GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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ねむりひめ

 サニーは父と母とどちらの血をより濃く継いだのか、不思議な魔法が使える。
 いや正確に言えばその能力は、樊瑞や一清のような仙術の一種と考えるべきなのかもしれないが、「魔法」という単語はあまりにも不思議すぎる能力を説明するのに便利な言葉だった。
 幼いサニーは後見人の樊瑞から、未知数の魔法を使ってはいけないと釘を刺されてはいたが、そこはそれ子供のこと。
 無意識のうちに無から有を作り出したりした。

 残月の部屋には樊瑞の部屋よりも多数の蔵書がある。
 しかも樊瑞とは違って子供向けの本まで置いてあるので、サニーはよく残月の部屋へやってきていろいろな童話や御伽噺を読んだ。
「はぁ…」
 ハッピーエンドの本を読み終わったサニーは、少し目を潤ませて本の中の姫君に思いを馳せる。
「お姫さまってステキ。きれいなドレスや豪華なティアラとか…それからとってもかっこいい王子さま」
 本当なら魔法でいくらでもドレスくらい出せるのだが、樊瑞との約束だからきちんと守っている。
「サニーも大きくなったらお姫さまみたいになれるかしら…早く大きくなりたいなぁ…」
 長く本を読んでいたのと大きな窓から差し込む秋の陽光の暖かさに、サニーはいつしか眠りの中に落ちていった…。

 ようやく会議の終わった残月と樊瑞がサニーを迎えに残月の部屋へと戻ってきた。
「サニー、待たせたな…サニー?どこだ?」
 いくつも並んだ書架のあいだに置かれた長椅子、そこにサニーは寝て…いるはずだった。
「だ、だ、だれだ!」
 樊瑞が素っ頓狂な声を上げたのも無理はない。
 そこにはロングヘアーを頬にかけ、すやすやと眠る美しい娘が寝ていたのだから。
「どうした魔王」
 残月が陰から問いかけても、樊瑞は娘を指して口をパクパクさせるだけ…娘をよくよく観察した残月がこともなげに言った。
「ここにはサニーしかおらぬのだから、この娘は当然サニーということになろう」
「し、しかしだな!」
「大きな声を出すな。起きてしまう」
 おそらくだれかがサニーを変化させたか、サニーがうっかり魔法で成長してしまったか…そんなところだろうと容易に想像はできたものの、いちばん驚いたのはその美しさだったかもしれない。

 そしてそれ以上に樊瑞が驚いたのは、残月が抵抗なくサニーを抱き上げようとしていることだった。
「待て残月。貴様なにをしようとしている」
「サニーは私の部屋でこうなった。やはりここは責任を取って、私が元に戻るまで見ているべきであろう」
 そんな理由が通るはずはない。
 樊瑞は余裕の笑みを浮かべて残月の手を押さえた。
「いや、ここは後見人であるワシが見るのが当然だろう」
「いや、十傑集リーダーをこのような雑事で煩わせるわけにもいくまい」
「貴様、普段は傲慢なくせにそんな気遣いをするな」
 ふたりがやいのやいのともめているのを、ほかの者が黙っているはずはなかった。
「ほほう、なるほど…あの小生意気なガキが成長するとこうなるか」
 レッドは少し感心したようにそう言った後、おもむろにサニーを抱えあげようとした。
「レッド、サニーをどうする気だ」
「いや、忍者というものは娘をかどわかすものだからな」
「ふざけるな、貴様ぁ!」
 忍者ということなら怒鬼も負けてはいない。
 ここは自分がというかのように進み出たが、樊瑞に蹴り出された。
 幽鬼にいたっては黙ったままで、座り込んでサニーを見つめている。
「起こせば解決するんじゃないのか?」
 そんな空気の読めない発言をしたヒィッツカラルドは、その場の全員に殴られた。
 そしていちばん意外だったのは、こういうことになると俄然張り切るであろうセルバンテスが、冷静に対処したことだった。
「ああ…サニーちゃんは大きくなるとママそっくりの美人になるねぇ…アルベルト、そんなところから覗き見していないでこっちへおいでよ」
 書架の陰から、少し照れくさそうな表情のアルベルトが現れた。
「ほら、ねえ…そっくりだよ」
「フン、アレには程遠いわ」
 セルバンテスが周囲を見渡す。
「それに王子さま候補もいっぱいだ」
 アルベルトは苦々しそうに笑った。
「なにを言うか。儂が父親ならどいつにもやるものか。なあ樊瑞」
 不意に話を振られて樊瑞は焦り…頭を掻きながらうなずいた。

 やがて、サニーがゆっくりと目を開けた…。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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