GRで萌えてみる

「ジャイアントロボ」のBF団十傑集で妄想展開中。メインは成長したサニー(17歳設定)のラブストーリーとか10歳くらいの幽鬼のお話。拍手・コメント等いただけたら管理人喜びますw

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 劣悪な環境の中、埃と垢といろいろなものにまみれたボロボロの子供を連れてカワラザキが私邸に帰宅した。
「おかえりなさいませ」
 カワラザキを出迎えた初老のメイドは、薄汚れた子供をちらと一瞥しただけだった。
「すまんがこの子の面倒を見てやってくれんか。ワシはまた明後日から忙しくなる」
「かしこまりました。まずは入浴と着替えが必要ですね」
 背筋をピンと伸ばし、時代物のようなドレスに身を包んだメイドは、これほど汚れているというのになんのためらいもなく子供をバスルームへと引っ張っていった。
 メイド頭である彼女は、あまりの汚さにたじろいでいるほかの若いメイドたちに指示を出す。
「この子のことは私が旦那さまに命じられました。あなたは着替えを用意なさい。10歳くらいの男の子の着替えです。あなたは食事の支度を」
 一刻も早く、この匂いから逃れたいと思っていたメイドたちが、大急ぎで散っていった。
「まずは身体を洗うのです。このボロボロの服はもう要りませんね」
 もし思い入れのあるものなら、と考えたのか彼女は少しだけ子供に考える猶予を与えて、返事がないのを了承として服をゴミ箱に放り込んだ。
 それから袖まくりをし、バスタブにたまった湯にソープを入れ、嫌がる子供をしっかりと抱えて湯につけた。
「暴れるのではありません。人間は衛生的に、清潔でなければなりません」
 その言葉を子供が理解できるかどうかなど無視し、彼女はボディブラシで子供の身体を洗い始める。
 熱い湯や硬いボディブラシやソープの香りを嫌がって子供は暴れ、彼女は跳ねた湯などで頭からびしょ濡れになったが、一向に怯むことなく子供を洗い上げた。
「着替えを持ってまいりました」
 まだ浴室内に残っている子供の匂いを嫌がって、ドアの向こうからメイドが声をかける。
「よろしい。ドライヤーとタオルを用意なさい」
 彼女自身はきちんとまとめられた髪から水が落ちるのもかまわず、子供をバスタブから引き上げて次の部屋へと連れて行った。



 食堂で夕食をともにと、新聞を読んで待っていたカワラザキの前に子供が連れてこられた。
「ほぉ、きれいにしてもらったようじゃな」
「真っ黒な湯を何度か交換いたしました。ソープをまるまるひとつ使ってしまいましたことをお許しください」
「いやいや、それくらいかまわん。しかし、その服は大きいのではないかな」
「お聞きした年齢相応の服を用意させたのですが、身体のほうがやせ細っているのでこうなりました」
 それから彼女は食堂の椅子に座らせた子供に、目をあわせながら言った。
「栄養のあるものをきちんと食べれば、すぐに大きくなって服はちょうどよくなります」
 厳しい目と厳しい口調に子供は、渋々といったようにうなずいた。
「私は着替えてきます。スープを運ぶのは5分待つように」
 そして彼女はきっかり5分後に、濡れたドレスを着替え髪もきちんと整えて現われた。
 控えていたメイドに食事を運ぶように命じる。
「旦那さま、この子のお名前は?」
「うむ、ワシもお前もこいつに名前がなければ不便だと思ったのでな、しばらく考えていたんじゃが」
「名前もつけてもらっては、いなかったのですか」
 子供を連れてくる前に、子供が置かれていた環境のことを聞いてはいたが、名前すらないことに彼女は眉をひそめる。
「とりあえずは幽鬼と名づけておこうと思ってな」
「幽鬼…さまで」
「中国の言葉で幽霊のことじゃ。陰鬱そうな顔のこやつにはうってつけの名前じゃろ。むろん、この子のこれからはワシたちが変えられるのじゃがな」
「旦那さまがお決めになったことですから、私は口出しいたしません」
 快活に笑っていたカワラザキだったが彼女のひと言で黙ってしまった。
 優秀なメイド頭である彼女に注文をつけられるとしたら、彼女自身の意見も言って欲しいということで、それほどに彼女は忠実なメイド頭だった。
 運ばれてきたスープの皿を持つ幽鬼の手をぴしゃりと叩く。
「スプーンをお取りなさいませ。音を立ててはなりません。マナーは後程として、今は人間らしい食べ方を学ばねばなりません」
 不安そうな目を向ける幽鬼に彼女はきっぱりと言い切った。
「今日からここが幽鬼さまの家です。そして幽鬼さまを立派にお育てすることが私の役目でございます」
 幽鬼は思わず助けを乞うようにカワラザキを見たが、カワラザキはただただ苦笑するしかなかった。

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Author:まいりぃまいろ
ツイッターでフォロワーさんの描かれたウサヒツを見て書きました~。
レッドは絶対荒唐無稽な夢を見る。

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