。カワラザキさまのお子かどうかは…」
「俺の子だろう」
「先にわかっていたのなら危険な場所へはやらなかったのですが」
「そんなこと、微塵も見せなかっただろう。あれはそういう女だ」
「…事故の影響で流れ、無理がかかってあの女はもう子を成すことはできないと医師が申しております」
 黙り込み、葉巻をくゆらせながら視線を落としているときは、なにかを迷っているとき…ややあってからエージェントはきっぱりと言った。
「見舞われますか」
 彼の決断は早かった。
「ああ。だがそれより先に行くところがある」
「大人数のところへカワラザキさまが見舞われては混乱の元となります。あの女には個室をあてがっておきました」
 まるで彼の行動を読んでいたかのエージェントの対応に、彼は一瞬あっけにとられ顔を歪めた。
「お前の気の利きすぎるところが気に入らねえな」
「お褒めの言葉と受け取っておきます」
 そうして彼は葉巻を揉み消し、女の病室とは反対の…BFの部屋へと向かった。



 女は薬のせいでとろとろと微睡んでいたが、いつもは見えぬ人の姿に目を開けた。
「お、気がついたか」
「カワラザキさま…」
 あわてて起き上がろうとするのを制止する。
「でも…」
「いいから横になっていろ」
 女をもう一度寝かせてから、彼は葉巻を取り出そうとして身体に障ると思い直してやめた。
「もう…このような身体になってはお相手もできません」
「そうだな」
 女は意外なほど清々しい表情で尋ねる。
「私は…お役目も果たせませんし、このまま処断されるのでございましょう?」
「そのことだがな」
 彼は女の髪を優しく撫でながら答えてやった。
「お前のことについて上と話した。お前はお役御免でここから出ていくことになる」
 そうはいっても組織の体質を考えれば、無事で済むはずなどない。
「…短いあいだでしたがお世話になりました。お相手をさせていただいて幸せでございました…」
 彼が小さくため息をつく。
「なんでも安易に解決しちまう…お前の悪い癖だな」
 そうして静かに女を抱き上げ部下に車の用意をさせた。

 一時間も走っただろうか。
 車は静かな山地の麓についた。
 周囲に人家らしきものも見えない、真の田舎だった。
「…ここ、は…?」
「ここに家を建てる。お前の好きな造りにすればいい」
「で、でも私は…」
「上と話したと言っただろう。お前はあそこを出てここに住み、俺がやってきたときに俺の相手をする…それがお前の新しい役目だ」
「…カワラザキさま…!」
 あり得ないような温情に女は言葉を失い、両手で顔を覆った。
「二度と言わねえが…俺はお前に惚れたんだよ。たとえお前がどんな身体でも…お前になら癒される」
「初めて…甘えさせていただいて、よろしいですか?」
「うん?」
「カワラザキさまのお胸で…泣かせてください…」
 声を殺し、彼の胸を温かいもので濡らす女に彼は苦笑する。
「…次に戻ってくるときは、家が建ってるころだな」
「…お待ちして…おります…」
 彼の胸の中で女がこくんとうなずいた。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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