GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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BFさまの薬はマズいです

 部屋の扉が音もなく開く。
 BFは頭だけ突っ込んで室内をきょろきょろ見回して、主がいないのを確認するとこっそりと侵入した。
 そうして主が好んでいる煙草の塊に近づき、にやりと笑い注射器の中身を注入する。
 それから主が戻ってくる前に大急ぎで逃げ出した。

 挨拶ほどの意味しかないノックをして、アルベルトはセルバンテスの執務室に入ってきた。
 しかしその机にセルバンテスの姿はない。
「フ…ン、またどこかでサボっているか」
 セルバンテスが執務室の隣にある、仮眠などが取れるように設えた控間でくつろいでいるのは珍しいことではない。
 女性こそ引き込みはしないが、高級なワインや豪華な食事を楽しんでいたりする。
 さもなければ…幽鬼やほかの若手をからかっているか、だ。
 アルベルトが耳を澄ませば、控間から話し声が聞こえてくる。
 アルベルトはため息をひとつつき、そう急ぎではないが大事な話をするために控間のドアを開けた。
 豪奢なラグに座り、水煙管で好みのフレーバーの煙草を楽しみながら酒のグラスを舐めている…そんな光景を想像していたのだが見事に裏切られた。
 セルバンテスは上着を脱ぎ、袖まくりをした格好で2つの受話器を肩にそれぞれはさんで話しながら、手は忙しなく机の上のキーボードを叩いている。
「おい、セル…」
 セルバンテスはパソコンから顔を上げ、アルベルトの姿を認めると手で制し電話を切った。
「君か。申し訳ないが見ての通り今は忙しい。話は後にしてくれたまえ」
「いや…なぜ執務室のほうにいない?」
 セルバンテスはめったに見せない険しい表情をアルベルトに向けた。
「君はなにを言っているんだ。執務室は眩惑のセルバンテスとしての仕事場だ。今、私はオイルダラーとしての仕事をしている…混同してもらっては困るな」
「あ…すまん」
 敵に向かったときでなければ見せないような表情でそんなことを言われると、思わずアルベルトはあやまってしまった。
「30秒ある。君の用事の概要を聞こう」
「ああ、いや…次の作戦について、昼食がてら打ち合わせをと思ったんだが」
「わかった。12時30分から君のために2時間時間を取ろう。申し訳ないが私は忙しい身なのでね」
「あ、ああ…」



 きっかり30秒が過ぎると、セルバンテスはまた電話を取りどこかにつないで厳しい声を出し始めた。
「採掘量が落ちているというのはどういうことかね。すぐ調査するんだ」
「株価の管理は君に任せたはずだぞ。私の指示など待つんじゃない」
「私だ。原油の価格について明日にでも協議したい」
 おそらく、初めて見るであろうセルバンテスの仕事ぶりにアルベルトは目を丸くしながらも、満足して部屋を出ていこうとした。
 入れ違いに幽鬼がやってくる。
「眩惑はいるか。俺の部屋に気色の悪いラブレターなど放り込んだのはやつに決まっている!」
 憤り、ずかずかと控間に入っていったら、逆にたしなめられた。
「幽鬼くん…ごらんのとおり私は忙しいんだよ。君と遊んでいる暇などないんだ」
「いや、あの、俺は…」
 幽鬼もいつもと違うセルバンテスに困惑している。
「君にラブレターだって?私にそんな時間などないことは見ればわかるだろう」
「え、ええ…はい、すいません…」
 そこで素直にあやまってしまうのが幽鬼の弱さ。
 幽鬼を叱っている間もキーボードを打つ手は止めない。
 その手がふと止まり…ゆっくりと顔を上げたセルバンテスがにやりと笑った。
「幽鬼く~ん、おじさんのお手紙読んで、部屋にきてくれたんだね。うれしいなぁ」
「は、はいぃ?」
 先ほどまでの勤勉さはどこへやら、セルバンテスは机を乗り越えて幽鬼に抱きつこうとした。
「なんなんだっ、あんたの変わり身の早さはっ!」
「つれないなぁ。おじさんはおじさんだよ。幽鬼くんだけのわ・た・し」
「気色悪いわーっ!」
 その騒動を隣の部屋で聞いていたアルベルトには思い当たる節がある。
「ま、まさか…ここにもBF…」

 BF専用の監視用カメラで一部始終を見ていた樊瑞は、背後のBFを振り返った。
「…思いっきり幽鬼が迷惑しとるじゃないですか」
「でも、たまには真面目な彼もいいでしょ」
 任務やオイルダラーの仕事の上では大変真面目という言葉を樊瑞は飲み込んだ。
「あのままの状態で仕事を続けてくれれば、若手もからかわれずにすむのですがな」
「まあ、彼としたら一生分の真面目を使い切っちゃったかもしれないね」
「縁起でもないこと、言わんでくださいっ!」
 のちにこのBFの言葉は本当になるのだが、当事者たちは知る由もなかった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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