GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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密命

 彼はゆっくりと目を開けた。
 しかし右の眼は開かない。
 瞬時に、自分の身体がほかにも欠損していないかと気にする。
「目が覚めたようだね…」
 彼の前に、朧のような少年の姿が現れた。
 彼はその少年が自分と同じであると直感した。
「そのとおり、君は僕が創り上げた…。さすがに目を両方あげるわけにはいかないから、君には不自由な思いをさせるかもしれないけれど」
 よく見れば、少年の顔は前髪で隠れているけれど彼と同じように、いや彼とは反対の目がふさがっているようだった。
「ふふ、僕の目はいずれ復元するだろうが君はそうはならない…悪いね」
 だが彼は首を振る。
 自分がこの世に生を受けたのは少年の意志であり、自分の身体は少年の細胞から作られたものだとわかっていたから。
 少年は彼の目を見据えた。
「今から君は、僕となってある男の動向を見守っていくんだ。くれぐれも注意してほしい…実に危険な男だ。君は僕の忠実な部下に混じり、その男の指示に従いながら見張っていてくれ」
 そこまで話して少年が息を吐いた。
「生身の僕ならあの男を支配することなど容易いことだ。だが…今の僕は不慮の事故によってこのような意識体でなければ動くことができない。君の存在は…貴重だ」



 彼は少年に向かい両手を上げた。
 少年も同じように両手を上げ、彼の掌に自分のそれを重ねる。
 彼の、真っ白な脳に少年の意識が流れ込んできて、ほぼ少年と同じ思考を手に入れた。
「あの男は、そんな能力があるとは思えないが相手の思考が読めるような態度をとる…たぶんそれは能力ではなく、あの男の異常なほどの洞察力のせいだと思っているけれどね。だが、君が僕の命令を受けて自分の動向を探っているなどとあの男に読まれては困る…だから君にはあの男を困惑させるための部下を与えよう」
 一気に話して疲れたのか、少年はまたそこでいったん言葉を切り、息を吐いた。
「事があれば…死を…?」
 自分が話せることを思い出したかのように、たどたどしく尋ねた彼に少年は微笑む。
「殺してもらっちゃ困るんだ…いろいろ利用価値のある男だからね。もうしばらく…そう、僕が完全に復活するまでは好きにさせていてもいいが、僕の手の中にあるということだけはわかっていてもらわないと」
 少年の姿が不意に薄れ始めた。
「あの男への抑止力として、君は直系の、と名乗るといい。頭のいい男だから、その名を知れば君が特別な存在だと知るだろう」
 少年の姿が消えてしまってから、彼はゆっくりと身体を起こした。

 本部の大回廊を歩いていく異形の男を孔明は見咎めた。
「どなたですかな」
 彼はおもむろに振り向き、片目で孔明を鋭く見つめた。
「直系の…怒鬼。BFの命により…参上した」
 怒鬼と名乗った男の顔立ちに一瞬別の人間が重なって見えたような気になり、孔明は目を見張る。
「人の顔を眺めまわすとは…不躾だな」
「あ、いや、これは失礼」
 怒鬼はふいと顔をそむけ、そのまま歩いていってしまった。
「直系の…まさか、そのような…」
 あり得ないというようにつぶやく孔明の背中を冷たいものが流れた。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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