GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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ビューティ殺しあむ

 カワラザキが十常寺の部屋に入り浸っているのは毎度のことで、たいした書類でもないのだがさっさと渡してしまいたかった幽鬼は、十常寺の部屋を開けた。
「じいさま、いる…か」
 しかしそこにカワラザキの姿はなかった。
「激動なら、混世魔王の要請を受けて出ていった」
 優雅にお茶を飲む、あの麗人に変身している十常寺を見て、幽鬼はそのままドアを閉めようとする。
「待也」
 ドアは生き物のように閉まり、幽鬼が押しても引いてもびくともしなくなった。
「退屈也」
「お、俺は退屈じゃない」
 たじろぐ幽鬼に十常寺は目を細めてニイッと笑う。
「顔に書いてある。この書類を渡したら暇ができる、と」
「暇になっても退屈じゃない」
「私は退屈…この部屋から出られるなら、出ていっていいけど?」
 ドアも窓も命を持ってがっちり閉まっているのに、どうやって出るというのか…幽鬼は降参したようにうなだれた。

「前から気になっていたんだけどね」
 幽鬼が連れていかれたのは、隣の部屋にあるドレッサーの前。
「あんた、もうちょっと手入れすると可愛くなるんじゃないかと思って」
 思いがけない言葉に幽鬼は赤面した。
「あ、あのな、俺は男で、もういい歳の…」
「いくつになっても可愛いほうがいいでしょう」
 まずはヘアブラシで幽鬼の癖ッ毛を梳いていくが、髪質が固い上に絡まっていてなかなか解けない。
「いったいいつから解いてないのっ!」
「い、いちおう身だしなみとして…」
「どうせちょっと指でクシャクシャとやっておしまいなんでしょう。少し、切る?」
 いつしか十常寺の手にはハサミが握られており、このままではどんな髪形にされるかわからないと幽鬼は必死に首を振った。
「い、いや、いい!そ、そうだ、髪をいじるなら俺じゃなく樊瑞とかヒィッツカラルドとか」



 ほかの生贄を差し出そうと思いつく名前を挙げてみたが、十常寺の返事は意外すぎた。
「もうやってる。ヒィッツカラルドは自分の好きにアレンジしてるから私はいじらない。樊瑞や孔明は私が髪を切って整えてやってる」
「あ、あれで?」
「そう。孔明の髪型は意外に難しい。そしてカワラザキの髪も私が切ってる」
 カワラザキの名前を出されたからと、切らせるわけにもいかず、幽鬼は口からでまかせとばかりに言い切った。
「いや、でも…俺の場合は、髪を切られて能力が失われても困るし…」
「なるほど。それでは仕方ない」
 十常寺がハサミを置いたのを見てほっとひと息つくが、これだけでは終わらなかった。
「せっかくだからこのもみ上げ部分…三つ編みにしようか」
「いい!」
「切るわけでもないから問題ないだろう。ゴムは…暮れなずむの色のオレンジにしよう」
 かくして幽鬼は耳の横に三つ編みを下げる羽目になった。
「メイクもやりたい」
「俺はされたくない」
「私は退屈」
 十常寺がニイッと笑えば、椅子が生き物のように幽鬼を縛りつけた。
「なにすんだーっ!」
「肌色は…こんな感じかな。意外にきめ細かい肌してるね。シャドーはこれとこれを重ねて…うん、いい」
 目を閉じて十常寺のやりたいようにやらせていたが、「完成也」のひと言に目を開けて鏡を覗き込んだ幽鬼は顔を覆った。
「なんだ、これ…」
「お化粧栄えのする顔だね。ポイントは紫の唇かな。ついでに言っておくと、その化粧品は特別だからしばらく落ちない」
「俺にこの顔でどうしろと!」
「明日きたら落としてあげる。そのとき一緒にフェイシャルエステとスキンケアもやろう」
 十常寺が満足げに笑うとドアが生き物のように幽鬼を吐き出して、どんなに叩いて抗議しても聞いてもらえなかった。
 だれにも会わないようにと、そーっとそーっと廊下を進んでいくが樊瑞にばったり出くわしてしまった。
 樊瑞は一瞬戸惑ったようだったが、すぐにそれがだれの仕業かわかると快活な声を上げる。
「おお幽鬼、今日はビジュアル系か」
 恥ずかしいやら情けないやらで、幽鬼は泣きながらその場を走り去った。

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まいりぃまいろ

Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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