GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大鴉屋敷の謎

 探偵である残月は奥深い森の入り口に立っていた。
 立ち木の向こうには、廃墟と呼ぶにふさわしい屋敷が建っており、彼のすぐ脇にある木でできた道標がその廃墟こそ「大鴉屋敷」であると教えている。

「残月、事件の依頼だ。樊瑞卿から」
 同居人である同じく探偵の幽鬼から渡された手紙には、樊瑞の悲痛な訴えが書かれていた。
『サニーがさらわれたのだ。町外れにある大鴉屋敷というところへいくと言ったきり消息を絶った。なんとか残月殿に探し出して欲しい』
 たいていはふたりで一緒に行動することが多いのだが、残月ひとりを名指ししたのは、それが誘拐の可能性があってふたりで行動するとサニーの身に危険が及ぶかもしれないことを危惧したのだと了承した。
 なんにしても、あのような廃墟に閉じ込められているとしたら、たとえ犯人がその場にいなかったとしても危険であることは間違いない。
 どうしても相棒の手を借りることになったなら、そのときはそのときだ。
 残月は慎重に屋敷へと近づいた。
 この廃墟がカムフラージュだとしたらなんらかの罠があってもおかしくはない。
 ステップを上がり、玄関ドアを開けようとしたがドアノブがなかった。
 残月は小さく舌打ちをして、玄関マットがやけに膨らんでいるのに気づいた。
 マットをめくってみるとバールが隠されていた。
「なにかの役に立つだろう」
 残月はバールを取り上げ、屋敷の裏手へと回った。
 想像していたとおり、屋敷の裏口には小さなドアがあったが、こちらには板が打ち付けられていた。
「ふむ、早速役に立つな」
 バールで板をこじ開ける。
 こちらにはカギがかかっていなかったようで、ドアは難なく開いた。



 ドアの向こうはキッチンになっていたが、入った瞬間からなにやらひどい匂いがしてきた。
「むぅ…ゴミを放置してあるか」
 廃墟となったときに住人がゴミをそのままにしていったらしく、悪臭が漂っている。
「このようなひどい場所にいたいけな女性を監禁するとは…早く見つけねば」
 屋敷内へ通じるドアを開けて廊下へ出る。
 階段の脇に置かれている大時計の時を刻む音だけがやけに響いていた。
 階段を上がって2階を調べようか、それとも1階のほかの部屋を調べるかと考えて…残月は大時計を見つめた。
 この屋敷が廃墟になってずいぶん経つと樊瑞から聞いた。ならばこの時計はなぜ動いているのか?
 大時計のガラスを開き、残月は時計の針ではなくうごいているのがカギだと知った。
「これは…どこのカギだ?」
 キッチンの反対側には重厚そうなドアがある。
 残月はそこの鍵穴にカギを差し込んでみた。
「ふむ、この部屋か」
 ドアを開くとそこは書斎だった。
 あちこちにクモの巣が張った書斎ではあったが、住人のいたころには趣味のよい部屋だったと思われた。
「しかしこの違和感…なんだ?」
 そこは几帳面な残月のこと、その違和感の理由はすぐにわかった。
 書棚に分厚い本が何冊か並んでいるのだが、順番がバラバラになっている。
 背表紙にある金色の文字を手がかりに、本を順番どおり並べ替えると書棚がいきなり反転した。
「おお!」
 思わず感嘆の声を上げたのも無理はない。
 その向こうには地下へと続く階段が隠されていたのだから。
「この先か!」
 階段を下り、突き当りにある木製のドアをもどかしく開く。
 狭い部屋の中央、壁に立てかけるようにして木製の棺が置かれていた。
 きっとサニーはこの中に違いない!
 そう確信して残月が棺の蓋を開けるより先…中からウェディングドレス姿のサニーが飛び出してきた。
「残月さまぁ!」
 満面の笑みで叫んで残月の首根っこにしがみつく。
「な、な、な…」
 突然のことにへたり込む残月の後ろから、手を叩きながら樊瑞が現われた。
「いやいや残月殿、お見事な推理」
「いや、推理あんまり関係なかったのですが」
「サニーがどうしても貴公の妻になりたいと申すので、このような芝居を打ったのです」
「し、芝居にしては大掛かり過ぎ…」
 まんまとはめられたとわかり力は抜けるし、サニーは首から離れないしで残月は気が遠くなっていった。

「おい…おい残月、そんなところで転寝するな」
 残月を現実の世界へ引き戻したのは幽鬼の声。
「あ、ああ、幽鬼か…助かったぞ」
「ん?なにを寝ぼけてるんだ。それより依頼だぞ。樊瑞卿から…」
 その名を聞くなり残月は転寝していたソファから飛び起き、外へ駆け出していってしまった。

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

FC2カウンター

プロフィール

まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

最近の記事

フリーエリア

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。