GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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招来

 奥深い山中、樊瑞は薪を集めていた。
 羅真人に師事し、この山中に身を寄せてからもうずいぶんになる。
 浮世のことは遠い過去のこととなっていた。
 ふと、自分以外の気配を感じ樊瑞は薪を拾う手を止めた。
 獣と遭遇することは稀ではない。
 だがこの気配は明らかに人のもの…それも実に不思議な気配だった。
「出てきたらどうだ。私は逃げも隠れもせんぞ」
 薄霞む木立の向こうに声をかければ、まだ年端もいかない少年が顔を出した。
 反射的に樊瑞は身構える。
「何者だ。道に迷った、などという戯言は通じんぞ。その恰好はこの場所には不釣り合いだからな」
「さすがは混世魔王と呼ばれる男だ…確かに嘘は通じないだろうね」
「私のことを知っている…お主、何者だ」
 BFは涼やかに微笑みながら名乗った。
「BFだと?」
「と名乗っておくのが得策だと思うのでね」
「なぜ真の名を名乗らない?」
「僕は今、大きなことを成し遂げようとしている…名などどうでもいい」
 どうにも胡散臭そうな話に樊瑞は眉をしかめる。
「大きなこと?お主のような子供に…」
 そう言いかけた瞬間、樊瑞は凄まじい力で近くの木に叩きつけられた。
「お…主…」
「ただの子供じゃあない」
 ただの子供ではなかったとしても、自分がこんな相手に後れを取るはずはない…そう思い、BFに向かおうとして樊瑞はその威圧感に気圧された。



「僕は、君と戦うつもりでここへきたんじゃない。君を招きにきた」
「私…を?」
「そうだ。君は今、世界がどうなっているか知っているか」
 このような深山幽谷に修行しているのは現世を捨てたから…樊瑞にはわかるはずもない。
 BFは樊瑞の頭へ手をかざした。
 樊瑞の脳へ直接世界のビジョンが流れ込んでくる。
「これ…は…」
「これが現在の世界だ。君が捨てた世の中よりさらに荒廃している」
「むぅ…」
「そしてこれが、僕が創ろうとしている新しい世界…」
 今度はBFの望む世界が流れ込んできた。
「わかるだろうか。この世界を創り上げるために君の力を貸してほしい」
「私の?」
 BFは深々とうなずく。
 樊瑞はしばらく考えたのち、ようやく口を開いた。
「貴方さまのお考えはよくわかりました。しかし、今しばらくお待ちいただきたい」
「なぜ?」
 樊瑞は慎重に言葉を選んだ。
「貴方が創ろうとする世界は私にとっても理想の世界、しかしながらそのやり方を悪と呼ぶ者もありましょう。私は今より山を下り、己のこの目で世界を見、そののち貴方に迎合いたしたい…いかがか」
 BFは目を細めて笑う。
「かまわない。僕にとって君を待つ時間はそう長いわけではないからね…では、君が僕を呼んだとき世界のどこにいても迎えをやろう」
「ははっ」
 恭しく頭を下げて、もう一度顔を上げたときにはもうBFの姿はなかった。
 羅真人に別れを告げるとなれば、BFにであったことからその思想に迎合したことまで話さねばならないだろう…樊瑞はそのまま山を下りることにした。
 おそらく、世界のどこを見たとしても自分は失望し、やはりBFの元へ馳せ参じる予感はある。
 それでも、ほんの少しためらいがあり、少しだけ考える時間がほしかった。
 やがて樊瑞は、同じく世界を放浪している中条とであい、その考えからBFの元へ向かうこととなる。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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