GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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BFさまのお薬というもの

 その温室の奥まった一区画は、指紋認証でしか開かないドアで仕切られているため、いくらBFとて簡単には入れなかった。
 その代わり、温室の天窓がまあるく切られたかと思うと、ロープが1本降りそれにつかまってBFが降りてきた。
 ポケットから注射器を出し、ひとつだけ生っている真っ赤なリンゴの表面に薬液を塗りつける。
 表面上はなんともないリンゴに満足な笑みを浮かべ、BFは降りてきたときと同じようにロープを登っていき、再びガラスをはめ込んで天窓を何事もなかったかのように戻した。

 本部の回廊を歩いていた樊瑞は、なにやら騒ぎが起きているのに気づいた。
 おそらくレッドかヒィッツカラルド、アルベルトあたりが下級エージェントに非礼があったと、大声で叱責しているのだろうと予想して近づいていく。
「あっ、樊瑞さま」
 野次馬根性らしいエージェントのひとりが駆け寄ってきた。
「何事だ。騒々しいぞ」
「そ、それが…」
 エージェントが困惑するのも無理はない。
 十傑集暮れなずむ幽鬼といえば、敵にこそ恐れられているが下級エージェントたちにも労りの声をかけ、よほどのことがない限り声を荒げることもない人物と信じられていた。
 その幽鬼が…今、相手を足蹴にしながら大声で罵倒しているのだ。
「貴様ァ!」
 いったいだれがどのような失敗をして、幽鬼に怒鳴られているのかと心配になり、樊瑞は足を速める。
 騒ぎの場に到着して、樊瑞は妙に納得してしまった。
「ちょっと!ちょっと待って!ああっ、樊瑞、助けて!」
 足蹴にされ、怒鳴られているのはセルバンテスだったから。
 樊瑞はしゃがみこんで、転がっているセルバンテスに視線をあわせるとため息まじりに言った。
「セルバンテス…お主もいいかげんに幽鬼をからかうのはやめんか」
「い、いや。今日はからかってなんかないんだよっ!目があった瞬間いきなり…」
「この外道がァ!」
 幽鬼は転がっているセルバンテスの背中を靴でぐりぐりと踏みつける。
「貴様の身体から腐った油の匂いがしてくるわ!腐れオイルダラーが!」
 ずいぶんな言われようもあったものである。
「あっ、でもこれはこれでけっこういいかも」
 セルバンテスがなんとなく愉悦の表情を浮かべているので、樊瑞はセルバンテスのほうを心配するのはやめた。



「ふーむ」
 顎に手を当てて首をかしげる。
 今までにも幽鬼がセルバンテスを怒鳴ったりしたことはあったが、そのときには必ず、
「いきなりキスをしてくるなァ!」
 だとか
「尻を撫でるなっ!」
 という正当な理由があって怒っていたのだが、今日のように理由もなくののしっているのは不思議だ。
「そもそも貴様がリーダーのくせにしっかりしていないから、このような輩が十傑集となりその名を汚すことになるのだっ!さあ、この始末どうつけるっ!」
 とうとう幽鬼の矛先が樊瑞へと向いた。
「なんの騒ぎじゃ」
 振り向けばカワラザキが立っている。
 そのカワラザキを見つめる幽鬼の目は、やはり尋常ではない。
 樊瑞はカワラザキに被害が及んではと焦った。
「じいさま、きてはいかん!幽鬼が尋常では…」
「ほう」
 カワラザキはすべてを理解したように幽鬼に近づくと、その頬を軽くぶった。
「あ…れ?」
 幽鬼は頬を押さえ、憑き物が落ちたように騒ぎ始める。
「なんでー?なんでじいさま俺のことぶつのー?」
「まずは眩惑にあやまりなさい」
 樊瑞から事の次第を聞いた幽鬼は、ひざまずいてセルバンテスを助け起こした。
「すまん眩惑。我を忘れていたとはいえなんてひどいことを…」
「いやいや、いいんだよ、幽鬼くん。あっ、でもできればこのほっぺあたりにキスしてくれたら、おじさん今のこと全部忘れちゃうと思うんだ」
「…人目があるだろうがっ!」
 そのふたりを見ていたカワラザキは、おおよそのことの見当がついた樊瑞に言い切った。
「樊瑞、ワシはちょっといってくる。お主はなにも案ずるなよ」
 そうしてカワラザキはBFの部屋へ消えた。

 その後、BF団本部でそれ以上の騒動が持ち上がらなかったことを考えると、BFはカワラザキからきつーいお灸をすえられて、二度と薬を作ったり用いたりしないと約束させられたようで、当事者となった者もまだならなかった者も安堵の息を漏らしたのだった。
「おっ、お前ら知らないだろー!激動はすっごく怖いんだぞー!」
 あんた、総帥でしょ。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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