GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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call

 残月の卓上にある電話が軽やかに鳴った。
 特定の着信音は…もちろんあの少女。

 成長したサニーはBF団本部から去っていった。
 別に彼らと袂を分かったわけではない。
 イワンもアルベルトもいなくなった今、唯一の遺産として受け継いだアルベルトの居城へ引っ越したのだ。
 その際に残月はこっそりと連絡先を渡していた。
…なにかあればいつでも連絡してくるがよい、と。

『残月さま、あの、ごめんなさい。こんな時間に…』
 恐縮したサニーの声に残月は卓上の時計を見る。
 ふたつ置かれた時計のひとつは現在の時刻を、そしてもうひとつはここよりかなり離れたサニーの場所の時刻を指していた。
「いや、こちらではまだ宵の口だな。今、どこからかけているのだ」
『お城からです…あの、今そこにはどなたが』
「だれもおらぬ。私だけだ」
 そうして残月は電話の声がよく聞こえるようにかかっていた音楽を止めた。
「どうした?まるで泣いているような声に聞こえるが…私にはサニーのようなテレパシーはない。説明してみぬか」
 ややあってからためらいがちな声が聞こえてきた。
『こちらは今、嵐ですの…こんな夜にひとりでいるのは初めてなので…少し怖くて…』
「フム。確かその城はかなり広いと聞いているが…」
『ええ。ですからほんのわずかな物音も気になって…』
 樊瑞ならばすぐさまエージェントを派遣するだろう。

 しかし残月はサニーが決して弱くはないことを知っている。
 こうやって電話で話しているだけで気が紛れるとわかっているのだ。
「眠くはないか」
『眠くはあるのですが、やはり怖くて…物音で目が覚めてしまいます』
「フフ、子守唄でも歌ってやるか」
『そんな子供ではありませんわ。ひどい残月さま』
 ようやく明るい声が聞けた。
 ふと残月の視線がドアのほうに注がれる。
 どうやらだれか…下級のエージェントあたりが残月に用がありやってきたらしい。
 だがサニーは残月に用ができたとなると電話を切ってしまうだろう。そうすればまた、孤独の中で夜を過ごすことになる。
 残月は片手でメモを記すと針をつけて、ドアの下方の隙間から放り出した。
 ドアの向こうの足音が止まり…やがて去っていった。
『残月さま、あの…お忙しいのでは?』
「忙しくなどない。続けよ、切らずともよい」
 サニーは再び安心した声になって近況などを話し始める。
 アルベルトの遺した城を継ぐと言い切ったものの所詮はまだ子供…話を続けているうちにやがてその声にあくびが混じり…声が聞こえなくなる。
 こんな電話を残月はすでに3度ほど受け取っていた。
「近いうちにそちらへ出向こう。魔王や激動のじいさまたちも連れてな…それとも私だけのほうがよいか」
 冗談めかして言った言葉に、少し間が空いて返事があった。
『私…今が寂しいのです』
 嵐はよほどひどいのだろう。
 こんなに心細そうな声は初めてだ。
「今夜か…今夜は無理であろうな」
 そう言いながら残月はもう片方の手で上着をつかんでいた…。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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