GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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来客

 彼女…ローゼンスタック夫人にとって、カワラザキのところへやってくる客は旧知の間柄であったり、仕事上のアドバイスを求めてやってくる人物がほとんどだ。
 そして、そのことはとりもなおさずカワラザキが職場で重要なポストにあり、また周囲からの信頼と尊敬を集めている証拠であり、そんなカワラザキに仕えていることが彼女の誇りでもあった。
「お茶をお持ちしました」
 朝の紅茶を書斎へ運んできて、彼女は少しばかり眉をひそめた。
 そこには通した覚えのない、奇妙な風体の…彼女に言わせれば少々けばけばしい性別不明の人物が座っていたから。
「お客さまでしたか」
 客用のカップを取りにいこうとして、その客…十常侍に止められた。
「ああ、おかまいなく。もう話は終わったので帰るから」
 そうして十常侍はカワラザキに簡単な挨拶をして書斎を出ていった。
 あれは職場の関係者と言われれば仕方ないが、いったいどこから彼女の眼を盗んで入り込んだのかと考えると、薄気味悪くもあり不愉快でもあった。
「旦那さま」
「ん?」
 香りのいい紅茶を楽しんでいるカワラザキに話しかける。
「私は旦那さまのご交友関係についてはなにも申し上げませんが…あの方を奥方としてお迎えになるのでしたら、必ず幽鬼さまにもご相談を…」
 彼女があまりにも突拍子もないことを言い出したので、カワラザキは口にしていた紅茶を噴出した。
 十常侍は本当は宦官で…などと説明をするのも面倒くさいし、それはそれで彼女が気に入らなそうだったのでごまかした。
「いや、アレは仕事上だけの付き合いでな、そういう相手ではない」
「さようでございますか」
 彼女が少しほっとしたように見えたのは気のせいだろうか。
「さて、ワシはそろそろ出かけるかな」
 カワラザキがカップを置き、上着を手にした。
「お出かけでございますか」
「うむ、ちょっと買い物にな。幽鬼に本とお菓子でも…」
 玄関へ向かうカワラザキの後に続きながら、彼女は厳しい声で言う。
「本はけっこうでございます。しかしながら幽鬼さまのお食事もおやつも私が管理しております。どうぞカロリーや糖分の高いものはおやめください」
 苦笑するカワラザキに、ブラシをかけた帽子とステッキを渡して彼女は恭しく頭を下げた。
「いってらっしゃいませ」


 玄関ホールに置かれた大時計が正午を告げる。
 彼女は階段を上がり子供部屋へと向かった。
「幽鬼さま、ご昼食のお時間です」
 読みふけってぼろぼろになった本から顔を上げて、幽鬼が尋ねる。
「じいさまは?」
「お出かけになりました。午後2時には家庭教師がまいります。そのように準備なさってくださいませ」
 大時計が2回鳴るより5分早くやってきた家庭教師が子供部屋に消え、彼女が勉強の終わった幽鬼のためにおやつを準備しているところへ、彼女を不愉快にするもうひとりの客がやってきた。
「やあやあ、幽鬼くんいるかな」
「ただいま幽鬼さまはお勉強の時間です」
 玄関へ出てきたのが彼女とわかりセルバンテスは一瞬ひるむ。
 普通の年若いメイドなら舌先三寸で言いくるめて中へ入るのだが、彼女が相手となると厄介だった。
「え、と、あ…じいさまは?」
「旦那さまはお留守です。お約束のない方はお通しするわけにはまいりません」
「いやいやいや。ほら、子供ってお勉強ばかりじゃダメになっちゃうでしょ。たまには遊ばないと…」
「あなたさまにご心配される謂れはございません。早々にお引き取りを」
 なおも食い下がろうとするセルバンテスに、彼女もとうとう堪忍袋の緒が切れた。
 メイドのひとりを呼んで長いホウキを持ってこさせる。
「私にホウキで叩き出されるのと、おとなしくお引き取りいただくのとどちらがよろしいですか?」
 静かだがおっかない口調にセルバンテスも反論できなくなった。
「う…じいさまに言ってやるからね。あなたが客を追い返したって」
 彼女は黙ってセルバンテスの尻をホウキで叩き、そのまま玄関から追い出してしまった。
 フンと鼻をひとつ鳴らしたとき、階段のあたりに人の気配を感じた。
 見上げれば幽鬼が階段に座っている。
「幽鬼さま、お勉強は」
「先生が休憩って…さっきのおじさん…」
「お帰りになられました」
 幽鬼は階段を下り、心配そうに彼女を見上げた。
「大丈夫?おじさん、じいさまに言いつけるって言ってたけど…」
「ご心配には及びません」
 彼女は大時計の横にホウキを立て掛けた。
「あの方のことは旦那さまより言いつかっております。決して幽鬼さまに近づけるなとのご命令ですので、旦那さまから咎められることはございません」
 彼女は厳格な顔をほころばせて幽鬼を見る。
 幽鬼は、彼女の意外な一面を見て小さく笑った。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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