GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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どちらさん?

 イワンとアルベルトは交戦のどさくさで、いつの間にか国警にすっかり囲まれてしまっている状態となってしまった。
 おまけに疲労の蓄積も激しく、このまま敵の包囲を突っ切るのには無理がありそうだ。
「アルベルトさま、潜入中のスパイからこの近くに逃走用のキットを隠してあると連絡がありました。まずはそこまで向かいましょう」
 厳重な警戒の目をかいくぐり、スパイが隠したという地点を掘り返してみると、穴の中からアタッシュケースが出てきた。
「アルベルトさま、変装キットです」
 アタッシュケースを開けたイワンはその中からロンゲのカツラとぼろぼろの服を取り出した。
「これならこのあたりをねぐらにしているホームレスに見えますね!私はとにかくこの地区を逃げ出して応援を呼んでまいります。アルベルトさまは救助がくるまでなんとかしのいでいてください!」
 そう言うなりイワンはカツラをかぶり、服を着替えながら走り出していってしまった。
「なんとかしのげ…か」
 だがアルベルトの性質からいって、じっと隠れているのは性にあわない。
「いっそ儂も変装して堂々と立ち去るか」
 たまにはこういうのも悪くないかと、アルベルトがアタッシュケースをあさってみると残っていたのは…リスの着ぐるみ。
「…やはりやめておくか」
 しかし周囲がにわかにあわただしくなり、サーチライトがにぎやかになってくれば選択の余地はなくなる。
「ええい、こうなればままよ!」
 アルベルトはスーツを脱ぎ捨て、リスの着ぐるみをまとった。
「いたぞ!」
 間髪を入れず国警の課員が駆けつけてくる。
「ぬう…服だけを残して逃げたか…」
 アルベルトはというと、着替えたはいいが着ぐるみが大きすぎてどこへも隠れられないというのが現状だった。
(し、しまった。これでは走ることもままならんぞ)
 国警の課員が目ざとくアルベルトを見つける。
「うん?」
(くっ、儂の命運もここまでか…)
 近づいてきた課員はなんのためらいもなくアルベルトの肩に手を置いた。
「リスくん、今ここにはとても危険なやつが逃げているんだ。危ない目にあう前に帰りなさい」
 予想外の反応に目が点になるアルベルト。
(こ、こいつら、いったいどこに目をつけているのだ…)
 しかもアルベルトが立ち去る前には全員で手を振って見送ってくれるし。



(ふう、どうやらボンクラどもの目は欺けたようだな)
 ところが現実はそんなに甘くはない。
 短い足でちょこちょこと走っていたアルベルトの前に立ちはだかったのは中条。
(くっ、さすがにこいつはごまかせまい)
 いや、あんた着てるのは着ぐるみだ。
「リスくん」
 中条はあの低い声で呼びかけてきた。
「ずいぶん大きなリスくんのようだが…どうしてそうなったのだね?」
 なにやらここでねちねち弄られると、こんな着ぐるみを着ている自分が卑下されているようで、アルベルトはいきなり切れた。
「魔法だ、魔法!魔法をかけられてこうなったのだ!」
「な、なんと…!では君は悲劇のリスくんなのだね。どこへ送ってあげればいいだろうか」
(こ、こいつ…!本気で言っているのか)
「い、イギリスへ帰りたいものだが…」
「では部下に送らせよう」
「い、いやその必要は…」
 そんな会話をしているところへ、上空から強風が吹きつけてきた。
 イワンが応援を連れてアルベルトを助けにきたのだ。
 飛空艇から降ろされた梯子に、アルベルトはしっかりとつかまった。
「ああっ、リスくん、それは悪の組織の飛空艇なのだ!そんなものに乗ってはいけない!」
「いいかげんに気づけ、愚か者!」
 こうしてアルベルトは窮地を脱し、飛空艇のコクピットへやってきた。
 コクピットにはイワンとセルバンテスがいる。
「助かったぞ、イワン、セルバンテス」
 しかしイワンとセルバンテスは顔を見合わせるばかり。
「イワンくん、このリスはどちらさん?」
「い、いえ、私もわかりかねます…」
「貴様ら、いいかげんにしろ!儂がわからんのか!」
 着ぐるみを脱げばいいのだろうが、この下は下着だけ…そう簡単に脱げそうもない。
「だって…リスに知り合いなんかいないし」
「我々はアルベルトさまを助けにきたのであって、貴様を保護しにきたのではない」
「き、貴様らぁ!」
 こっそりとふたりの思考を探ってみたが、ふざけているのではないとわかりさらにアルベルトは憤慨する。
「儂だと言ったら儂だ!」
 とうとうアルベルトは勢いよく着ぐるみを脱いだ。
「おおっ、アルじゃないか!」
「アルベルトさま、今までどちらに」
 そんなわけでセルバンテスとイワンは仲良く頭に拳骨をもらい、アルベルトは今後絶対に着ぐるみなど着ないと心に誓った。

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ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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