GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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セルバンテスの野心

 世界は新年であるが、セルバンテスの国での暦では新年はまだ先になる。
 しかしBFが世界を征服し、新世界の神となればこのような差分も解消されるだろうとセルバンテスは考えていた。
「今日はいい夢が見られる日なんだよね」
 以前カワラザキから聞いた初夢の話。
 枕の下に宝船の絵を入れて眠るとよい夢が見られるというものだが、セルバンテスには宝船などというものがどういうものかわからない。
「どうせ夢に見るんだから、幽鬼くんの写真を入れて寝よう。あっ、写真がシワになるといけないから…適当な薄い雑誌にはさんで、と」
 ひとりで寝るには大きすぎるベッド、そこに入ったセルバンテスは幽鬼の夢が見られるようにと祈りながら眠りについた。

「おい…」
「うーん…」
「おい、ハニー」
 聞きなれた声にそう呼ばれ、セルバンテスは一瞬で目を覚ました。
「い、い、今、幽鬼くんの声でハニーって言った…」
「なにを驚いている」
 ふとベッドの隣を見れば、裸の幽鬼がベッドヘッドにもたれて気だるそうに煙草をくゆらせている。
「おおお…!これは夢?い、いや夢でもいい。幽鬼くんが私のことをハニーって呼んで、ふたりともこの恰好ってことは…私たち夫婦?」
 微妙に文字が違うような気がするが、本人が喜んでいるのでよしとする。
「さっきからなにをぶつぶつ言ってるんだ」
「あっ、いやなんでもない。なんでもないよ」
 たぶん今は朝でそろそろ起きなければいけないのだろうが、あわよくばもう一度寝たい眠りたいと思ったときだった。
「朝飯。目玉焼きは固めでな。あとベーコンよりハムだ。それから新鮮なグレープフルーツジュース」
「えっ、私が作るのっ?」
「ほかにだれがいるんだ」



 幽鬼は横目でちらとセルバンテスをにらみ、煙草の煙を吐き出した。
「わ、私が妻なのか…」
 それでも夢にまで見た幽鬼と一緒になれたのならば、とセルバンテスは自分を納得させてベッドから出ようとした。
 だが、その肩をつかんだ者がある。
「ワシは和食だ。焼き鮭に焼き海苔、ネギと豆腐の味噌汁、沢庵は2切れだ」
「えええっ、じいさまっ!」
 こちらのカワラザキもやはり裸である。
「さっさと支度せい。気の利かん嫁じゃな」
「すまん、じいさま」
 カワラザキと幽鬼はセルバンテスをベッドからけり出すと、にこやかに談笑を始めた。
「そ、そんな…そんなぁ…」

 真夜中、セルバンテスは突然跳ね起きた。
 大急ぎで枕の下から幽鬼の写真を引っ張り出す。
「はさんだ雑誌が悪かったね…ヌードのグラビアに煙草の広告、グルメレストランの紹介。そして…」
 セルバンテスは写真をまじまじと眺めた。
 確かにそれは幽鬼の写真ではあるが、なにしろ隠し撮りしたものだから写真の隅にしっかりとカワラザキが写っている。
「この写真のせいだ…いい夢どころか悪夢だよ…」
 ぶつぶつ言いながら写真を取り出し、別の写真を探し始めた。
「あ、これならいいかも」
 幽鬼単体で写っている写真を見つけ、今度こそと枕の下に入れて再び眠りについた…。

「眩惑がうなされておるな」
 セルバンテスを起こしにきたカワラザキと幽鬼が顔を見合わせる。
「幽鬼、原因がわかるか?」
「ふむ…」
 セルバンテスの意識を探った幽鬼は怪訝そうに首をかしげた。
「よくわからんが…俺の蟲に追いかけられながら満面の笑みを浮かべている…」
「謎な初夢じゃな」
「あ、今追いつかれて食われ始めた」
「最悪な初夢じゃな」

 それからセルバンテスは二度と枕の下に写真など入れて眠らないと決めた。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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