GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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ヤグルマギク:幸運(レッド)

 レッドとサニーはつかの間のデートで、小さな町のカフェにいた。
 本来ならオープンカフェではないこの店だが、今日は客が多すぎて店主が予備のテーブルや椅子まで持ち出し、石畳の街路にまではみ出して営業している。
 日よけのパラソルの下で、コーヒーを傾けながら取り留めのない話をしていたとき、ふたりのテーブルの横を風船を持った子供が数人駆けていった。
 そのうちのひとりがテーブルの脚につまずき、持っていた風船が飛んでいこうとするのをレッドが捉える。
「ほら」
 レッドが風船を差し出すと子供は微笑んで礼を言い、仲間に遅れぬよう走っていってしまった。
「あの子たち、今夜のカーニバルにいくのね」
 この街路を抜けた通りの向こうに広場があり、カーニバルの余興に作られた観覧車や高圧の空気を入れて膨らませた大きなピエロの人形が見える。
 サニーは目を細めてそれらをながめた。
「子供は祭りが好きだからな。いったことはないのか?」
「ないわ」
 サニーは少し寂しそうに微笑み、ウェイターにコーヒーのお替りを頼んだ。
「今週は5年に一度の祭りでしてね、隣町からの客も多いんですよ。夜にはパレードも出ますしね!」
 ウェイターの気持ちも弾んでいるらしく、やや興奮した口調でそう話す。
「レッドさまはお祭りとかいったことある?」
 ウェイターの姿が見えなくなってからサニーがそう尋ねた。
「里のなら、な。それにしたってずいぶん子供のころの話だ」
「子供のころでよかった」
「どういう意味だ」
 サニーは悪戯っぽく笑った。
「つい最近とか、私以外の女性と一緒に出掛けたって聞いたら妬けちゃうでしょ?」
「そんなわけあるか」
 吐き捨てるようにそう言ってそっぽを向いたレッドの耳に、小さなつぶやきが聞こえた。
「カーニバルかぁ…」
 物心ついたとき、サニーはすでに大人の中にいた。
 普通の子供のように祭りを楽しんだり、はしゃいだりなどとは無縁の世界の中で育ってきたのだ。


 レッドはそんなサニーを横目に見ていたが、突然目を押さえてうめき始めた。
「どうしたの、レッドさまっ!」
 サニーはあわてて立ち上がったが、レッドは騒ぐなというようにサニーを手で制する。
「明日は任務だって言ってたでしょ。急にどうして…」
「たいした任務じゃあない。要人をひとり消すだけだ」
 物騒なことをさりげなく言い、サニーの差し出したハンカチで目を押さえながらポケットの携帯を取り出した。
「策士か、私だ」
「どうされました」
「明日の任務だが、一日延ばしてほしい」
「なぜ」
「うかつなことだが目を傷めた。支障があってはまずかろう。日延べできないようならほかの者に…」
 さほど急ぐ任務ではない…孔明は簡単に了承した。
 携帯をポケットに戻したレッドは何事もなかったかのようにカップを取る。
 唖然としたサニーが恐る恐る尋ねた。
「目は大丈夫なの?」
「目?」
「だって、さっき…!」
「ああ」
 レッドは思い出したようにハンカチを返した。
「一日サボるにはなかなかいい理由だっただろう」
「え、じゃあ…」
 すべて芝居だとわかり、サニーは力なく椅子に座りこんだ。
 ややあってからだまされたと唇を尖らせる。
「どうしてよ?」
「今日、この町で宿をとれば、お前とカーニバルやパレードを楽しんで、明日ゆっくり帰れるだろう」
「…私のために?」
 しかし照れくさいのかレッドはそれには返事をせず、にやりと笑って言葉を続けた。
「5年に一度のカーニバルに遭遇するなんて私たちは運がいい。その幸運に肖るのも悪くはないだろう」
 そうと決まったらサニーはレッドの手を引っ張って立ち上がらせようとした。
 今はまだ準備中だろうが、あの観覧車の下へいっていろいろなものを見たい…いてもたってもいられなかった。
 レッドは苦笑し、コーヒー代をテーブルに置くとサニーに手をひかれて広場へ向かった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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