GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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再見

 BFの意志に賛同する者が集まり始め、それは洗脳と呼ばれる部分もあったかもしれないが、徐々にではあるが組織としての体を為し始めた。
 カワラザキのような能力者は訓練によって更なる能力を、能力を持たない者は自分の特技によって組織を支えた。

「ここですな」
 カワラザキは葉巻をくゆらせながら、古ぼけた遺跡の前に立った。
「しかし…墓泥棒どもが荒らしたらしく、瓦礫の山にしか見えませんな」
「でもここでいいんだよ」
 カワラザキの隣に立ったBFが小さくうなずく。
「では激動、頼むよ」
 同じくうなずいたカワラザキが己の能力をわずかに使っただけで、周囲の瓦礫が風船のように浮き上がった。
 現れた土の表面をエージェントが掘り始める。
 ずいぶん広い区画を長い時間掘り起こした後だった。
「人骨が出ましたな」
 ひどく風化してぼろぼろになった細かい人骨が現れる。
「全部集めてくれ」
 BFの指示で注意深く人骨が集められていく。
「…骨ですぞ」
 カワラザキはBFの行動とはいえ、不思議なことに言葉を発した。
「君と同じだ。僕の手助けになる」
「どんな能力を?」
 BFは集められた人骨を見ながら小さく笑って答えた。
「欲だよ」
「だれの墓なのです?」
「古代…皇帝を惑わした十人の宦官さ。これだけの年数が経ったというのにまだ念が残っているんだ。これが彼の能力でなくてなんだろう」
 彼らは荷をまとめ、早々に引き揚げた。



「お、目が覚めたか」
 集められた人骨は、BFの本拠地に持ち込まれ、まるでパズルのように組み合わされて一体の骨格となった。
 その骨格にBFが力を与えた瞬間から、映像の逆回しを見るように肉や神経や内臓が再生され、ひとりの人間として今意識を取り戻した。
 すぐにBFが呼ばれ、BFは彼のベッドのそばへやってきた。
「気分はどうかな」
「わ…」
 なにか言おうとして口を開いた瞬間、いくつもの声が重なったように聞こえた。
「なんだ?」
 本人も、カワラザキも不思議そうな中でBFだけが微笑んでいる。
「ふふ、十人分の骨の中からまともなものだけで再生したからね…そのうち統一できるようになる」
 彼はゆっくりと首を振り…やがてなにか思い出したように叫んだ。
「鐘…!我の…鐘は…!」
「これだね。見つけておいたよ」
 陰陽の描かれたその小さな鐘を、彼は大事そうに押し頂いた。
「君には大事なものだよね。君はその小さな鐘を鳴らして、己の思うままに人を動かしていたのだから…」
 彼は顔を上げBFを見つめた。
「何故…どうして…我を…私を…甦らせ…」
「君がそう望んだから」
 間髪を入れずにBFは答える。
「君は自分の墓の中からずっと呼びかけていた。もう一度望みのままに国を操りたい、人を操りたいと…その欲の声が僕に届いたんだよ」
 そしてBFはカワラザキのときと同じように、彼の頭に手をかざし己の描く理想社会のビジョンを送り込んだ。
 その世界は…彼にとっても理想の世界だった。
「我が…私が…ご一緒して…よろしいので…」
「無論だ。そのために僕は君を迎えにいった」
 BFはカワラザキに命じて鏡を持ってこさせた。
「君の顔…骨格からそんなふうになったけれど、それでいいのかな。ふふ、なにしろ十人分だったからね」
 やがて彼は鏡を置いて目を伏せた。
「…混じっている…」
 本来なら十人の宦官は墓石もなく闇に葬られたはずだったが、そこに女の…侍女か妃かはわからないが…遺体も放り込まれたようで、その女の顔の骨が少し混じって復元されたらしい。
「気に入らないようだね。なら、君にはその鐘で命を操れる能力とともに化粧道具をあげよう。それで好きな顔になるといい。そうそう、新しい名前をと思ったが…君は十常侍のままでいいだろう。命の鐘の十常侍」
 それだけ言ってBFは部屋を出ていった。
 ベッドの上の彼はBFの言葉を咀嚼して…そこで初めてカワラザキの存在を思い出したかのように振り向いた。
「貴公…は…」
 カワラザキはにやりと笑って手近の椅子を引き寄せて腰かけた。
「さて、なにから話してやろうかな」

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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