GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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不夜城(幼蝶♀ver)

 セルバンテスがラスベガスにカジノを作ったという知らせがきて間もなく、カワラザキと幽鬼は樊瑞からの要請を受けてそのカジノに赴いた。
「やあじいさま、幽鬼チャン、よくきてくれたね」
「お招きありがとう、セルバンテス」
 リムジンの後部座席から降り立ったカワラザキは、カジノのオーナーの旧知の仲といった顔で挨拶する。
 正式な招待とあって、幽鬼もほんのちょっとおめかしをしている。
「セルバンテス、幽鬼かわいいかっ」
 心配そうに自分のドレスを見せる幽鬼に、セルバンテスは満面の笑みで答えてやった。
「もちろんだとも!世界でいちばん可愛らしいよ。さあ、まずはおじさんのお部屋でお話をしようか」
 セルバンテスを通じて樊瑞から要請されたのは、カジノを荒らしている人間がいるということ。
「カードゲーム…ポーカーやブラックジャックで大儲けしている男がいるんだ。もしかしたら…」
「感応者ではないか、といいたいわけじゃな」
 察しのいいカワラザキが先回りをする。
 セルバンテスが深くうなずいた。
「国警の手先じゃなけりゃいいんだけど…ともかくカジノへ下りてみようか」
 セルバンテスのオーナー室は、カジノの入っている建物の最上階にある。
 その下は宿泊客用のホテルだが、よほどの金持ちでなければ泊まることはできない。
 肝心の男もこのホテルに宿泊していて、カジノで遊んでいる隙に部下に命じて荷物などを調べさせたが、スパイらしき証拠は出てこなかったという。
「そこで幽鬼チャンの力を借りたいんだけど、子供ひとりでカジノにいちゃ怪しまれるからね」
「フフ、ワシは付き添いか」
「休暇を取ってもらうつもりでもあるんだけどね。樊瑞もそのつもりで長い期間を設定してただろう?」
 専用のエレベーターでカジノへ下りてみると、歓声や器械のビープ音などに包まれた。
「黒の33!こちらのマダムの勝ちです」
 ディーラーの声を聞くなり、幽鬼はルーレットでひとり勝ちし、周囲にチップを積み上げている婦人に駆け寄った。
「ばあさま!」
 ばあさまと呼ばれた婦人は…麗人の姿の十常寺だった。
「おや幽鬼、どうしてこんなところに?」
「じいさまときたんだっ。これ、ぜんぶばあさまのか?」
「ははは、そうだよ。なにか欲しいものがあったらなんでも買ってあげる」
 幽鬼は周囲を見回し、隅に置かれたショップの大きな星の形をした棒つきキャンディを見つけた。
「あれがほしいっ」
「いいよ。何十本ほしいの?」
「一本!」
 連れだってオレンジ色の大きな星を手に入れた幽鬼と十常寺をながめながら、カワラザキから説明されてセルバンテスは頭をかいた。
「いや、これはまいったな。まさか十常寺がきているとは…」
「フフフ、あやつ、ルーレットの玉に命を吹き込んだんじゃろ。さて、それじゃワシも似たようなやり方で少し遊ばせてもらうか」



 十常寺に買ってもらったキャンディを舐めながら、幽鬼はひとりの男の前で足を止めた。
 さっきセルバンテスが話していた男だ。
「おや、どうしたのかな?迷子かな?」
 幽鬼は無表情に男を眺め、その足でセルバンテスのところへ戻ってきた。
「セルバンテスが言ってたみたいに幽鬼みたいな力があるけど、まだぼんやりしてた。だから完璧に勝ち続けてるんじゃないと思う」
「そう…か。処遇にちょっと困るけど孔明に連絡してみよう。エージェントの一員になれるかもしれない」
 そしてセルバンテスは幽鬼の手を引いた。
「幽鬼チャンにはお礼しないとね。じいさまと十常寺はまた遊んでるみたいだから先に戻ろう」
 オーナー室のすぐ下にあるスイートが、今夜のカワラザキと幽鬼の部屋だった。
「きれいだな」
 キャンディを舐め舐め、窓からの夜景を見た幽鬼がつぶやく。
「そうだね。こういう場所を不夜城っていうんだよ。夜なのにネオンサインで夜じゃないみたいだろう?」
「うん」
 ネオンサインの夜景を見下ろしながら、ふたりきりの時間…セルバンテスはなんとなくムードに飲まれて、幽鬼を後ろから抱きしめようとした。
「幽鬼チャン、大きくなったらおじさんと…」
 そんなたわ言を口にした瞬間、左右から万力のような力で肩をつかまれた。
「「まだ早い」」
 カワラザキと十常寺の声を左右からステレオで聞き、セルバンテスは悲鳴を上げて幽鬼から離れる。
「油断も隙もない男じゃな」
「幽鬼をいったいいくつだと思ってる」
 ふたつほど大きな拳骨を食らってセルバンテスが退散してから、幽鬼は目を輝かせて無邪気に言った。
「こんなに大きなベッドなんだから、今日は幽鬼はじいさまとばあさまのあいだで寝るぞっ」
「はいはい」
 カワラザキはベッド横のテーブルに置かれたグラスを指し、まだ半分も減っていないキャンディを手にした。
「さあ、では幽鬼はもう寝る時間じゃから、キャンディはここに立てておこうな。また明日食べればよい」
「うんっ!」
 深夜、全員が寝静まってから侵入してくる者があった。
 頭に大きなたんこぶを作ったセルバンテスが、幽鬼のキャンディをまだパッケージに入ったままの同じキャンディと取り替える。
(これは幽鬼チャンが食べても食べてもなくならないキャンディだよー。おじさんからのささやかなお礼さっ)
 そして入ってきたときと同じように、食べかけのキャンディを持ってこっそりと出ていった
 翌朝目を覚ました幽鬼はとても喜んだが、食べかけのキャンディの行方はだれも知らない…。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
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