GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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メイドさんが見てる(その1)

 メイド服に小さなカバンひとつ持って、幽鬼が放り出されたのは草原の中に建つ小さな城の前だった。
「まずはここへいってもらおうかな」
 どうやら場所だけでなく時間も越えたらしいのはBFのなせる業だから。
「んー、あそこにはだれが住んでるんだ?」
 幽鬼はため息をひとつついてから、意を決したように城のノッカーを鳴らした。
「どなた?」
 不機嫌そうな使用人が扉を開く。
「近未来家政婦協会からやってきたんだが」
「ああ、新しいメイドね。ちょうどよかった、待っていたところなの」
 意味が分からず首をかしげると、使用人はすでに支度してあった私物をもって、幽鬼と入れ替わりに出ていってしまった。
「つまり…辞めるから俺がくるのを待ってたってわけか」
 そのつぶやきが終わるか終らないかのうちに、向こうから足音高くやってくる女性があった。
(扈三娘…!では、ここは衝撃の城か…)
 扈三娘は幽鬼に気づくと怪訝そうに尋ねた。
「あなたは?」
「あ、えーと…新しいメイド…だが」
 メイドという言葉には激しい抵抗があるが、この格好をしている限りそうでも言わなければ不審がられる。
「奥さま?」
「とんでもない!」
(あれ?ではまだ結婚前…)
 その扈三娘を追いかけるようにしてアルベルトが現れた。
「待ちなさい。む…貴様は?」
「新しいメイドだ」
「メイド?」
 アルベルトは胡散臭そうに幽鬼を上から下まで見るが、ここがBFの飛ばした並行世界であるために幽鬼だとは認識できないらしい。
 もっともこの時代の幽鬼は、まだカワラザキにすら出会っていないはずだし。
「ほら見なさい。メイドが出ていっても新しいメイドがちゃんときた。だからメイドの真似事などする必要はないと…」
「真似事ではありません。私はアルベルトさまにメイドとして扱っていただきたいのです」



 こういう会話は幽鬼にも聞き覚えがあった。
 カワラザキから聞かされたアルベルトたちのなれ初めで、必ず出てきた…遠慮しすぎる扈三娘の話。
「この、わからず屋め!」
「アルベルトさまこそ!」
(あー、もしかして俺、これを解決しろって言われてる?)
「あのー、取込み中申し訳ないんだが」
 そこで初めてふたりは幽鬼の存在を思い出したように口論を止めた。
「どうも家を間違ってしまったようだ」
「は?」
「で、ではこの屋敷のことは」
 幽鬼は扈三娘を指さす。
「この方がやればいい。家事は奥さまの仕事としてぴったりだ」
「な、な、なにを…」
「奥さま、この人はね、あんたのことが好きだけど言い出せないだけだ。本心ではピーッとかピーッとかしたいって思ってる」
「馬鹿か、貴様は!」
 アルベルトが思わず放った衝撃波をカバンで受け止め、幽鬼は言葉をつづける。
「あんただって本当は旦那さまのことが好きだろ。なんだかんだ言って考えてるのは彼のことばかりだ」
「わ、わ、私はそんな…」
 扈三娘の蹴りが入ったが、こちらも幽鬼はカバンで受け止めた。
「メイドとか使用人とかの部外者がいないほうが、ふたりで話し合う時間ができる。ゆっくり夫婦になればいいと思うが」
 ふたりは互いに赤くなった顔を見合わせ…どちらからともなく手を取り合った。
「んじゃ、俺は出ていくから」
 もはや幽鬼の声など耳に入らないふたりを残し、幽鬼は城の外へ出た。
「よし、めでたしめでたし」
「めでたくないよ」
 幽鬼の持っているカバンが突然声を上げ、口が開いたかと思ったらBFの顔が見えた。
「君がカバンで受け止めるから、監視役に持たせたアキレスがダメージを受けたじゃないか」
 そこでやっとBFがカバンを持っていけといった理由がわかった。
「最終的には一件落着したんだからいいじゃないですか。もう帰ってよろしいでしょう?」
「…次はねえ…」
 幽鬼が身構えるより先、カバンが巨大化して幽鬼を飲み込んでしまった。

 幽鬼の明日はどっちだ!

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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