GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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あんた、だれ?

 本部の回廊でサニーが幽鬼を見つけたとき、幽鬼は目を押さえていた。
「幽鬼さま、どうなさったのですか」
「ああ、お嬢ちゃんか…」
 幽鬼は顔から手を放したが、その押さえていた目は少し赤くなっている。
「前髪が伸びたせいで目に入ったんだ」
「大丈夫ですか?」
「うむ、たいしたことはないが…鬱陶しいしまた目に入りそうだ。孔明との簡単な打ち合わせが終わったら切ろうと思っているのだがな」
 幽鬼の前髪は緩やかなカーブを描いていて、ごく普通にしていても目に入りそうな長さだ。
「でも、それでは目が傷ついてしまうかもしれませんわ。もしよろしければ前髪を後ろに流して、縛ってみてはいかがでしょう。私の部屋でさせてください」
 サニーの申し出に、それもいいかと了承した幽鬼はサニーの部屋に入り込んだ。
「幽鬼さまの髪って、意外に扱いやすいのですね」
 ドレッサーの前で髪をとかされながら、幽鬼はされるがままになっている。
「俺の髪を切っている係のやつは猫っ毛とか言っているな」
「細くて柔らかいのですわ。でもお手入れなさらないから…」
「こんなものにかけている時間などないさ」
 十傑集は忙しいのだと言いたいのだろうが、アルベルトやセルバンテスはきちんと整えているのだから、これはやはり性格の問題なのだろうとサニーは苦笑する。
「とりあえず前髪が落ちないようにいたしましたわ」
 と言いながらも、できあがったのはしっかりと編み込みされた頭。
「お、おい…」
「だって幽鬼さまの髪、弄り甲斐があったのですもの」
 サニーが悪戯っぽく笑うが、これをまた外してとなると時間がない。
「まあ切るまでの辛抱だ。ありがとう、お嬢ちゃん」
「どういたしまして。それより孔明さまのところへいかれるのでしたら、私も途中までご一緒しますわ」
 同じ方向に目的があるので、サニーと幽鬼は連れだって回廊へ出た。
 そこにカワラザキがやってくる。
「おおサニー、幽鬼を見なかったか?」
「え?」
 意外な言葉にサニーと幽鬼は顔を見合わせた。
「あの、幽鬼さまなら…」
「ん?」
 サニーの指差すほうを見たカワラザキはかすかにうなずいただけ。
「おお、おぬしはサニーの新しいボディガードか。しっかりやれよ」
「じいさま、俺だって!」
 思わずそう言った瞬間、カワラザキに思いっきり頭を殴られた。
「つ~~~~」
「おぬしのようなエージェントにじいさま呼ばわりされる筋合いはないわ!」
 あわててサニーが幽鬼をかばう。
「おじいさま、この人は本当に幽鬼さまなんです」
「幽鬼はそんな頭しておらん!」
 カワラザキに一喝され、ふたりは目が点になる。
「うーむ、幽鬼はどこへいったのかのう」
 去っていくカワラザキを見ながら、幽鬼はその場で膝を抱えてシクシク泣き出した。
「じいさまが…じいさまが俺を認めてくれない…」
「き、きっとおじいさまはよく見えていらっしゃらなかったんですわ!ほら、メガネもかけていらっしゃらなかったし…それより孔明さまとの打ち合わせに遅れますわ」
 カワラザキも大事だが任務の打ち合わせも大事…幽鬼はサニーに手を取られて立ち上がった。



 少し遅れたが孔明の執務室に入ると、孔明は待っていたというように手招きし…動きを止めて怪訝そうな顔になった。
「申し訳ありませんが、少々重要な話なので部外者は…」
 そう言われて幽鬼はサニーのほうを見る。
「あ、ああ、そうだな。お嬢ちゃん悪いが…」
「いえ、サニー殿ではなく、あなた」
「は?」
 孔明は幽鬼を追い払うように羽扇を動かした。
「一般のエージェントが入ってはなりませんよ。サニー殿はなにか私に用がおありなのですね」
「あの、幽鬼さまなんですが…」
「ふむ、幽鬼殿と同じ名前のエージェント…おこがましいとは思わないのですか。それにしても幽鬼殿は遅いですな」
 再びその場で膝を抱える幽鬼よりサニーの頭の回転は速かった。
「あ、あの!私、先ほど幽鬼さまにおあいして、少々厄介な用事ができたので孔明さまの用件を代わりに聞いてきてほしいと頼まれたのです」
「なるほど」
 密談というほどのことでもなかったらしく、孔明は手近のメモにさらさらとなにやら書いてサニーに渡した。
「ではこれを幽鬼殿にお渡しください。お読みになればわかると思いますので」
 孔明の執務室を出た途端、幽鬼は頭を抱えてわめき始めた。
「俺は!俺は髪型だけで認識されてるのか!声や顔はどうでもいいのか!俺のアイデンティティはいったい!」
「落ち着いて幽鬼さま。この髪をほどきましょ、ね?」
 そこで今度は幽鬼の部屋へ赴いて、ドレッサーに座らせサニーは先ほどの編み込みを解き始めた。
「鍵が開いておるということは…幽鬼、おるのか?」
 カワラザキの声がする。
 ようやく髪を全部解いた幽鬼は、喜び勇んでカワラザキの前に現れた。
「じいさま、俺はここに…」
 だがカワラザキの表情は硬い。
「だれじゃ、おぬし」
 サニーが固く編んだ編み込みのせいで、今や幽鬼の髪は立派なソバージュになっていた。
「あああっ!」
「十傑集の部屋に無断で入るなど不届き千万…」
 カワラザキの手が不気味に光り始める。
「おじいさま、待ってください!」
 飛び出してきたサニーが、スタイリング剤やドライヤーやらで幽鬼の髪型を必死で元に戻した。
 あの髪型になった幽鬼を前に、カワラザキはぽんと手を叩く。
「なんじゃ幽鬼、そこにおったのか」
「…ずっと、目の前にいた…」
 幽鬼の頬を滂沱の涙が流れた。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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