GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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calling

 こんなにひどい嵐の夜だというのに城へ向かうための跳ね橋は下りており、それゆえ残月は難なく門のノッカーを鳴らすことができた。
「ああ残月さま、きてくださったのですね」
 古めかしいランタンを持ったサニーが小さく扉を開け、残月を招き入れた。
 残月は雨避けに纏っていたマントを脱ぐといつもの姿となり、まずは煙管に一服つける。
 少し離れた場所でそれを見ていたサニーは、いきなりその身を残月の胸へと投げ出してきた。
「この嵐でしょう?私、もう怖くて…」
「なるほど…さぞ心細い思いをしただろうな」
 そう言って微笑みながら残月は、サニーの手を捻り上げ隠し持っていた短剣を取り落とさせた。
「な、なぜ…」
 サニーの表情が憎々しげなものに変わる。
 残月は長い煙を吐き出した。
「国際警察機構の者と見たが…この残月を謀ろうとは舐められたものよな」
 サニーに化けた曲者は小さく舌打ちすると手近の窓を破って逃げ出そうとしたが、残月の動きは早かった。
「逃げられぬぞ」
 無数の針が次の瞬間には曲者の身体を貫き…針山に似たそれは、窓の外から崖に何度か当たった後、嵐で荒れ狂う海へと落ちていった。

 残月は破れた窓を閉じ鎧戸を閉めてから、再び煙を吐き出してつぶやいた。
「さて…本物のサニーは何処だ」
 しばらく玄関ホールから城内を見渡していたが、おもむろにある方向へ煙管を向けた。
「こちらか」
 果たしてサニーは地下の小さな部屋に閉じ込められていた。
 猿轡をされ、後ろ手に縛られてはいるが薬を用いられたのか、よく眠っている。
 残月はサニーの縄を解き軽く揺すってみた。
「サニー」
 サニーはかすかに頭を振り、覚醒して残月の姿を認めた。
「あ、残月さま。どうしてここに…」
 残月は今までのことをサニーに話してやった。
「おそらく敵はサニーがよく私に連絡してきていたのを知っていたのだろうな。ともかくサニーに危害がなくてなによりだ」
 ややあってからサニーは少し気になったことを尋ねてみた。
「敵は私に成りすましていたのに、残月さまはいつの時点でお気づきになったのですか」
「最初から、だな。本物のサニーならばこのような夜に、私にきてほしいなどと言いはせぬ」
「罠とわかっていらっしゃって、ここへいらしたのですか」
 不安そうなサニーを和らげるかのように微笑み、残月はサニーの顔を覗き込んだ。
「本物のサニーが心の中で私を呼び続けていたのだ。それを無視することなどできぬ」
 サニーは少しほほを染めうなずいた。
「さて、それでは私は帰るとするか。このままここで夜明けを待っては敵よりもっと恐ろしいものに逢わぬとも限らぬからな。また本部へきたら私の部屋へ寄るがよいぞ」
 足早に玄関ホールへ向かい、マントを手にまだ嵐の外へ出ていこうとする残月をサニーは引き止めることができなかった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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