GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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勝ち負けは時の運(孔明)

 樊瑞は少し早めに仕事が片付いたので、夕食を一緒にとサニーを誘うため部下のエージェントを遣った。
「サニーさま、樊瑞さまがご夕食を一緒にと…」
「うるさーい!」
 ノックをし、返事があってからドアを開けたつもりだったが、そのとたんに特大のクッションが飛んできてエージェントの顔面にヒットし、それがまたものすごい勢いだったために柔らかいはずのクッションが顔面にめり込んだ。
 クッションを顔面にくっつけたまま戻ってきたエージェントを見て、さすがに樊瑞もただごとではないとサニーの部屋を訪れた。
「サニー、ワシだ、入るぞ」
 室内に入ると、サニーは悔し涙を浮かべてクッションをかみしめており、周囲には八つ当たりされたクッションの残骸が散乱している。
 樊瑞はひとつため息をつき、サニーの頭をポンポンと軽く叩いた。
「また負けたか」
「悔しい悔しい悔しいーっ!」
 サニーのヒステリーの原因は孔明。
 孔明がオフの日に何度もチェスの勝負を挑んでいるが、いまだに一度も勝てたことがない。
 八十六戦八十六敗となれば荒れるのも当然である。
 しかも孔明は、自分に勝てたらなんでもサニーの言うことを聞くというのだから、サニーはなおさら勝とうと必死になる。
 勝って、孔明と一緒の時間を過ごしたいのに思い通りにいかない。
 しかし孔明の部屋ではサニーの魔法やテレパシーは使えないようになっているし、孔明もまた自分の能力は使っていないのだからフェアな勝負といえばフェアだ。
 その結果としてサニーは一度も勝てないし、負けてすごすごと部屋に戻ってくるとストレスを爆発させて、ダメにしたクッションはもう二桁を越えた。
「ワシにはどうしてやることもできんしな」
「おじさまの力はいりませんっ!」
 このままいれば、自分にも八つ当たりが及びそうだと考えた樊瑞は早々に退散した。
 次に樊瑞は孔明のところへやってきた。
「…少しくらい手加減してやってはどうなのだ」
「それでは勝負になりませんよ」
 孔明はすました顔で茶をすする。
「サニー殿も私を落とそうと全力でかかってきています。手加減などしたらあの方も納得いきますまい」
 樊瑞はやっぱりひとつため息をついて、やがて何事か思いつくとサニーのところへ戻っていった。



  数日後、再びサニーが孔明に勝負を挑んできた。
「よろしくお願いします、孔明さま」
「はい」
 今日もまたいつもと同じ勝負になるだろうと思っていたが、数手さし始めたところで孔明は困惑し始めた。
 いつもならサニーは勝つことばかりを焦るので先を読みやすく、それゆえ孔明は易々と勝っていたのだが今日は違う。
 サニーはまるででたらめな駒の進め方をするのだ。
 全く読めない…サニーは勝負の行方などどうでもいいように気軽に駒を置く。
 やがて数時間が過ぎ…。
「あら、チェックメイト」
「え?」
 サニーの無邪気な声で孔明は我に返った。
 結局サニーのさし方に翻弄された孔明は、自分の流れを見失ってしまったのだ。
「ばっ、馬鹿な!」
「勝ってしまいました」
 この部屋で魔法が使えるはずはない…孔明は一瞬うろたえた。
「だ、だれかに必勝法でも学びましたか」
「いいえ」
 サニーはきょとんとして答える。
「ただ、樊瑞のおじさまになにも考えず、初心者のように打ってみてはどうかと言われて…」
 孔明は椅子に沈んだ。
…深読みしすぎたのだ。
「あの、私勝ちましたけど、おじさまからアドバイスされたのでこれってやっぱり反則でしょうか」
 どうあれ、能力を使わずにサニーは勝った。
 負けは負け。
「いえ…それで?私はなにをしましょうかな?」
「では、ではウィンドウショッピングと、それからお茶と…!」
 サニーは目を輝かせて孔明と一緒に出かけたい場所を挙げていく。
「では支度をいたしましょう。この服で街へ出るには少々目立ちますので」
 隣室へ向かう孔明にサニーは少し意地の悪い笑みを浮かべて声をかけた。
「孔明さま、悔しいです?」
 孔明は意外にもあっさりとした顔で笑って答えた。
「いやいや。勝ち負けは時の運ですからな」

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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