GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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或るをんな

 組織は若く、彼も若かった。
 中心人物であるBFは組織の核となってまとめ上げることに執心し、樊瑞はまだ若輩で十分な力を蓄えていない。
 したがって彼と十常侍が世界各国を飛び回ることとなっている。
 数か月ぶりに戻ってきた本部は、以前よりも目覚ましい進化を遂げていた。
「ずいぶんと…変わったな」
「BFからのご命令です。ここがカワラザキさまや十常侍さまのお戻りになる場所なのだから、できるだけ快適であるようにと」
 彼の部下として動いているエージェントが説明するが、その話を彼は鼻で笑った。
「なるほど…そんな優しさなどお持ちではないくせに」
「は?」
「ここへ戻ってきて英気を養ったら、すぐ次へいけってことだ。自宅のようにくつろげという意味じゃねえ」
 BFのことをよく知っている彼の言葉だから、エージェントは素直にうなずき、彼の咥えた葉巻にすかさず火をつけた。
「まあ、英気を養うには十分だがな」
 そう言いながら、彼の眼は通路の奥で書類の確認をしている女性エージェントを見ていた。
「おい、あれを呼んでこい」
「今夜、お部屋のほうへ、ですか?」
 尋ねるエージェントに葉巻の煙を吐きかけながら、彼は事もなげに答えた。
「当然だ」
 それは別に珍しいことではない。
 彼は自分がいかに精力的に動いているかを誇示するように、あちこちの支部でも気に入った女性エージェントを見つけると閨へ呼びつけていた。
 それが一夜限りのこととなるか、そこへ行くたびの関係になるかは彼の気分次第だったが。


「お呼びと聞いてまいりました」
 マスクを外した女は娘というには若くなく、かといって年増と呼ぶのも憚られそうな年齢だった。
「まさか呼ばれた意味がわからねえわけじゃねえだろうな」
 女はほんの少し目を伏せ…彼はその目がわずかに震えているのを見逃さなかった。
「好きな男でもいるのか」
「いいえ…」
「じゃあここへこい」
 命令と捉え、女は彼の隣へ入ってきた。
「俺が気に入らねえか」
「いいえ」
「拒んだら気まぐれに殺すかもしれんぞ。理由次第によっちゃ許してやる…言え」
 組み敷かれ首に手をかけられた状態で、女はまっすぐに彼の目を見てきた。
「今宵、お情けをかけていただいて…それきりとなった場合、カワラザキさまのお姿を見るのが辛うございます」
「お情け、か…ずいぶん古めかしい言葉だな」
「私はそう感じております。若さも美貌も持ち合わせていない私をお呼びになったのは、ほんのお戯れと思っておりますから」
 彼の指が、形のよい女の唇をなぞった。
「面白い女だ。気に入った」

 それから彼は本部へ戻ってくるたびに女を呼んだ。
 女は従順で、彼がほかの支部で手をつけその後の態度で手にかけた女たちとは違った。
 なにしろそういう女たちは、高い地位に上ろうと必死だから、ひとたび彼の寵愛を受けたとなると必要以上に彼にべたべたしてくる。
 この女にはそういうところがなかった。
 一歩下がって男を立てるといった、彼の生まれた国ですらほとんど存在していない古い女の性質を持っていた。
 そしてなにより気品があり…捨てても後腐れのない女のはずなのに…ひとつひとつの言葉や動きが、いつしか彼を虜にしていった。
「ずいぶん気に入られたのですね」
 彼の深入りを心配して部下のエージェントが気にかける。
「いい女だ」
「カワラザキさまがお認めになったのですから、それはそうでしょうが」
「なにか問題があるか。俺が留守の際にくだらんことを言うようなら…始末していい」
 彼の寵愛を受けているからと、部下たちの行動に口をはさむ女もあったのだ。
「いえ、そのようなことは、ただ…」
「ただ、なんだ?」
「あまりにもカワラザキさまの存在を感じさせないので、あの女は本当にお相手をしているのかと下世話なことを申す者がありまして…」
 どうやら女は彼のことをだれにも話していないらしい。
「あれが言わないのなら放っておけ。俺もあれを特別扱いはせん」
 葉巻の煙を吐き出しながら、彼は素知らぬ顔で作業を続ける女をただ見つめていた。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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