GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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クリスマス・イブ

 国際警察機構が普通の警察とは違う機能を果たしているのは周知の事実であるが、目の前に不審人物がいれば警察と名がつく限り無視もできないだろう。
「なんだよ、はなせよ。はーなーせーよ」
 クリスマスが近いということで警戒していた課員が、ひとりの少年を連れてきた。
「いったいどうしたんです?」
 たまたま通りかかった呉学人が尋ねると課員は緊張した面持ちで答えた。
「あっ、この少年が…カバンの中に怪しい薬を…」
「さーわんなよー。はーなーせってば」
 少年は小脇にカバンを抱えており、確かにその中からは怪しい液体の入った瓶が出てきた。
「というより…君はどこかで見たような…」
「うるせーよ。なんでもねーよ」
 悪態ばかりついて手におえないので、とりあえず一室に保護する形となった。
「あまり…事を荒立てたくないのでさっきは黙っていましたが、君はBF団の総帥であるBFではないですか」
「それがどーしたってんだよぉ。僕の計画を邪魔すんなよぉ」
 椅子に座らせたが、そっぽを向いてふてくされるだけでらちが明かない。
 ドアが開いて中条が入ってきた。
「あっ、長官」
「代わろう呉先生。こういうことは私のような者の仕事だ」
 中条はBFの前に座り、パイプの刻み煙草を取り換えた。
「で…君の望みはなんなのだね?」
「…リア充爆発…」
 BFが小声でつぶやいたが、ふたりが顔を見合わせたことに声を荒げた。
「リア充は滅べって思ったんだよぉ!僕の作った薬でリア充が滅べばいいんだ!」
「落ち着くんだBFくん」
 中条は穏やかな声音でBFを制する。
「もしよければ、私に話してみないかね?」
 促されてBFがポツリポツリと話し始めた。


 昔、好きな女の子がいたんだ。
 共通の話題や趣味、けっこう似通ってたから話だって弾んだ。
 だから絶対、好意を持ってくれてるって信じてた。
 クリスマス・イブに彼女を初めてのデートに誘った。
…デートが成功したら、告白しようって決めて。
 イブの日は、朝から降ってた雨が雪に変わって、ホワイトクリスマスなんだから絶対かなえられるって、思ってた。
 なのに…彼女はこなかった。
 電話をしたら「ごめんね、ヴァシュタールで事故が起きて」って。
 嘘だって、すぐにわかった。
 だって電話に出てる彼女の後ろで、すごくにぎやかな声がしていたから。

「だから…だから僕はこのクリスマスに浮かれるリア充が憎いんだ!」
 中条と呉学人は、そりゃ彼女これるわけねえよ、ヴァシュタールで事故あったらにぎやかなの当たり前だよ、と言いたいのをなんとかこらえる。
 しかしここでBFを刺激するのは得策ではない。
「うむ、わかる…わかるよ、BFくん」
「あんたになにがわかるんだよぅ!」
 そう言ってBFは再びふてくされる。
「私に…彼女がいると思うかね?」
「え…?」
 ややあってからBFは態度を軟化させた。
「じゃあ、あんたも…」
「今クリスマスを楽しんでいるリア充が来年も同じ相手と一緒にいる…そんな確率は低い。だから、思いとどまりたまえ」
 なにをだよ!と呉学人は突っ込みたかったが、BFがしぶしぶではあるがうなずいたのを見て安心した。
「ちぇ…しょうがないな」
 そこへドアが開いて課員が顔を出す。
「あの、保護者の方がいらっしゃいました」
 すかさず孔明が飛び込んできた。
「BF!探しましたぞ。さあ、もうカワラザキ殿も怒ってませんから帰りましょう。ね?」
 中条と呉学人に伴われ、孔明とBFは外へ出てきた。
 さっきまで降っていた雨が雪に変わっている。
「本当にご迷惑をおかけしました」
 ふたりの前で孔明は深々と頭を下げた。
「いえいえ。これくらいの多感な時期にはありがちですよ。あまり叱らないであげてください」
 車に乗り込んで去っていったBFたちを見送ってから、呉学人がおもむろに口を開いた。
「…帰しちゃって、よかったんですかね?」
「あ」
 あ、じゃねえだろ。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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