GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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ピットスポルム:飛躍(レッド)

「キスするときに鼻は邪魔にならないのかしら?」
 レトロな喫茶店の壁に貼られたポスターをながめて、サニーがふとつぶやく。
 カップを傾ける手を止めて、レッドはほんの少し意地の悪い目をした。
「貴様のようなぺちゃんこの鼻は邪魔にならんだろう」
「違うわ」
 レッドのほうをちらと見ただけでサニーは言葉を続ける。
「ずっと昔…覚えてもいないくらい昔だけど、なにかの映画の台詞なの」
「私はそういうことには疎い。古臭い映画の話なら白昼あたりが詳しいだろう」
「そうね」
 少し冷めたコーヒーを飲んで、サニーはレッドみたいに意地悪く目を細めた。
「レッドさまなら鼻の高さなんて問題じゃないでしょう?キスひとつしたことないもの」
 交際を始めて半年、デートは何度もしているが恋人らしさは全然ない。
 端から見れば美男美女のカップルだが、つい先日ようやく手をつなぐようになったなどとだれが信じるだろう。
 レッドはイライラしたように、テーブルを指でとんとんと叩いた。
「接吻を挨拶とする貴様とは訳が違う」
「映画よりずっと古臭い考えね」
「なんとでも言え」
 そっぽを向いたレッドを見つめ、サニーは冷めたコーヒーを飲み干した。
「いくじなし」
 レッドは返事をしない。
 その代わり立ち上がって伝票を手にした。
「いくぞ」



「怒ったの?」
 悪びれもせずにサニーは尋ねる。
 だが、レッドが組んだ腕を離そうとしないのは怒っていないからだとわかっていた。
 そしてレッドは返事もせずに携帯を弄くっている。
 サニーはふうとひとつため息をつき、星の瞬き始めた空を見上げた。
 あと何時間一緒にいられるのか、それでいつもと同じようにこのまま自分の部屋に送り届けられて終わりなのだろうか。
「それで」
 レッドが不意に声を発したので、サニーは目をぱちくりさせた。
「どうなのだ。鼻は邪魔になるのか」
「えっ?」
「その映画の中で答えは出たのかと聞いているんだが」
 色気のない会話にサニーは機嫌を損ねる。
「知らないわ。私が覚えているのはその台詞だけで、ストーリーすら知らないのに」
「なるほど」
 レッドは公園のベンチに腰かけると、あたりに人目がないのを確かめてから言った。
「そっちからしてくれ」
「え?」
「鼻が邪魔になるか知りたいんだろ?私はさっき貴様が言ったようにいくじなしだから、貴様がしてくれ」
 冗談めかしてではなく、やけに真剣な目でそんなことを言われるとサニーも照れる。
「そ、そんなの、ずるいわよ」
「貴様も存外いくじがない」
「う…」
 言葉に詰まったサニーの目の前にレッドの顔が迫ってきた。
 ごく自然に唇が重なり…重なっただけで離れる。
「邪魔にはならんようだな」
「…みたい」
 顔を見合わせてクスクスと笑う。
「邪魔にならないのなら…もう一度」
 触れ合っただけの唇が離れると、レッドはサニーの手を引いて立ち上がった。
「さっき携帯で確認したんだが…この近くの映画館で、貴様が言っていた古い映画を上映しているそうだ。映画の中ではどんな答えが出たか、確かめにいくか?」
 サニーは首を振った。
「もういいわ。だって私たちの中では答えが出たじゃないの」
 その答えに満足してレッドはサニーの肩を抱き、宵闇の町へと消えていった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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