GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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ギリア:気まぐれな恋(残月)

 とある任務の情報収集のため、残月は部下の女性エージェントを伴って、ある町を訪れていた。
 夕暮れどきの町は仕事帰りの人間たちでごった返している。
 残月は偽名を使って手に入れた、役所の書類を持って建物から出てきたところだった。
「む?」
 通りを隔てた向かい側に見慣れた娘を見つける。
 バス停に立っているのはサニーだった。
 残月は女性エージェントに書類を渡し、その場で待機するよう命じて通りを渡る。
 声をかけようとして…数か月前、孔明と樊瑞に呼び出されたことが脳裏をよぎった。

「手を引いていただきたいのです」
 突然の言葉に残月は口にしていた煙管を離した。
 孔明の部屋に樊瑞がいること、それ自体異様な感じがしていたが聞かされた話はあまりにも唐突だった。
「サニーは今が大事なときとなる」
「貴方の存在は…危険なのです」
 下された命令はサニーから離れるようにというもの。
 自分はサニーのことを妹のように思っており、そのようにしか接していなかったはずだ。
 だが。
「サニーはそう思っておらん」
「貴方とサニー殿のような上級エージェント同士が恋愛関係にあるとなれば、団員の士気にも関わってきます」
「貴様がサニーと接触せず、手ひどく振られたとなればサニーとて貴様をあきらめよう」
 どんなに妹のようにしか思っていないと弁明しても、周囲から恋人同士のように見られれば、ましてやサニー自身が恋心を抱いているのだとしたら、ふたりの言い分はもっともだ。
「私を取り公を殺すか、公を取り私を殺すか、今一度お考えいただきたい」
 結局、残月はふたりの言葉に従った。
 いかにサニーを悲しませないように話を切り出すかを考え、それは残月が架空の恋人の存在を持つことで解決した。
 樊瑞の話では、サニーは数日落ち込み悲しんでいたが、もともと芯の強い娘だったため立ち直りは早かったらしい。
 噂では下級エージェントの恋人ができたようだ…。



 声をかけるのを躊躇していたら、サニーのほうが先に残月を見つけた。
「残月さま?」
 バス停の時刻を確認し、大急ぎで残月に駆け寄ってくる。
「こんなところでおあいするなんて…意外ですわ」
「ちと野暮用でな。サニーはなにをしている?」
「今、この町に滞在してますの。今日は今から出かけるところです。たぶん…残月さまと同じ理由ですわ」
 おそらく次のバスが向かう先に恋人が待っているのだろう。
 残月は小さく苦笑してうなずいた。
「本当に意外…」
「む?」
 サニーが、あの残月の好きな屈託のない笑顔で言う。
「私、あれからずっと本部を離れていろいろな町を転々としてますでしょう?どこかでもし偶然に残月さまとおあいしたら、泣き出しちゃうんじゃないかって思っていたんです。でも」
「サニーは泣かなかった」
「はい。都会の喧騒や忙殺される毎日って…なにもかも忘れさせてくれるんですのね」
 それだけではないだろう。
 サニーは今の恋人と幸せな関係を築いているから、残月のことがいい思い出となってしまっているのだ。
 そのことを指摘するとサニーは顔を赤らめた。
 それから照れ隠しのように通りの向こうへ目をやり、残月を見つめる女性の存在に気づいた。
「きれいな方ですね」
 残月はやはり苦笑するだけ。
 そのころバスが到着した。
「あれに乗るのだろう?」
「ええ。それじゃ残月さま」
 ほかの乗客とともにバスに乗り込んだサニーは、窓際の席に腰かけると外の残月に向かって手を振り、窓ガラスに息を吹きかけて曇らせ「Good-bye」と指で書いて最後にハートマークをつけた。
 悪戯っぽく笑うサニーに残月も手を振り…バスは発車していった。
「まいりましょう」
 いつの間にか隣にきていたエージェントがそう言う。
「うむ」
 余計な詮索や言葉をかけない心遣いに内心感謝し、残月はサニーとは反対の方向へ去っていった。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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