GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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邂逅

 サイレンを響かせてパトカーが走っていく。
 それらがすべて走り去るのを見て、彼はあまり上品とは言えないダイナーへ入っていった。
 黒々とした髪を後ろへなでつけ、顎鬚と口髭を蓄えたサングラスの男を、だれも気に留めようとはしない。
「テキーラ、それからターキーのサンドだ」
 カウンターの向こうにいるシェフは、彼をじろりと見てひとことだけ言った。
「うちはダイナーだ。テキーラならバーへいきな」
 彼は少し肩をすくめ、改めてビールを注文した。
 食事を終えた彼はやってきたときと同じようにふらりと外へ出る。
「バーへいくのなら」
 不意に暗闇から声をかけられ、さすがの彼も一瞬ぎょっとした。
 目を凝らせば、いつの間に立っていたのかそこに少年がいる。
「僕が一杯おごろうか」
 彼は言葉を失い、次の瞬間大笑いしていた。
「は、ははは、お前みたいなガキにおごってもらおうなんて気はさらさらねえよ。それに見たところ、バーに入れる年齢でもなさそうだ…帰ってベッドに入りな」
「君に用があるから、帰るわけにはいかないな」
 年端もいかない少年に君呼ばわりされ、彼は少し不機嫌になる。
「なあ小僧、あまりおおっぴらにはできねえが俺はお前が思っているより怖い人間なんだ。俺が怒る前におとなしく帰れ」
「知っているよ」
 淡々と答える少年に、彼の背中を冷たいものが流れた。
…なぜ知っている?まさかこいつ、警察関係者か…。
 自分の生きている世界に不条理なものを感じる彼は、自分の持つ能力で世界を修正したいと願っていた。
 だがそれは万人には受け入れられず、世の人々は彼の行為を犯罪と呼んだ。
 ここで終わるわけにはいかない…そのためには、この目の前の少年を手にかけることすら辞さなかった。



「僕は、君と手を組むため…いや、僕の力になってもらうため、ここへきたんだ」
「なん…だと?」
 少年の身体から青いオーラが発せられる。
「お前も…能力者なのか」
「僕は全能だ。僕は僕の理想とする世界…それはきっと君も望む世界だ…それを創ろうとしている。僕にその力を委ねてほしい」
 少年は彼に向かって手をかざした。
 彼の脳内に、少年が創ろうとする世界のビジョンが流れ込んでくる…それはまさしく彼が望む世界で、いつしか彼の頬を一筋の涙が流れていた。
「あなた…は…あなたこそが…世界を統べるべき…方…」
「さあ…僕といこう」
 少年に導かれるまま、彼は少年の手を取った。
「君を呼ぶのに新しい名前が必要だね。いつまでもただのジョン・スミスというわけにはいかないだろう」
 本当の名前はとっくに捨てた。
「そうだなあ…君は激動の世界を渡ってきた。激動たるカワラザキなんてどうだろうか」
 少年は小さく笑って、ダイナーの外に貼ってあったポスターに書かれている名前を言う。
「悪くはありませんな」
 彼…いまやカワラザキという名前をもらった…は、不敵に笑って葉巻を咥えた。
 少年はそれに火をつけてやる。
「まずは僕の本拠地へ向かおう。それから…そう、それから共に闘う仲間をさらに探さねば、ね」
 葉巻を咥えたままではあったが、カワラザキは深々と頭を下げた。

 彼の、孤独な闘いは終わりを告げ、ここからはBFと共に歩んでいく…そう誓った夜のことだった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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