GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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メイドさんが見てる(その4)

 カバンの中から解放されたと思ったときには、幽鬼はもう砂漠の町へやってきていた。
「あー、なんかいやな予感しかしないな」
 とっとと回れ右をして帰りたかったが、アキレスは許してくれない。
 しぶしぶ、豪奢な屋敷を訪ねるといきなりエレベータの前に連れてこられた。
「この上にいらっしゃいますから」
 訳も分からずエレベータに乗り込めば、あっという間に最上階についた。
 降りた先には8部屋ほどが続いた、広い広い場所があり、リビングと思しきところに10歳くらいの少年がくつろいでいた。
「やあ、新しいメイドと聞いていたけど…男性、なのかな?」
「…セルバンテス?」
 少年は首をかしげる。
「だれのことだろう。私はそういう名前ではないよ」
(ああ、あれはコードネームか…)
「いや、知り合いに似ていたので…それより俺の恰好に動じないんだな」
「私だって異国の人から見れば奇異な服装だと思う。それぞれの国にそれぞれの風俗がある…自然なことだよ」
 少年は人懐っこそうな笑みを浮かべた。
(くっ…眩惑のくせにすごくまともなことを言ってるぞ…)
 何気に失礼だな、お前。
 そして幽鬼はこのころからもう少年の頬にはあの印があることに気づいた。
「ああ、この頬のが気になるんだね。これ、私は第二夫人の子供だから二本刻まれているんだ」
「なんのために?」
「相続のときに便利だろう?痛い思いはしなかったけど一生消えないと言われたよ」
 少年はにこにこ笑っていろいろ話すが、その笑みにどこか寂しいものを幽鬼は感じ取っていた。
「ずっとここに?」
「私は父が連れにこない限りここから出られないんだ。私は…特別な人間の息子なのだから仕方がないと言われた。だからここでコンピュータを通じてしか外の世界を知らないんだよ」
「身体は鈍らないのか」
「鍛えるための器具はあるよ。それにインストラクターもくるし」
(なるほど…寂しさや抑圧された自我から能力に覚醒したタイプなんだな)
「お茶を入れてよ。それからもっと話をしよう。前のメイドが辞めてからしゃべるのは久しぶりなんだ」



 子供のころのセルバンテスに仕返ししてもと思ったが、せめてもの腹いせに幽鬼はとっておきの玉露を入れてやった。
「すごいね!不思議な味のお茶だ。でもおいしい」
(ふふふ、今夜眠れなくなってしまうがいい)
 なにくわぬ顔で話をつづける。
「友達はいないのか?」
「同年代の子供にはあわないよ…あ、いや、あいつは…」
「あいつ?」
 少年は少し不機嫌になって、思い出したように話し始めた。
「父に連れられてパーティに参加したんだ。そこで…インド系英国人の子供にあったよ。うん、私くらいの年齢だった。で、パーティのあいだそいつといがみ合ってて…父には仲良くしろと言われたけど、傲慢なやつで仲良くなんかなれっこないって思ったよ」
(ははあ、衝撃とはここで出会っていたんだな)
「でも、もしかしたら親友になれるかもしれない」
 幽鬼の言葉に少年は不思議そうな顔になった。
「どうして?」
「俺は少しだけ未来が見える。その少年はきっと将来、君の盟友になるだろう」
 少年は怪訝そうだったが、すぐに話を受け入れた。
「そうかも…またどこかで会うかもしれないしね。君はとてもいい人だね。私は大人になったら、きっと君のような奥さんを…」
 ここで幽鬼は大きな間違いに気づいた。
(そ、そうか。ここで俺が眩惑に好意を持たれたから、眩惑は知らず知らずのうちに俺を…っ)
「そんなわけにいくかっ!」
「え?」
 幽鬼はいきなり少年の頬を力いっぱい引っ張り始めた。
「きっ、貴様は将来こんな顔の子供や青年にだな、目いっぱいセクハラをかましてだな…」
「いひゃいいひゃい(痛い痛い)」
「子供の俺の心もてあそんだ上に、大人になってからの俺にも迷惑かけっぱなしで…!」
 このころのセルバンテスは知らないんだから許してやれよ。
「今、いっそ俺のこの手でここで…っ」
 歴史が変わっちゃうだろーが。
 しかし食事係の使用人がエレベータでやってきたのが、幽鬼の運のつき。
「だれかきてーっ!坊ちゃまがメイドにっ!」
 かくして少年は助かり、幽鬼はお屋敷を蹴りだされた。

「いやいや、運命の出会いだったね」
 砂漠をとぼとぼ歩いているとアキレスのカバンからBFが顔を出した。
「そろそろ僕も忙しくなりそうだから、暮れなずむも本部へ戻ろうか」
「…そうしてください。つか、めちゃくちゃ疲れたんで帰りたいです」
「じゃあ帰ろう」
 BFの顔が引っ込むのと同時に、幽鬼はカバンの中に吸い込まれた。
 行先は…現在の本部へ。

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ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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