GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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Yes-No

「…ま…さま…残月さま…」
 自分を呼ぶ声に残月は顔を上げ、目の前の少女を見た。
「うん?」
 少女はほんの少し頬を膨らませる。
「いやだ、さっきからお呼びしてたのに聞いていらっしゃらなかったのですか」
 少女の名前はサニー。この秋で16になった。
「フフ…ほかのことを考えていて、サニーのことをぼんやりと見ていた」
「お珍しいのですね。残月さまがぼんやりなさるなんて」
 そう言って笑ったサニーは、あの事件のときより眩いほどに美しい少女になっている。
 あの…大怪球の一件でサニーは父親アルベルトを失った。
 アルベルトの肉体がこの世から消滅したとき、なによりも父親と深くテレパシーでつながっていたサニーは激しいショックを受け、そのまま昏倒した。
 意識を失った状態は数日続き、ようやく目覚めたときサニーはアルベルトの記憶をすべて失っていた。いや、父親というものの存在した記憶自体を失っていたのだ。
 それはサニーとの縁を切ったアルベルトが、己のすべてを忌まわしきことであるかのようにサニーからすべて奪い去っていったかのようにも見えた。
 樊瑞を始め、残った十傑はサニーのことを心から哀れみ愛した。
 残月とて無論例外ではなく、時間があればサニーに古文や歴史を説いてやっている。

 季節を重ねるごとに幼かった少女は、だれもが放っておけないような娘へと変わっていった。
「サニーは…」
「え?」
 ふと口をついて出た問いかけにサニーが小首をかしげる。
「サニーは好きな相手はいるのか」
 自分でもなぜそんなことを不意に言い出したのかわからなかった。
「いや…くだらぬことを聞いた。聞こえなかったことにしてくれ」
 己の青さに苦笑したとき、サニーは本を閉じ口元に笑みをたたえて答えた。
「私…ここにいらっしゃる方すべてが好きです。もちろん残月さまも…でも、私の心の中にはひとり男の方が…」
 表情を曇らせたサニーに残月は優しく尋ねた。
「フム…その男のことが好きなのか」
「私、まだ恋という感情にはあまり詳しくはありません。でも葉巻を咥えたその方のことが浮かぶとき、なぜかひどく懐かしい気持ちになるのです。そう…ちょうど樊瑞のおじさまやカワラザキのおじいさまとお会いするときのような…これはどういう感情なのでしょう?」
 消そうとしても消せない血の感情…アルベルトはそんな感情があることを忘れていったようだ。
「フフ…サニーは存外、年配の男が好きなのだな」
 わざと残月がそうからかうとサニーは少しすねてみせた。
「ひどいですわ。残月さまに聞かれたから正直に答えましたのに」
 そしてそれきり残月もサニーもその男のことには触れなかった。
 しかし残月は後日、樊瑞にその話をした。
 それを聞いた樊瑞はやがて孔明のもとを訪れた。

「策士よ、貴様はあれが万事うまくいったつもりであろうが、いずれ予想外のことが起きるぞ」
 きつい口調の樊瑞に孔明は動じる様子もなく微笑んだ。
「予想外?私には解せませんな」
「アルベルトはすべてを知っていた。いずれアルベルトの亡霊が貴様の謀略を暴くであろう」
 そう言って去っていく樊瑞の後姿を見ながら、孔明は苦々しく笑った。
「アルベルト殿の亡霊?馬鹿馬鹿しい…どこにそのようなものが存在しますか」
 孔明は知らない。その芽が着々と生まれ出ようとしていることに…。

                      (魔女の瞳へと続く)

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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