GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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忍の嗜み 女子の嗜み(幼蝶♀ver)

 幽鬼は緊張した面持ちで、目の前の怒鬼を見つめていた。
 ここは怒鬼の私邸にある茶室で、初めて茶を飲みにくるようにと誘われて、カワラザキからは快く送り出してもらった。
 でも、さっきから足は痛いし、じっとしているのも退屈でついつい動いてしまう。
 そのたびに怒鬼の隻眼でちらとながめられて、また居住いを正すといった繰り返しなのだ。
 それになんとなく喉も渇いてきた。
 怒鬼が幽鬼の前に茶碗を差し出す。
 幽鬼は満面の笑みで茶碗を抱えてひと口飲み…カワラザキから教わったように「けっこうなお点前で」と言わなければいけないのだが、それより先に出た言葉はこれだった。
「にがーい」
 言ってしまったあとで怒鬼のほうを見、怒っていないかと心配になる。
 意外にも怒鬼は小さく笑い、手をふたつぽんぽんと叩いた。
 ほどなくやってきた血風連が盆に載せているのはジュース。
「これ、飲んでいいのかっ」
 怒鬼がうなずいたので、幽鬼はグラスを持ちストローに口をつけた。
「おいしーい」
 幽鬼が笑えば怒鬼も微笑む。
 それから幽鬼はもうひとつの憂鬱を思い出した。
「足、痛い…」
 それにもぽんぽんと手を叩いて血風連を呼び、幽鬼の痺れた足をほぐしてくれた。
 ようやく痺れが取れた幽鬼の手を引いて、中庭へ出てみる。
「すごーい」
 裏山から流れ落ちる滝を見て幽鬼は目を見張り感嘆の声を上げる。
「直系のおうちはいいなっ。夏は水遊びできるしっ」
 ならば夏に来ればよいと怒鬼が言うと幽鬼は目を輝かせてうなずいた。



「あっそうだ。お茶菓子お茶菓子」
 喉の渇きもあってジュースに気を取られたが、せっかく用意してくれたお茶菓子を思い出して幽鬼は茶室に戻る。
 しかしそこにお茶菓子はすでになかった。
 なぜなら招かれざる客が口に入れてしまっていたから。
「あーっ!」
「残しているのはもったいないので、私がいただいたぞ」
 レッドが茶室に陣取り、今まさに最後の生菓子を口に入れているところだった。
「それは幽鬼のだったのにっ!」
「ん~?貴様のようなガキに、こんな上生菓子は似合わん」
 唇を噛み締める幽鬼の耳に怒鬼が何事かささやいた。
「う…せっかく、直系が用意してくれたのに…」
 幽鬼は目にいっぱい涙をため、必死で嗚咽をこらえている。
 怒鬼からも非難の目を向けられ、幼女が泣くというのに弱いレッドは言葉に詰まった。
「こ、これだからガキはいやなのだっ。すぐに泣けばいいかと…ええいっ、な、泣くなっ!」
 レッドは焦り、懐からピンク色のマカロンを取り出してきた。
「ほ、ほらっ、これをやるっ」
 目に手を当てて泣いていた幽鬼は泣きやみ、マカロンを受け取った。
「きれいだな」
「あいだにはイチゴクリームが挟んであるのだ。ついでにこれもやる」
 もうひとつ取り出してきたのは、イチゴショートケーキの形をしたスイーツデコ。
「おもしろーい。じいさまにも見せよう」
「ああ、って…んん?」
 そこで初めてレッドは、幽鬼の頬に涙のあともなく目も赤くなっていないことに気づいた。
「あーっ!貴様、泣いてなどいなかったのか!」
 幽鬼はけろりとした表情で言ってのける。
「幽鬼みたいな子供の涙はいつだって武器になるんだ。直系もじいさまもそう教えてくれた。気づかなかった貴様が悪いんだ」
 レッドはそれこそ烈火のごとく怒ったが、すべて後の祭りであったし、幽鬼のしたたかさを認めずにはいられなかった。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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