GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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call anotherside

 チェスの駒を持ったアルベルトの手が止まる。
 向かいに座っていたセルバンテスはいつまでたっても次の手を指さないアルベルトを不思議に思い、盤上から顔を上げた。
「どうしたんだいアルベルト、君の番だよ」
「…サニーが」
 アルベルトはそれだけ言って立ち上がる。
「サニー?サニーちゃんがどうかしたかね」
 セルバンテスは同じく立ち上がりアルベルトを追いかけた。
 天上の雲の端、アルベルトは下界を見下ろしてつぶやく。
「サニーが危ないな」
 まるで今にも下界へ飛び降りそうな様子に、セルバンテスは手を広げて行く手を遮った。
「どこへいこうと言うんだね。私たちはすでに現世の者ではないのだよ」
 セルバンテスは死者となった自分の無力さを知っている。
 それゆえに今まで最愛のサニーが危機に陥ったとしても、指を咥えて見ているしかなかったのだ。
「どけバンテス」
「どくわけにはいかないね。どうしてもいくと言うなら私を倒してから…」
 セルバンテスとしてはお決まりの台詞を吐いたつもりだったが、アルベルトにそんな冗談は通じなかった。
 セルバンテスに手をかざし痛烈な衝撃波を放つ。
 セルバンテスはかろうじて衝撃波をよけた。
「どうしたバンテス。なぜよける?倒していけといったのは貴様のはずだ」
 雲の上に倒れこみセルバンテスは荒い息を吐く。
「よ、避けなかったら死んでるところだった(いや、もう死んでるけど)あ、あんなやつ、友達じゃない…」

 冗談はさておき、とセルバンテスは起き上がりアルベルトと一緒に下界をのぞいた。
「さっきも言ったが、私たちにはなにもできないんだ。サニーちゃんのことは生きている彼らに任せるしか、ね」
「だが樊瑞は気づいていない」
「気づいている者は必ずいるよ。たとえば…ほら、彼のようにさ」
 アルベルトはチラとその男を見、腕を組んで不機嫌そうに目を閉じた。
「あやつにサニーをやるくらいなら、樊瑞にやったほうがマシだ」
「そんな心配は必要なさそうだがな」
 不意に声がしてもうひとりの死者が現れた。
「やあヒィッツくん」
 ヒィッツカラルドはふたりと同じように下界を眺め苦笑した。
「あれは恋愛感情としては幼すぎるな。お嬢ちゃんに特別な意識はないと見るね」
「なぜわかる?」
 まだ不愉快そうなアルベルトの問いにヒィッツカラルドは笑って答える。
「勘ってやつかな。少なくとも女性に関してはあんた方より詳しいと思うがね」
「フン!」
 アルベルトは苛立ち紛れに下界へ衝撃波を放った。
 それは暴風となり、空気を揺るがした。
「まあまあアルベルト。君は暇なんだよ。だからついサニーちゃんに目がいってしまうんだね」
「なるほどな…ではなにか暇つぶしを探すとしよう。そういえば生きていたころに十常寺から麻雀という遊びを教えてもらった。3人でもできるようだからどうだね?」
 セルバンテスは満面の笑みでアルベルトの肩を抱いた。
「いいねえ、1年1ゲームくらいでプレイしようじゃないか。そのころには下界も様変わりしてるよ。ねえアルベルト」
 アルベルトは不機嫌な表情のまま、ふたりに連れられ雲の彼方へ去っていった。
 その麻雀とやらのゲームが終わったら、また下界を眺めにこようと。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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